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与太郎が真打ちへ。「助六の呪い」は八雲となった菊比古にかけられたまま。2期「助六再び篇」決定です! - アニメ『昭和元禄落語心中』13話(最終話)の感想

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毎週土曜日01:05(金曜深夜25:05)より、TBS“アニメイズム”枠にてアニメ『昭和元禄落語心中』が放送されています。

 

rakugo-shinju-anime.jp

 

以下、ネタバレ要素がありますので注意してください。バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年4月2日の放送は第13話でした。サブタイトルがない作品です。13話が最終回。

 

イントロダクション 

刑務所の落語慰問会で見た大名人・八雲の「死神」が忘れられず、
出所した与太郎が真っ先に向かった先は、寄席だった。
拝み倒して八雲の住み込みの弟子となった与太郎だが、
八雲の元では小夏という女性が暮らしていた。
八雲と小夏には他人が容易に触れられない因縁があるらしく…

 

というイントロダクションです。ABOUT/STORYページから抜粋しました。作者は雲田はるこさん。講談社の『ITAN』にて連載中、既刊8巻。私は本作を全く知りませんでした。完全な初見です。

 

『昭和元禄落語心中』13話(最終話)

前回12話で、真打ちに昇進した、後に「八代目・有楽亭八雲(ゆうらくてい・やくも)」となる菊比古の目の前で、七代目八雲に破門された彼の同門のライバルであった「二代目・遊楽亭助六(ゆうらくてい・すけろく)」と芸者のみよ吉が飛び降りてしまいました。

遺児となってしまった小夏は、菊比古が引き取り(おそらく)徳島の温泉街、祖谷(いや)から東京へと連れて行かれました。「アンタが来たからこうなったんだろ」という小夏の言葉が鋭利です。助六とみよ吉のタヒは、大人になってからも続く小夏と菊比古の因縁がスタートした瞬間でもありました。「いつかアンタを数してやるから」の台詞も、10歳にも満たない女の子が言う台詞ではないでしょう……怖すぎです。菊比古は「数してくれよ、せいせいすらぁ」と答えます。

東京に戻った菊比古には「八代目八雲」襲名の話が持ち上がっていて、助六の思いをつなげるためにも、菊比古は八雲襲名を受け入れることにしています。

 

 

与太郎の再登場

時間が経ち、昭和中期頃と思われる1話の時間軸に物語が戻りました。菊比古は八代目八雲となり名人の名を欲しいままにしています。その八雲の弟子となった与太郎が二枚目から真打ちへと昇進しようとしています。「“いよいよ”じゃねぇ“やっと”真打ちでぇ」とは与太郎。相変わらずのお調子者です。

真打昇進が内定している段階だったのですが周りにはバレてしまっていて、それは大人・小夏の仕業でした。しかし、そもそも小夏にバラしたのは与太郎なので与太郎が悪いということで落ち着いています。

八雲の家で与太郎と小夏の二人、お茶で祝杯を上げています。その場で小夏は「野ざらし」を演じて欲しいと与太郎にお願いしていました。「野ざらし」というと自分も父も好きな演目ですね……。

与太郎の「野ざらし」を聞いていた小夏を涙を流しています。小夏には子供が産まれるそうです。父親は……不明。「絶対おせえない」そうです。自分の性格では結婚は向いていない、でも子供だけは絶対に産みたかったそうです。助六の血を絶やしたくない、その一心です。

小夏の懐妊を知り落胆する与太郎でしたが、意を決したのか突然、小夏に「姐さん、オイラその子の父親になれねぇかな」と言います。まさかのプロポーズ。「この足りねえ頭で考えた最善の策だ」そう。プロポーズを聞いた小夏は怒った顔をして家を出て行ってしまいました。もっと早く言っていれば、という思いがあったのでしょうか。

場面は変わって、八代目八雲と松田さんが「有楽亭代々の墓」を墓参りしています。そこへやって来た与太郎。与太郎は墓を拝んだ後に八雲にこう言います。

「“助六”を継がせてください」

 

 

おわりに

与太郎の言葉を聞いた八雲はゾッとした表情を浮かべて、そこで物語が終わりました。見事にオチていましたね。助六の呪いはまだまだ八雲にかかったまま離れようとしていません。

個人的には今期で一番楽しめました。これだけ味わい深いアニメを見られると思っていなかったので良い意味で裏切られた思いです。

 

 

何と! 2期決定です。続編は「助六再び篇」だそうです。嬉しい。

与太郎は助六を襲名する運びとなるでしょうし、小夏とも結婚する(事実婚かわかりませんが)ことになるのでしょうし、八雲は助六の呪いがかけられたままでしょうし‥‥。それぞれに業を背負ったまま、どのように現代篇が展開されるのか、今から楽しみです。

 

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