ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

ディスディスブログ

Eテレ『100分de名著』の司会が「安部みちこ」アナウンサーに変更。前任の「島津有理子」さんはどうなさったのでしょう?

スポンサーリンク

毎週月曜日22:25より放送されているEテレの教養番組『100分de名著』、2018年10月度は『赤毛のアン』です。

が、それよりも司会のアナウンサーが「島津有理子」さんから「安部みちこ」さんに替わっていたことに驚きました。

 

目次

 

スポンサーリンク

Eテレ『100分de名著』

www.nhk.or.jp

 

一度は読みたいと思いながらも、手に取ることをためらってしまったり、途中で挫折してしまった古今東西の“名著”。
この番組では難解な1冊の名著を、25分×4回、つまり100分で読み解いていきます。

公式Webサイトの「番組について」ページの一部を抜粋しました。

「偉大な先人の教えから、困難な時代を生き延びるためのヒントを探る」番組で、毎月ある名著を取り上げて、その作品や著者を出来る限り掘り下げていきます。

25分番組を月4回放送して100分で収めている番組です。

放送日である月曜日が5回存在する月は5週目にも4週目の内容が再放送されます。

再放送は毎週水曜日の05:30からと12:00からの1日2回ありますので見逃した場合も大丈夫です。

視聴チャンスは、もしかしたらEテレと総合を含めても最も多い番組かもしれません。

 

「島津有理子」さんから「安部みちこ」アナへ

司会はタレントの「伊集院光(いじゅういん・ひかる)」さんと、2017年度からは「島津有理子(しまづ・ゆりこ)」さんが担当していました。

 

dysdis.hatenablog.com

 

ところが、2018年10月1日放送のルーシー・モード・モンゴメリの「赤毛のアン」第1回の放送には、島津さんではなく「安部みちこ」アナウンサーが出演していました。

 

確かに2018年9月度の「薔薇の名前」の第4回の終わりの、「赤毛のアン」の予告でも安部アナの姿が見えていて、私は島津さんが遅い夏休みでも取っているのかと思っていました。

 

「100分de名著。今回から司会を務めさせていただきます。安部みちこです。(相変わらず伊集院光です)ふふふ。今回からよろしくお願いしまーす」

 

ところが、2018年10月1日の放送の冒頭で安部アナは上記のように発言したのですね。

「今回から」です「今回は」ではないのです。

つまりこれは司会が島津さんから安部アナに替わったということですよね?

 

上記リンクの『100分de名著』のWeb「MC紹介」ページを拝見しても、司会は伊集院さんと安部アナの名前しかありません。

島津さんが消去されている……何があったのか?

 

島津有理子さんのNHK退職

www.nhk.or.jp

 

島津さんはどうしたのか?

その答えは『100分de名著』のWebサイト内にありました。

「島津有理子の『ゆりこ's EYE』」というページがあり、その2018年9月26日付けの更新に書かれていました。

 

私事で恐縮ですが、NHKを退職いたしました。20年間勤めてきた組織を離れ、医師を目指して大学で勉強することにいたしました。

 

このように書かれています。

 

番組を降板したどころの話ではなく、NHKを退職していらしたみたいです。

アナウンサーでもNHK職員でもない。

医師を目指すと。

 

医師を目指して勉強すること自体が大変なことですけど、記事作成時点で島津さんの年齢は40歳を越えていらっしゃいますから、より以上に高いハードルが待ち構えているであろうことは容易に想像がつきます。

しかし実現するしないは別にして、いや実現していただきたいですが、その決断を下し実行したことに対して拍手を送りたいです。カッコいいですね。

確か島津さんは東京大学卒ですよね、それなら……。

 

神谷美恵子『生きがいについて』 2018年5月 (100分 de 名著)

NHKを退職する決断を下す大きなきっかけになったのは、同番組の2018年5月度に紹介されていた「神谷美恵子」さんの『生きがいについて』とのことです。

確かにこの著作はいろいろ考えさせられました。

個人的には石牟礼道子さんの『苦海浄土(くがいじょうど)』と並んで、『100分de名著』で生きることの根底にある揺るがない思いについて考えさせられた作品です。

 

島津さんの立場になると人生について考えるのかな、とも思います。

『おはよう日本』などのニュース番組を降りて以降、「有働由美子」さんの次にアメリカ総局へ行ったり産休・育休をとったり、復職後『ひるまえほっと』や『100分de名著』、『ごごナマ』などの司会を務めていらしたと思います。

『生きがいについて』の前から、例えば40代前後に、これからもこれまでと同様アナウンサーとして生きていくのか、自分の別の可能性を模索するのか、人生の岐路に立っていると感じていたのかもしれませんね。

『100分de名著』が別の可能性へ進むことへ背中を押してくれたという。

 

『赤毛のアン』

『100分de名著』2018年10月度は『赤毛のアン』を扱います。

 

赤毛のアン コンプリート DVD-BOX (全50話,1250分) (4DISC) 世界名作劇場 アニメ あかげのアン [DVD] [Import] [PAL, 再生環境をご確認ください]

私は世界名作劇場のアニメ『赤毛のアン』を観ました。

どちらかというと女の子が好きになる物語と思いますが、私はあの作品の内容や絵柄、主題歌など全てが好きでした。

 

キャラクターで好きなのは「マシュウ・カスバート」ですね。

『100分de〜』では「マシュウ・スバート」でしたが、あれは「村岡花子」訳をそのまま使った読み方なのでしょう。

講師の「茂木健一郎」さんも少し話していましたが、マシュウは気が優しい(気が弱い)人で、女性が苦手です。

マシュウは心臓が弱く、最期も辛いものでしたが。

あの「そうさのう」の言い方は子どもながらに印象的で、よく真似をしたものです。

 マシュウの妹のマリラもマリラで「すぎる」くらい厳格で神経質な人でしたから、兄妹ともに人付き合いが得意ではありません。

そんな2人がアンに出会うことで少しずつ変わっていく様子が良いのですね。

 

アンは想像力というか妄想力が激しすぎるくらいあり、現実主義者のマリラとは正反対のところにいる女の子です。

話し始める止まらないほどですし、怒るととんでもないことをしでかしてしまうし、問題がないとは到底言えません。

そんなアンも、気弱で女性が苦手だけど実は頑固、そしてアンには常に優しいマシュウと、自分にも他人にも厳しく皮肉屋だけど心の根っこのところでは優しいマリラによって、その心を育まれていくのですね。

 

小説を読むことが苦手な方は是非アニメをご覧になってください。

故・高畑勲監督による、日本アニメ史に残る傑作と思います。

OPもEDも名曲です。

 

おわりに

阿部アナは自分の意見をはっきりと口にするタイプの人です。

10年ほど前ですか『ゆうどきネットワーク』の司会をしていたときも、なかなかに言葉の強さを感じさせましたから、ちょっとNHKらしからぬ存在のようにも思えます。

キツさがあるので、そこに嫌悪を抱く人も視聴者の中にはいらっしゃるかもしれません。

個人的には、自分の意見をはっきり口にすることは『100分de名著』では重要な資質のように感じられるので、上手い起用だなと思っています。

まだ初回なので何とも言えないものがありますけれども。

 

島津さんお疲れ様でした。

最近、伊集院さんとの連携が取れていたように感じていたので、もう少しお二人の司会を見たかったです。

でも前向きな退職ですからね、これまでありがとうございました、という想いの方が強いです。

 

スポンサーリンク