ディスディスブログ

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MotoGP 2016第5戦フランスGPでヤマハのロレンソが優勝!スズキのヴィニャーレスが最高峰クラスで初の表彰台です

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FIM ロードレース世界選手権2016は、2016年5月8日に第5戦、Le Mans(ル・マン・サーキット)での「MONSTER ENERGY GRAND PRIX DE FRANCE(フランスGP)」の決勝レースが行われました。

 

http://www.motogp.com/ja/

 

 

2016年第5戦フランスGPはホルヘ・ロレンソが優勝

f1-gate.com

 

最高峰のMotoGPクラスでは、YAMAHA(ヤマハ)のJorge Lorenzo(ホルヘ・ロレンソ、スペイン)がポール・トゥ・ウィンを飾り、開幕戦に続く今シーズン2勝目を飾りました。2位には同じくYAMAHAのValentino Rossi(ヴァレンティーノ・ロッシ、イタリア)が入り、YAMAHAの1-2フィニッシュは2戦連続となりました。YAMAHAにとってはここ数戦相性の良いサーキットが続いていることもあって、他メーカーより頭一つ抜けている印象です。

3位がMaverick Viñales(マーヴェリック・ヴィニャーレス、スペイン)が入り、MotoGPクラスでは初の表彰台です。SUZUKIとしても復帰してからは初めての表彰台でした。4位はHONDA(ホンダ)のDani Pedrosa(ダニ・ペドロサ、スペイン)、5位はインデペンデントでは最上位となったYAMAHAのPol Espargaro(ポル・エスパルガロ、スペイン)、6位は5位Polの兄であるSUZUKIのAleix Espargaro(アレイシ・エスパルガロ、スペイン)でした。

HONDAのMarc Márquez(マルク・マルケス、スペイン)は16周目に単独で転倒、その後レースに復帰して13位、 ここ3戦不運なリタイア続きのDUCATI(ドゥカティ)のAndrea Dovizioso(アンドレア・ドヴィツィオーゾ、イタリア)はマルケスと全く同じ周の同じコーナー同じタイミングで転倒リタイアしています。DoviziosoのチームメイトAndrea Iannone(アンドレア・イアンノーネ、イタリア)も転倒、他にも転倒したライダーが何人もいたので路面の一部が相当スリッピーだったのでしょう。それと今シーズンからMICHELINがタイヤサプライヤーになっていることも少なからず影響がありそうです。

 

 

MotoGPのバイクにウィングが付く

私は地上波の放送を観ています。フランスGPの放送では、最近マシンのフロントに付いているウィングについての話題になっていました。2015年からでしたか、少しずつフロントカウルの両脇にウィングが付いているチームがちらほら見えてきて、2016年に入ったらファクトリーチームのほとんどが独自のフロントウィングを付けるようになっています。

この日の解説を務めていた、元GPライダーで現在SUZUKIの開発ライダーである青木宣篤さんが、このウィングを付けるメリットについて語っていました。仰ることには「空気抵抗を利用して力を発生させて、フロントタイヤを地面に強く押し付けようというのが狙いなんです」「(ウィングを付けることによって)ライダーは“接地感”、字のごとく接地する“感触”なんです。感触なのでウィングを付けて“いいよこれ”という選手もいれば、“う〜ん変わらないな”という選手ももちろんいるんですよね」ということでした。あくまでライダーの感触なので、付けている選手付けていない選手とがいるのだそう。

接地感が増すとライダーにとってどういうメリットがあるかと聞かれ、「ブレーキングで“もっと行ける”となると、タイムも縮めやすくなるんですよ」と青木さんは答えていました。レギュラーゲストのチュートリアル福田充徳さんは「前輪と路面の接地している感覚を(得られて)、よりライダーは安心できるように持っていくということですか?」と質問の体をした補足説明をしていました。青木さんは「そう、そうなんだよ」と答えています。

福田さんは何km/hからウィングが効いてくるものなのかと質問をして、青木さんは「だいたい120km/h以上になると良い力が発生すると言われている」と答えています。ある程度の力がウィングにかからないとダウンフォースは得られないということ。

デメリットについては「右・左と切り返すじゃないですか、オートバイって。そのときに空気抵抗があるのでオートバイが重くなるんですよね。だからそれを嫌がって、ウィングを付けない選手もいるんですよ」と青木さんは言っています。

HONDAは小さなウィングが左右3枚ずつ計6枚付いていて、YAMAHAは大きいウィングが左右1枚ずつの計2枚、DUCATIは左右に大きいウィングが2枚ずつ計4枚、SUZUKIは中くらいのウィングが左右1枚ずつ計2枚付いているでしょうか。

青木さんはSUZUKIで試したそうで、「確かに違うんだけど、違いの差が凄い微妙なのよ。あと風向きでも(効果が?)変わっちゃうから、まだやっぱり皆試行錯誤で形を変えて枚数を変えて、フロントの接地感を……」と仰っていました。

ウィングはカウルの幅より大きくてはいけないそうで、その中で各メーカーの異なるアプローチが見えていて面白いです。出来る限り直線ではドラッグ(空気抵抗)が少なく、コーナーの侵入ではフロントにダウンフォースが効くウィングを色々と試しているということですか。ただレギュレーションで規制されそうな予感があるので、あまり長く続かない流行りかもしれないですが。

 

 

おわりに

Lorenzoが2017年シーズンからDUCATIに移籍することが発表されて、Lorenzoの代わりに誰がYAMAHAの椅子をゲットするのか、ということも地上波放送では話題になっていました。スペインGPの情報ではSUZUKIのMaverick Viñalesが噂に挙がっているとありましたし、フランスGPではHONDAのDani PedrosaがYAMAHAに移籍するのではという噂も取り上げられていました。絶賛錯綜中。

また、LorenzoがDUCATIに入るということは、今シーズンDUCATIに在籍しているDoviziosoとIannoneのどちらかが他チームに弾き出されることにもなりますので、どちらが出て行くのかということも話が出ていましたね。安定感を取るのか勢いを取るのか、ベテランを取るのか若手を取るのか、はたまた2人とも変えて刷新するのか。

個人的にはMaverick ViñalesがYAMAHAに行くことになると思っています。そのSUZUKIのポジションにPedrosaが就く可能性がありそうな予感。

 

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