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「死神」を1人で演じる八雲の前に先代・助六が現れ…八雲は無事でしょうか? - アニメ『昭和元禄落語心中 ‐助六再び篇‐』9話(22話)の感想

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毎週土曜日02:25(金曜深夜26:25)より、TBSの「アニメイズム」枠にてアニメ『昭和元禄落語心中 ‐助六再び篇‐』が放送されています。

以下、ネタバレ要素がありますので注意してください。バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目次

 

 

アニメ『昭和元禄落語心中 ‐助六再び篇‐』

rakugo-shinju-anime.jp

 

2017年3月4日の放送は2期第9話(22話)でした。サブタイトルがない作品です。

 

 

イントロダクション 

刑務所の落語慰問会で見た大名人・八雲の「死神」が忘れられず、
出所した与太郎が真っ先に向かった先は、寄席だった。
拝み倒して八雲の住み込みの弟子となった与太郎だが、
八雲の元では小夏という女性が暮らしていた。
八雲と小夏には他人が容易に触れられない因縁があるらしく…

こちらが1期のイントロダクションです。ABOUT/STORYページから抜粋しました。

拝み倒して約もの住み込みの弟子となり、芸を磨いた与太郎はついに真打へと昇進する。
継いだ名跡は三代目助六。
八雲師匠の為め、小夏の為め、二人の中の助六を変える為め、与太郎が見出す己の落語とは…。

こちらは2期のイントロダクションの一部です。

 

 

『昭和元禄落語心中』2期9話(22話)

前回、2期の主人公と思われる「与太郎(よたろう)」こと三代目「有楽亭助六(ゆうらくてい・すけろく)」の師匠である八代目「有楽亭八雲(ゆうらくてい・やくも)」が、心筋梗塞で倒れて以来初となる、落語を演じるところでした。

先代から八雲の付き人をしている「松田(まつだ)」さんが一計を案じ、彼と与太郎とで与太郎の妻「小夏(こなつ)」や売れっ子作家の「樋口栄助(ひぐち・えいすけ)」も巻き込み、八雲を料亭「柳しま(やなしま)」へと連れて行きます。

料亭の座敷には、料亭の女将「お栄(おえい)」さんはもちろんのこと、与太郎や小夏と縁の深いヤ○ザの「親分(おやぶん)」など親しい人たちが集まっていて、八雲が落語をせざるを得ない状況を作っていました。

まずは前座として与太郎が「芝浜(しばはま)」を演じ、その後いよいよ八雲の落語が始まった……かと思ったところで、警察の「がさ入れ」が入ってしまい、親分がしょっ引かれて、八雲の落語も頓挫します。

 

 

八雲と「死神」

親分は6年の刑務所行きと言っていたでしょうか。鈴ヶ森刑務所? 与太郎は刑務所へ慰問に行こうかと言っています。

与太郎も自分が刑務所に入っていたときに、八雲の「死神(しにがみ)」を聞いたことがきっかけとなって、出所したその足で八雲の元へ行き、弟子入りをした経緯があります。良いのか悪いのか、縁深い場所です。

 

『死神』(しにがみ)は古典落語の演目の一つ。 幕末期から明治期にかけて活躍して多数の落語を創作した三遊亭圓朝(初代)がグリム童話の第二版に収載された『死神の名付け親』を(おそらく福地桜痴から聞いて)翻案したものである[1]。 なお類話としてイタリアのルイージ・リッチ、フェデリコ・リッチ兄弟の歌劇『クリスピーノと死神』がある。

死神 (落語) - Wikipedia

死神(落語)のWikipediaにはこのように書かれています。

八雲は刑務所の空気が好きだったそうです。完全に冷え切ったあの空気が、あの空気の中で演じると本当に死神が見えるようだと。

サゲがあんまり寒々しいので刑務官に嫌な顔をされたとか何とか八雲は言っていましたが、前出のWikipediaには「もっとも標準的なのは『アァ、消える……』とつぶやいたのち、演者が高座にひっくり返ることで、男の『死』を表現するものである」と書かれた上で、死神には他にも様々なサゲのバリエーションが存在すると書かれています。サゲとはつまりオチのことでしょうか。

 

 

復帰の落語は「たちぎれ」

与太郎から「死に場所を寄席に求めるなら、落語をしてほしい」と言われ寄席に誘われました。孫のような存在の「信之助(しんのすけ)」にも。八雲は最初こそ乗り気ではなかったものの、2人の願いを聞き届けることにしたようです。若い頃から自分のため、自分の居場所のための落語をしてきた八雲が、人様のために落語をしたいと思うようになりました。

鈴ヶ森刑務所にて、病気で倒れた後初めてとなる落語を演じました。

 

たちぎれ もしくは たちきれ は、古典落語の演目の一つ。立ち切れと漢字で表記されることもあるほか、たちきり、たちぎれ線香(たちぎれせんこう)とも。

たちぎれ - Wikipedia

おそらくですが八雲が刑務所で演じた演目は「たちぎれ」です。

私は落語が全くですのであれですが、この「たちぎれ」は「反魂香(はんごんこう)」とも通ずる噺になるのでしょうか。

八雲のかつての恋人で先代・助六の妻で、小夏の母である「みよ吉」の霊(?)が再び八雲も前に姿を表していました。

 

そのとき、袖では小夏が三味線と唄をしており、八雲の「たちぎれ」にリンクさせているせいか、内容や想いが八雲から小夏へと伝わっているようで、小夏は涙しながら弾き唄っています。

それをギョッとした目で見る与太郎の表情がまた良かったです。

このときの八雲の声は力がなく歯切れも良くないものであり、病気の影響や年齢による衰えを強く感じさせました。「たちぎれ」の内容も単に笑わせる噺ではなく聞かせる噺でしたので、声優さんの力量が大きく試されるシーンだったかと思います。

 

 

先代・助六が死神?!

後日、与太郎の公園を見た帰りに、八雲は劇場で一人落語を演じています。

そこで「死神」を演じていて、そこでも初太郎(先代・助六)の幽霊が登場していました。その後に舞台は炎に包まれ、助六だった者は全身骸骨の死神へと変化し、再び八雲をあの世へと連れて行こうとしています。

初太郎が出てきたことは八雲の見ている夢・幻の類であったとしても、舞台が炎に包まれている様子は本物と思われ、八雲自身の身が非常に危険です。落語を演じる前に八雲自身の両脇に1本ずつ燭台を立ててロウソクを置き、マッチで火を付けていましたから、演じている最中に燭台が倒れてロウソクの炎が燃え移ってしまったのでしょう。夢・幻では初太郎(死神?)が八雲にロウソクを投げさせています。

いえ、一人で落語を演じている最中に夢・幻を見たというのも、八雲の心臓が再び悪さをしでかした可能性もありますから、病気という意味でも八雲の身に危険が及んでいるのかもしれません。

 

 

おわりに

八雲は炎に包まれ、死神に連れて行かれそうになったときに、まだ死にたくない、と生への執着を見せ、駆けつけた与太郎の差し出す手に応じて自ら手を伸ばしていました。八雲は落語と心中することを選択しなかった、という意味と捉えて良いのかどうなのか? 次回が気になります。

いやぁ、それにしても今回は八雲を演じている「石田彰」さんの力量が素晴らしかったです。声だけで有楽亭八雲の役柄を演じていました。

 

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