レッドブルF1は近年、エンジンサプライヤーとしてホンダとともに多くの成功を収めてきました。
それでも一時メルセデスとの契約は近づいていたと「ヘルムート・マルコ」が語っているようです。
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レッドブル・ルノー
2014年から2018年にかけて、レッドブルF1にとってパワーユニット (PU) は悩みの種でした。
ルノーPUはメルセデスPUと競争することができず、信頼性にも十分な期待が持てないことが多くありました。
結果、レッドブルはタイトルを争うことができず、チーム内の不満が高まっていきます。
マックス・フェルスタッペンも定期的に状況について強く発言していました。
レッドブルはホンダPUに切り替えると、ホンダのエンジンは着実に改良されていき、それとともにレッドブルとその姉妹チーム(現VCARB)の競争力が目に見えて向上していきました。
そしてレッドブルは2021年から2023年にかけて複数のタイトルを獲得することになります。
メルセデスとの契約が近づいていた
ホンダと契約する前に、レッドブルはメルセデスPUとの契約に近づいていたとレッドブルの顧問である「ヘルムート・マルコ」はInside Lineのポッドキャストに語っています。
残念ながら、我々のエンジンサプライヤー(注:ルノーのことと思われます)は競争力のあるエンジンを作ることができなかった。
我々はメルセデスと大きなライバル関係にあり、我々の上司(注:ディートリッヒ・マテシッツ)は(メルセデスを?)好きではなかったが、私はこう言ったんだ。「聞いてください、これ が私たちのエンジンです。このエンジンでは勝てないことは誰もが知っているので、もはや従業員のモチベーションを高めることはできません」とね。
メルセデスとの契約、ニキ・ラウダとの握手もあったのだが、(トト)ヴォルフはそれを支持しなかったんだ。だからそれは失敗し、我々はホンダに乗り換えた。
当時彼らには競争力がなかったが、私はいくつかの内部情報を持っていた。我々はその存在を信じていなかったが、彼らがどれだけの金額を費やしているかを知っていたからので、リスクを取ることにした。
たとえフェルナンド・アロンソが(ホンダは)GP2エンジン並みのパワーだと言っていたとしても、彼らが本気であることはわかった。我々は常に大胆な決断を下してきたんだ。
とのこと。
誤訳御免。
感想
感想です。
確かにこのレッドブルの大きな決断がなければ今のホンダはなかったでしょう。
レッドブルの他、どこも契約しようとしていなかった記憶があるので、彼らはその後フェイドアウトしていた可能性は高そうですよね。
確か、ホンダとの契約を進言していたのは、当時トロロッソのチーム代表であるフランツ・トストだったと記憶しています。
トストの勇気ある進言のおかげで今のホンダがあると言えそうです。
と言っても当時レッドブルはルノーと喧嘩別れをしていて、フェラーリもメルセデスも自分たちより速く走られる危険があるためレッドブルへの自社PU配給に乗り気ではなかったという話がありました。
その辺は本文にもあるとおりですね。
なので、彼らがF1での活動を続けるためにはホンダと手を結ぶしか選択肢がなかった、とは思いますけれども。
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おわりに
ということで、ヘルムート・マルコがレッドブルがメルセデスとの契約に近づいていたことを明かした報道の感想を書いた記事でした。