ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

ディスディスブログ

「まゆり」は2010年8月21日に行って何をしようとしているのでしょうか? - アニメ『シュタインズゲートゼロ』17話「双曲平面のアルタイル」の感想

スポンサーリンク

毎週木曜日01:35(水曜深夜)より、TOKYO MXにてアニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ』が放送されています。

2018年8月9日の放送は第17話「双曲平面のアルタイル」でした。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

目次

 

スポンサーリンク

アニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ』

TVアニメ「シュタインズ・ゲート ゼロ」公式サイト

 

アニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ』、2018年8月9日の放送は第17話「双曲平面のアルタイル」でした。

 

17話「双曲平面のアルタイル」

橋田至(はしだ・いたる)」の未来の娘「阿万音鈴羽(あまね・すずは)」が、いよいよ過去へタイムトラベルをすることになりました。

 

タイムマシンに積載されている燃料が残りわずかで、飛べるのは1年前まで。

これ以上タイムトラベルのタイミングを遅らせると「牧瀬紅莉栖(まきせ・くりす)」が死んだ日、世界線の大分岐点から前には飛べなくなるからです。

 

紅莉栖が死んだ日は2010年7月28日でしたか。

17話スタートが2011年7月7日7時39分。

 

「まゆり」がシュタゲ無印を知る

「未来ガジェット研究所」のラボにて、「椎名まゆり(しいな・まゆり)」が自分や岡部、紅莉栖のことを知るときが来ました。

「まゆり」と鈴羽、それとヴィクトル・コンドリア大学脳科学研究所所属研究員で、人工知能AI「アマデウス」の開発者の一人である「比屋定真帆(ひやじょう・まほ)」も同席しています。

場は始めこの3名のみで、ダルは後から合流。

主人公「岡部倫太郎(おかべ・りんたろう)」や他のメンバーはいません。

 

そこで「まゆり」は、いわゆる無印シュタゲの話を知りました。

鈴羽が岡部から聞いた話をまとめたものでしかないですが。

知ったこと、それは例えば「α世界線」(紅莉栖が生き「まゆり」が死ぬ、SERNによるディストピア)と「β世界線」(紅莉栖が死に「まゆり」が生きる、第三次世界大戦)と「シュタインズゲート世界線」(2人とも死なない、ディストピアにも世界大戦にもならない)の存在。

SG世界線を求め岡部が世界線を旅し続けていたこと。

世界線の移動を知り、移動後も移動前の世界線の記憶を保持し続ける能力「リーディング・シュタイナー」のこと。

岡部がリーディング・シュタイナーのせいで、あらゆる世界線のあらゆる出来事、あらゆる人の想いを記憶にとどめてしまっていること。

 

また、鈴羽がタイムマシンで過去に飛ぶこと、

燃料が残っておらずもう戻ってこられないこと、

戻ってこられないからこそタイムリープマシンが必要だったこと、

それを知った上で橋田が未来の娘を過去に送ろうとしていること、

それらも「まゆり」は知りました。

 

「まゆり」の想い

岡部のこと、無印シュタゲのこと、橋田たちの覚悟を知った「まゆり」。

その後、彼女は自分の気持ちを橋田と真帆に吐露していました。

 

無印シュタゲでも見られないほどの感情の発露で、見ていて少々どころではなく驚きました。

まさかこれほどに強い想いがあったとは。

いや、彼女に強い気持ちがあるのは間違いないところですけど、それをハッキリと他人に見せるとは思わなかったです。

 

「あの日、私の彦星様が復活していたら、全ては変わっていたかもしれない」

「まゆしぃにとっての彦星様は、あのときからずっと一人だけ」

「だからこの1年ずっと何かが欠けていた」

「泣きたいくらい求めてる、叫びたいくらい望んでる」

「私、オカリンのことが好き」

「たぶん、紅莉栖さんと同じくらい」

「ううん、違う。絶対に紅莉栖さんに負けないくらいずっと……ずっと好き」

「けど、だけど『鳳凰院凶真』はもっと大好きなの」

「私が消えそうなってたときにこの世界にずっと居ろって言ってくれた」

「私は鳳凰院凶真に逢いたいよ!」

「あの偉そうな高笑いが聞きたいよ!」

「たとえ織姫様になれないってわかってても、でも私にとっての彦星様は岡部倫太郎以外にはいないもん!!」

 

止めどなく流れる涙を拭こうともせず、「まゆり」は自分の気持ちを打ち明けていました。

ていうか「まゆり」も鳳凰院凶真の高笑いが偉そうだと感じていたのですね。

 

「それがまゆしぃの選択なら迷うことないんじゃね?」

橋田はそう言って「まゆり」を後押し、真帆も同意していました。

 

「まゆり」の決意

思いの丈を吐露して吹っ切れたのか。

涙を拭いて目の下を赤く腫らせた「まゆり」は、

 

「まゆしぃは今日だけ(岡部の)人質を辞めようと思います!」

 

と言った後にある大きな決意を口にしました。

 

それは「自分も行く」ことです。

 

自分も2010年の8月21日の、

岡部と鈴羽がタイムトラベルしたときの直後

に行きたいの、と鈴羽に頼んでいました。

 

鈴羽は「まゆ姉さん」の決意を見て、それを受け入れます。

 

岡部が「まゆり」の動きに気がついて、タイムマシンのある「ラジ館」屋上まで来て、彼女を止めようとしました。

しかし、今回の「まゆり」は人質ではないので、岡部の言うことを聞きませんでした。

決意は固いのです。

 

「それでも無かったことにしたら駄目なんだよ」

「雨が降っても星は世界から消えちゃう訳じゃないもん」

「雲の向こうで変わらず輝き続けている」

「だから私がオカリンを覆っている雨雲を取り払ってくる」

 

まゆりは過去に行って何をするのか?

ここで私は一つの疑問が頭をよぎりました。

 

「まゆり」は過去に行って何をしようとしているのか?

 

これです。

 

2010年8月21日というと、岡部と鈴羽の2人が、紅莉栖が死んだ日、同年7月28日にタイムトラベルをし、彼女の救出に向かいました。

SG世界線へと移行するべく。

シュタゲ無印で言うと、本放送では放送されず再放送で放送された23話βの話です。

 

23話βの岡部は、一度作戦を失敗したところで、紅莉栖救出を諦めてしまいます。

鈴羽は、そんな心が折れかかっている、というか折れている岡部に気合を注入すべく、ビンタをしようとします。

ところが2人の間に「まゆり」が立ちはだかって鈴羽の手を止め、岡部を抱きしめ、岡部を慰めたのですね。

岡部はそこで紅莉栖を助ける道を完全に諦めた。

それ以来、岡部は「鳳凰院凶真」を封印して普通の大学生になって……

ゼロへと至る、と。

 

23話βの録画データは捨ててしまっているので記憶だけで書いています。

間違えていたら申し訳ありません。

 

この23話βの、岡部に紅莉栖の救出を諦めることを決定づけてしまった、自分が岡部を抱きしめる行為、これをゼロ17話の「まゆり」は止めようとしているのではないか、と私は考えています。

岡部を抱きしめずに、岡部に紅莉栖の救出を諦めさせない。

2010年8月21日の自分にそう思わせ、行動させるために。

 

前述したように、タイムマシンには余分な燃料が残っていないため、自分が過去に行ったらもう戻ってこられない上に、

岡部がSG世界線へたどり着けず、β世界線からα世界線に移って自分が死ぬリスクを承知の上で。

……そういうことでしょうか。

 

 

橋田が覚悟を固める

今回、橋田が格好良かったです。

ゼロの橋田はほぼずっと格好良いですが。 

 

「この1年さ、ずっと考えていたんだよね」

「何で25年後の僕は、この時代に鈴羽を送り出したんだろうって」

「見せたかったんじゃないかな、この世界を」

 

だから2011年の自分も、燃料が残されていないタイムマシンで未来の娘を過去に送り出そうとしています。

 

「だから僕も覚悟を決めた訳」

「鈴羽と同じように使命を果たそうって」

「僕にできることをやろうって」

「僕は25年後に、人類初のタイムマシンを完成させるらしいのだぜ」

 

かっこいい。

橋田の「僕にできることをやろうって」の言葉に「まゆり」が反応をして、先ほど書いたような決意を固めることになりました。

 

オペレーション・アークライト

鈴羽と「まゆり」の決断により、世界線が動いたようです。

鈴羽のスマホに着信が入り、2025年、未来の橋田から届いたDメールの内容で、それが明らかになっています。

 

橋田からのDメールはムービーメールでした。

 

「このムービーメールが届いたということは、君は、君とまゆ氏は、シュタインズ・ゲートへの道をまた一つ見つけたということだ」

「気づいていないかもしれないが、君たちの選択によって世界線はまた少し変動したんだ」

 

ムービーメールは「オペレーション・アークライト」の詳細を伝えるものでした。

しかし、鈴羽がその内容を知る前に……。

 

てか、このDメールはどういう理屈で送信されているのでしょうか?

橋田が娘の世界線移動を察知して、ちょうどそのタイミングにDメールを送れるように設定した?

リーディング・シュタイナーもないのにそのようなことが可能なのでしょうか?

リーディング・シュタイナーがあったとしても、いつか起こるかわからない世界線移動のタイミングを事前に察知するなんて不可能な気もしますが。

 

タイムマシンの存在がバレる

……ラジ館屋上へ襲撃者たちが来てしまいました。

おそらくは「DURPA(ダーパ)」か「ストラトフォー」でしょう。

今回の襲撃者たちはライダースーツ姿ではなく軍隊そのもののようです。

特殊部隊。

 

その以前から、秋葉原一帯に障害が出て電波が通らなくなっていたり、「@ちゃんねる」がクラッキングされていたりしています。

 

特に@ちゃんねるには、紅莉栖のハンドルネームだった「栗御飯とかめはめ波」からの書き込みで埋め尽くされていました。

紅莉栖は死んでいますから、この紅莉栖は「アマデウス紅莉栖」ということ。

内容は「サリエリの隣人に告ぐ」などと、全くの意味不明な言葉ではなさそう。

 

「サリエリの隣人」は鳳凰院凶真ではない岡部のハンドルなのでしょうか?

 

開発者の一人である真帆がPCからAIアマデウスにアクセスしようとしましたが、アマデウスのデータそのものが全て無くなっています。

紅莉栖の記憶とタイムマシンの理論が奪われてしまった

 

その上で、何者かによって電波障害が発生させられたりクラッキングされていたりしていた。

つまりタイムマシンの存在が岡部たちの敵に知られてしまった。

 

確か以前、真帆がアマデウス紅莉栖とタイムマシンのことを話してしまっていました。

アマデウスの会話は「アレクシス・レスキネン」教授に全て伝わるようになっていたはずで……。

そういうことでしょう。

今回の件でレスキネンは完全に黒です、私の中では。

 

ライダースーツの正体は誰か?

襲撃者たちは鈴羽と「まゆり」、そしてタイムマシンを確保しようとしました。

鈴羽が抵抗をして、銃撃戦へと突入します。

 

鈴羽はなぜか「まゆり」にラジ館の下階へ走って逃げるように指示します。

どうしてタイムマシンではなかったのか?

 

「まゆり」は言われるがまま走り出しましたが、銃弾が当たってしまい倒れてしまいました……。

どうしても「まゆり」は死んでしまうのか……

作者は「まゆり」に恨みでもあるのかというくらい試練を与えます。

 

……彼女が倒れたその先に、一人の女性が立っていました。

ライダースーツを着、ヘルメットを被っているものの、女性であることは体型から明らかです。

血が流れ出ている「まゆり」を見て、ライダースーツは何を思う??

というところで17話が終わりました。

 

私の予想ではこのライダースーツは「椎名かがり(しいな・かがり)」です。

が、「ジュディ・レイエス」である可能性もあります。

 

実は、襲撃が起こる前に、ワンカットだけ別シーンが映っていました。

それは誰かが、ライダースーツを着た女性を殺したかのようなカットで。

力なく床に座るようにしたライダースーツの女性は血だらけで、その血は床にまで流れ広がっていました……。

 

殺された方も殺した方もあれが大きな女性だったので、「かがり」とレイエスの他に「桐生萌郁(きりゅう・もえか)」の可能性もあるでしょうか。

これまでの物語の流れ的に萌郁は考えづらいですけど。

 

ライダースーツと今回の特殊部隊は敵対しているみたいですね。

一方がダーパでもう一方がストラトフォーだとすると、アメリカ国内でも幾つかの勢力が存在しているということになります。

いや、どちらかはロシア側でしょうか。

 

おわりに

そろそろ「鳳凰院凶真」が復活するかと思っていました。

が、彼より先に「まゆり」の覚醒がありました。

 

本文中にも書いていますけど、特殊部隊の襲撃時、鈴羽が「まゆり」をタイムマシンの中に逃げさせなかった理由が理解できなかったです。

タイムマシンは生体認証が必要だそうなので、鈴羽がいなければ起動しない。

そうであるなら、奴らはおいそれと彼女たちに手出しできないでしょうから、タイムマシン内に逃げ込む方がずっと安全だったはずで。

 

できるだけ破壊したくない、だから銃も使えない。

 でもそれだと、ライダースーツが活躍する場面を作ることができない。

と、メタな思考で申し訳ないですが、そう思ってしまいました。

 

スポンサーリンク