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三日月がジュリエッタを倒さない・倒せない理由、マクギリスが石動のために戻った理由が分からなかったです - アニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』45話「これが最後なら」の感想

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毎週日曜日17:00より、TBSにてアニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の2期が放送されています。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目次

 

 

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

g-tekketsu.com

 

2017年2月26日の放送は第45話「これが最後なら」です。

 

 

イントロダクション

主人公、三日月・オーガスが所属する鉄華団は、クーデリア・藍那・バーンスタインの地球への護送からアーブラウ代表指名選挙を巡る戦いで一躍名を上げた。そしてその戦いでギャラルホルンの腐敗が暴かれたことにより、世界は少しずつではあるが確実に変わりつつあった。

アーブラウとの交渉で得たハーフメタル利権のもと、テイワズの直系となった鉄華団は資金も潤沢となり入団希望者も増加。その規模は地球にも支部を置くほどとなった。

また地球への旅で世界の実情を知ったクーデリアはアドモス商会を設立。現実的・実務的な側面から火星の経済的独立を目指す。だが名を上げ新たな道を歩みだした彼らを快く思わない輩も数多く存在する。

アドモス商会が行うハーフメタル採掘場の視察。その護衛を依頼された鉄華団団長オルガ・イツカは新たな敵の襲撃を察知する。オルガの指揮の下、鉄華団、そして三日月はモビルスーツ「ガンダム・バルバトスルプス」と共に敵撃退へと向かう。

イントロダクションです。公式Webサイトの「World」ページから抜粋しました。

 

 

2期20話(45話)「これが最後なら」

主人公「三日月・オーガス(みかづき・おーがす)」の所属する「鉄華団(てっかだん)」と蜜月関係にある、地球圏を守る(統べる)武力組織「ギャラルホルン」のうち「地球外縁軌道統制統合艦隊」司令「マクギリス・ファリド」准将が、「アグニカ・カイエル」こと「ガンダム・バエル」を手に入れ、自身こそがギャラルホルンを統べる者だと世界に向けて宣言しました。

それに対して、ギャラルホルンの月外縁軌道統合艦隊「アリアンロッド」の司令「ラスタル・エリオン」は、バエルを手に入れたマクギリスこそが逆賊であると、逆にマクギリスを逆賊宣言し、両者の全面対決へと向かいます。マクギリス&鉄華団vs.アリアンロッドです。

ギャラルホルンの「セブンスターズ」はどちらにも付かない様子でしたから、マクギリスとラスタルの戦力差はあまりないように見えるかもしれないが、実際にはマクギリスは他のセブンスターズをも従えられるつもりでいたため、マクギリスにとって味方に付けられなかったことは不利に働いていたと同義と捉えてよさそうです。

 

 

「あと一回」のために鉄華団が出撃

三日月の乗る「ガンダム・バルバトスルプスレクス」には、アリアンロッドの「ジュリエッタ・ジュリス」の乗るレギンレイズ・ジュリアが対峙しています。何とかして三日月を足止めすることがジュリエッタの役割のようです。

 

もちろん三日月の他の鉄華団のパイロットたちも出撃しています。鉄華団団長「オルガ・イツカ」の言う「あと一回」を信じて。

鉄華団実働一番隊隊長「ノルバ・シノ」は「ガンダム・フラウロス」に、鉄華団実働ニ番隊隊長「昭弘・アルトランド(あきひろ・あるとらんど)」は「ガンダム・グシオンリベイクフルシティ」に

「チャド・チャダーン」と「ダンテ・モグロ」は「ランドマン・ロディ」に乗り、「ライド・マッス」は「雷電号(らいでん・ごう)」に、「ハッシュ・ミディ」は「辟邪(へきじゃ)」にそれぞれ乗っています。

 

 

戦闘は「ダインスレイブ」祭りに

 ラスタル・エリオンはマクギリスの艦隊に間者(かんじゃ)を紛れ込ませて、あたかもマクギリスたち「地球外縁軌道統制統合艦隊」から行ったようにして、禁止兵器の「ダインスレイブ」を撃たせました。

それを見たラスタルは報復として自らも「ダインスレイブ」を用いて反撃します。ラスタルは多数のダインスレイブを有していました。「イオク・クジャン」のクジャン家から持ってこさせたのでしょうか。

ダインスレイブ隊によるダインスレイブの威力は絶大で、「地球外縁軌道統制統合艦隊」の艦隊は大損害を被り、戦闘の形勢が一気に傾きます。鉄華団も副団長「ユージン・セブンスターク」が指揮をする「ホタルビ」が戦闘不能な状態に陥っています。

 

圧倒的なラスタルの力を見せつけられたマクギリスでしたが、降伏などせず、自ら「アグニカ・カイエル」の魂が宿るとされる「ガンダム・バエル」に乗って出撃します。

 

マクギリスが出たからには当然ん、彼の側近である「石動・カミーチェ(いするぎ・かみーちぇ)」も「ヘルムヴィーゲ・リンカー」で出撃です。

 

マクギリスが出たということは、彼に対峙するのは1人しかいません。「ガエリオ・ボードウィン」です。今回は「ガンダム・ヴィダール」ではなく「ガンダム・キマリス」に乗っています。ガエリオがヴィダールの仮面を被っていたように、キマリスもヴィダールの仮面を被っていた、ということでしょうか。

マクギリスはガエリオを石動たちに託して自らはラスタルを倒しに向かった……と思われましたが、石動のピンチに舞い戻ってきて彼を助けていました。これは戦闘の優劣を決してしまうほどの悪手と思われ、後述するシノの件の遠因になっているようにも感じられます。

マクギリスが無策すぎますね……これ。

 

 

ノルバ・シノが死亡しヤマキは…

今回45話の主役は「シノ」でした。それとシノのフラウロス、もとい「四代目流星号」を整備する「ヤマキ・ギルマトン」も主役です。

オルガたちはホタルビを盾にしてラスタル艦隊に突っ込み、射程に入ったところでホタルビに潜めておいたフラウロス四代目流星号のレールガン(ダインスレイブ)を撃ち、敵の大将ラスタルを直接倒そうと計画しました。

四代目流星号は、ダインスレイブが直撃し旗艦「イサリビ」に戻ってきています。シノも左腕を負傷(骨折?)しているようです。しかし、そんなシノは自ら「スーパーギャラクシーキャノン」を撃つ役割を志願して、それがオルガたちにも認められました。

ヤマキは反対しています。非常に危険な任務だからです。ヤマキはシノのことを仲間と思っていると同時に恋愛対象として見ているようです。それは以前から描写されていましたね。でもシノは止めるつもりはありません。ゴールが見えているのだから後ひと踏ん張りだと。

作戦は実行され、成功するかと思われました。しかし、「スーパーギャラクシーキャノン」を撃つ直前になって、ジュリエッタの邪魔が入って、シノが微妙にコントロールを誤り弾を外してしまいました……。直後、シノはラスタル艦隊の弾の嵐を浴びて……おそらく死亡です。無駄死。

 

 

おわりに

気になったことは、マクギリス艦隊(ラスタルの間者)がダインスレイブを用いたからラスタルもダインスレイブで反撃したということですけど、ラスタルがそれを戦闘前から大量に持ち出している時点で、ラスタルが勝ったとしても戦闘後にそれが問題にはならないのか? ということです。ギャラルホルンは腐敗しているからそれくらいは握りつぶせるのでしょうか。

それと、ジュリエッタが今回大きな働きをしてみせたことによって、鉄華団の作戦を止め、ラスタルを助け、シノを殺せた訳ですが、対峙していた三日月はどうしてそれまでにジュリエッタを倒せなかったのかも疑問です。

倒すための時間はあったと思いますし、ジュリエッタが優秀なパイロットとはいえ「阿頼耶識(あらやしき)」システムを搭載していないノーマルな人間ですから、「ハシュマル」のようなモビルアーマーすら倒すことができる三日月&バルバトスの敵ではないと思うのです。

まるでシノに失敗させるため、シノを殺すために、三日月があえてジュリエッタを倒さずにいたのではないかと勘ぐるほど、不自然なことに感じられました。

シノが死亡することとシノがスーパーギャラクシーキャノンを外すことは、観ていてわかりすぎるくらいわかりきっていた展開でしたから、その結末が先にあって、それを実現させるために、マクギリスを石動のために戻させ、ジュリエッタを生かしておいたのでしょうね、脚本家さんは。そういう脚本の意図が透けて見えてしまうことは興醒めですので、今回私は結構萎えてしまいました……。今回の45話丸々なかったことにしたいくらいです。

 

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