NHK連続テレビ小説『わろてんか』、2018年3月3日放送の127話は隼也が!!な回でした。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
『わろてんか』第22週「夢を継ぐ者」
2018年2月26日月曜日から朝ドラ『わろてんか』は第22週「夢を継ぐ者」の放送が始まっています。
『わろてんか』の時代設定は昭和10年(1935年)の秋です。
本作のヒロイン「北村てん(きたむら・てん、演:葵わかな)」は、17週に夫の「北村藤吉(きたむら・とうきち、演:松坂桃李)」を亡くし、以降「北村笑店(きたむら・しょうてん)」社長に就任しています。
籐吉との間にできた子ども「隼也(しゅんや)」は、アメリカのショービジネスに興味を持ち、通っていた大学を退学して渡米しました。アメリカでは「てん」の義理の母「北村啄子(きたむら・つえこ、演:鈴木京香)」のもとへ身を寄せていましたが帰国していて、北村笑店で働いています。
「てん」の従兄弟の「武井風太(たけい・ふうた、演:濱田岳)」が専務、「てん」の経理を手伝っていた「トキ(演:徳永えり)」は風太と結婚してからは子育て中心に移行していましたが、22週からは再び業務に戻っています。
「てん」のかつての見合い相手で、籐吉の親友でもあった「伊能栞(いのう・しおり、演:高橋一生)」は、トーキー映画を扱う映画会社から不動産、百貨店など手広く手掛ける「伊能商会」を経営しつつ、北村笑店の役員として「てん」を支えています。
「風鳥亭」の元席主「亀井庄助(かめい・しょうすけ、演:内場勝則)」は北村笑店の従業員のままのようです。
「万丈目吉蔵(まんじょうめ・きちぞう、演:藤井隆)」は、現在は芸人を辞めて北村笑店文芸部の部長として、漫才のネタを書く作家業に専念、吉蔵の妻「万丈目歌子(まんじょうめ・うたこ、演:枝元萌)」は芸人からカフェ「マンマン」の経営者の専業に戻っています。
かつては「てん」のライバルだった「杉田楓(すぎた・かえで、演:岡本玲)」は、北村笑店文芸部に入って主に「ミス・リリコ・アンド・シロー」のネタの台本を書いています。
藤吉の芸人時代からの仲間で、しゃべくり万歳でお笑い界のトップに立っていた「キース(演:大野拓朗)」と「アサリ(演:前野朋哉)」はコンビを解消、キースは東京で新しいコンビを組み活躍し、アサリはピンの漫談家として活動することになりました。
「岩さん(がん・さん、演:岡大介)」は芸人のまま?
「てん」のライバルとして籐吉のことを好きであり続けた「リリコ(演:広瀬アリス)」は映画俳優から女芸人に戻って、栞が連れてきた「川上四郎(かわかみ・しろう、演:松尾諭)」と「ミス・リリコ・アンド・シロー」として「しゃべらん漫才」のお笑いの新機軸を打ち立て、「北村笑店」の看板芸人になっています。
ミス・リリコ・アンド・シロー上海へ
ミス・リリコ・アンド・シローのリリコと四郎は上海へと旅立ちました。
それと同時に結婚もした(する?)ようです。
やはり、四郎の夢である楽団での演奏を叶えたいと、リリコも思っていましたね。
四郎の夢を後押しし、自分も好きな人に付いて行くと。
四郎から付いてきて欲しいと言われたリリコですけど、言われなくても付いて行くわと言っていました。
引き抜き騒動が持ち上がる中での看板芸人の離脱ということですけど、北村笑店とは円満に事が進んで、2人の夢を「てん」も風太も、北村の皆が応援する格好となりました。
リリコも四郎も北村の籍からは外さないから、いつでも日本に戻ってきてまた2人で漫才をやって欲しいと「てん」たちは言っています。
隼也の勘当
隼也は、マーチン・ショウの偽代理人から詐欺事件に遭ったときに知り合った「加納つばき(かのう・つばき、演:水上京香)」と恋に落ちています。
しかし、後に「つばき」が「中之島銀行」の頭取の娘で、跡取りであることが発覚しました。
しかも「つばき」には許嫁がいて、結婚の日取りまで決まっています。
中之島銀行は「てん」たち北村笑店のメインバンクで、許嫁がいる娘と恋仲だとわかれば、取引を破棄されるかもしれない。
隼也は北村の跡取り、「つばき」は中之島の跡取り、この2人の恋は許されないものでした。
隼也が選んだ道は「駆け落ち」です。
元々「つばき」は一人で生きていく覚悟を決めて中之島の家を出ていました。
北村の家に姿を見せた「つばき」に、「てん」は彼女を家に招き、その隙に風太と連絡を取り、2人が話し合った結果、「つばき」の父、中之島銀行の頭取に連絡して迎えに来てもらうことにしました。
「つばき」は迎えに来た父親に結婚をしないことを伝えいます。
もちろんそれは父親に受け入れられるはずもなく……そこで「つばき」が取った行動は失踪です。
少し目を離した隙に置き手紙を残して姿を消してしまいました。
父親に勘当すると脅されていても尚一人で生きていこうとした「つばき」
それを見た隼也は今の「つばき」を支えられるのは自分しかいないと、彼女を追いかけることにします。
「てん」と風太は反対し、言うことを聞こうとしない隼也に対してとうとう「てん」は勘当を言い渡していました。
勘当を言い渡されても隼也の気持ちは揺らぐことなく、「てん」に親不孝を謝り、風太とトキには「てん」のことを頼むと頭を下げ、そして家を出て行きました……。
127話の終盤、隼也が家を出ていってから3ヶ月後になった時点では、隼也は「つばき」と会えているのか、その後2人が幸せに暮らしているのかは1全くわかりません。
家にも会社にも手紙一つ寄越していないと。
隼也と「つばき」の史実は?
隼也の駆け落ちの件で、史実モデルはあるのか、モデルがあったとしたらどうなっていたのか、をネットで少し調べてみました。
夫・吉兵衛とは1924年に死別。吉兵衛との間には吉本穎右ら2男6女を儲けているが、穎右(1947年、24歳没)ほか多くは早世している。このほか、せい自身の話によると2人ほど流産もしくは死産だった子供がいるらしい。
吉本せいのWikipediaにはこのように書かれています。
吉本せいとは「てん」のモデルになった女性です。
Wikipediaによると、せいさんには息子・穎右がいて(読みは「えいすけ」でしょうか)、彼は24歳で亡くなっているようです。
他の情報によれば、穎右さんは次男で、長男は夭逝しているとのこと。
私生活では、8歳年下の吉本穎右(吉本興業の創業者・吉本せいの子)と知り合い交際に発展・妊娠にいたるも穎右を吉本の後継者に待望していたせいはシヅ子を気に入らず断固として穎右との結婚を認めなかった。そのうえ幼少より病弱であった穎右は1947年(昭和22年)5月に24歳の若さで病没。なおシヅ子は穎右死後数日後に女児(一般人、名は穎右に由来という)出産。
笠置シヅ子のWikipediaにはこのように書かれています。
笠置シヅ子の読みは「かさぎ・しづこ」です。
笠置シヅ子さんは穎右と交際し、彼との子を妊娠、そして出産をしているみたいですね。
穎右を吉本の後継者にと考えていたことから、せいは2人の結婚を反対していたということ。
今回の隼也と「つばき」の駆け落ち(しているか現時点ではわかりませんが)は、本件をモデルにしたエピソードであろうと思われます。
おわりに
さて、次週は第23週「わろてんか隊がゆく」です。
いよいよ戦争が始まったようです。日中戦争でしょう。
北村笑店が軍から色々と笑いの制限を加えられる様子、慰問をしている様子が窺えました。
そして、四郎と幸せに暮らしているはずのリリコもちらりと映っていました……が、地味な服装をして化粧もごく薄くしているだけだったような……?
何が起こっているのでしょうね、四郎は無事なのでしょうか?