ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

ディスディスブログ

マウンテンホースはザ・ドリフターズで、四人組はザ・ビートルズみたいです。ドンが格好良かった - アニメ『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』6話「やつらはいつでも笑ってる」の感想

スポンサーリンク

毎週日曜日23:00より、TOKYO MXにてアニメ『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』が放送されています。

 

http://concreterevolutio.com/

 

以下、ネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年11月9日の放送は第6話「やつらはいつでも笑ってる」でした。

 

 

イントロダクション

「もうひとつの日本」を舞台にして繰りひろげられる、多彩な超人たちの饗宴――。
「神化」という架空の年代、高度成長によって発展する戦後20余年の日本が舞台である。

これまで数々のフィクションで描かれてきた、数々の「超人たち」が、もしすべて同時に実在していたとしたら?
登場する「超人」たちは、誕生も特性も、実にさまざまだ。
宇宙から来た巨人、ファンタジー世界の生命体、古代から妖怪とされてきた存在、科学者に改造されたサイボーグ、太古に滅亡した巨大文明の遺産などなど……。
一部の超人は公然と活動して世間から人気を集め、一方で素性を隠しながら密かに戦う超人もいる。そして超人に対抗する敵勢力、組織もまた、それぞれ暗躍を続けている。

日本政府は、秩序確保のために多様な手を打った。
そして設立された組織のひとつが、厚生省の外郭団体「超過人口審議研究所」である。
その通称は「超人課」――「超人」を発見・確保し、保護し、安全に管理するのが任務だ。
超人課に所属するメンバーの一人、人吉爾朗(ひとよしじろう)が、本作の主人公である。

 

公式Webサイトのイントロダクションから抜粋しました。

 

 

 

第6話「やつらはいつでも笑ってる」

今回6話は一見すると本筋からは離れた話のようでした。しかし、そこかしこに重要なワードも登場していて、本筋と浅からず関わる設定などがあったように思います。

 

 

マウンテンホースはドリフターズ

コミックバンドの「マウンテンホース」は、神化41年6月に来日した「四人組」なるバンドの日本武道館での公演の前座を務めていました。このマウンテンホースはザ・ドリフターズ、四人組はThe Beatlesで間違いないでしょう。

 

1966年にはビートルズ日本公演の前座を務めた。僅か1分15秒の出演時間ではあったが、前座用のステージが別に作られていたにもかかわらず、ドリフターズだけは勝手にビートルズと同じステージで演奏してしまった(ただし、加藤のドラムセットはリンゴのものとは隔離されていた)。これをきっかけに、ドリフが注目されるようになる。なお、加藤茶は、ビートルズの前座はしたものの、警備が厳しくビートルズのメンバーには会えなかったと語っているが、いかりやは自著で(ドリフ側が)舞台から退場するときにすれ違ったと記している。その際、ポールのベースがいかりやのベースにぶつかり疵は付かなかったものの激昂。何も言うことができずにいたが、後に「疵が付いて欲しかった」と話した。

ザ・ドリフターズ - Wikipedia

 

ザ・ドリフターズのWikipediaにもこのように書かれていて、通路ですれ違うシーンはコンレボ6話にも描かれていましたね。四人組とマウンテンホースが。四人組は超人で、すれ違ったにマウンテンホースにも能力が芽生えたみたいです。

 

 

神化44年10月時点で爾朗は超人課と敵対

神化44年10月時点で、主人公の人吉爾朗はかつて所属していた「超人課」から危険分子の扱いを受けています。爾朗は超人課を打倒するため?に、仲間になってくれる超人を探しています。

神化45年と46年の爾朗はこれまでも描かれていたと思いますけど、44年は……ありましたっけ? その前には神化42年も描かれていて、その時はまだ超人課に所属していたと思いますので、神化43年から44年にかけて、爾朗が超人課と決別し、超人課の人間(超人)に危険分子扱いを受けるほどの大きな出来事(事件)があったと推測されます。

 

マウンテンホースや秘密探偵BL団の登場

マウンテンホースは、ドン(CV三宅健太)とディー(CV勝杏里)、ハル(野島健児)、フリーズ(高橋研二)からなる4人組で、後にディーが死んでしまい、神化44年6月時は3人組となって活動してました。マウンテンホースのメンバーのモデルは誰なのか……私の知っているドリフターズの誰にも似ていないのでさっぱりわかりません。ドンの見た目は荒井注さんが一番近そうです。

ちなみに伝説のバラエティ番組TBS『8時だョ!全員集合』が始まったのは昭和44年(1969年)です。ザ・ドリフターズについては、私は世代ではありましたけど、彼等を知った頃は『8時だョ!全員集合』の末期でして、メンバーはいかりや長介さん、加藤茶さん、高木ブーさん、仲本工事さん、志村けんさんの5人でした。荒井注さんや小野ヤスシさんは知らない世代です。Wikipediaを読むと坂本九さんや木の実ナナさんも元メンバーだったみたいですね、驚きました。

また、「ギガンガー7」と「秘密探偵BL団」なるロボットと少女たちも登場していました。モデルは横山光輝さんのSF漫画『ジャイアントロボ』に登場するジャイアントロボとBF団でしょうか。BF団はビッグファイア団の略だったかと思います。他にも江戸川乱歩作品に登場する「少年探偵団」もモデルなのかもしれません。

 

東崎倫子たち「帝都広告」の思惑

5話で学生運動を扇動していた帝都広告という企業の眼鏡の女性、東﨑倫子は今回、ある女性バンドをプロデュースしていました。「エンジェルスターズ」という、「杉本プロ」というのは帝都広告の傘下でしょうか、日本最大手の芸能プロダクションに所属している女性超人5人組バンドです。

帝都広告は顧問の里見義昭の下、超人課と敵対している側です。それが超人をプロデュースの後ろ盾です。東崎は「警察にも保安部にも国が許可した超人がいます。秘密法(?)が改正されれば、国家超人計画が始まりますよ」と言っています。史実の安保絡みですかね。

超人は本来、秘密法(?)によって世間に表立って行動することができないのですが、東崎が言うには「警察にも保安部にも国が許可した超人がいます。秘密法(?)が改正されれば国家超人計画が始まります」とのことで、これはエンジェルスターズが国家から許可された超人たちであることを示しているように受け取れます。

その裏で、エンジェルスターズは「ナイノリン」という超人因子抑制薬を散布する役割もあるようです。ナイノリンを開発したと思われるブラックス製薬なる企業によれば、無害だそう。四人組の武道館公演以来増えている超人予備軍に対して、ナイノリン投与実験をしている、と東崎は言っていました。これは重要なセリフでしょう。

ナイノリンは、「大永製菓」のチョコレート菓子、板チョコでしたか、に入れているようで、エンジェルスターズの等身大ポスターのプレゼントの権利を付けることで大々的に売りに出そうとしていました。それを国民が食べることで超人予備軍の人たちが覚醒するのを未然に防ごうとしています……が、それはマウンテンホースたちに阻まれていました。

さらに東崎は、超人は国の思惑に酔って管理されるべき存在、と思っています。これは東崎ではなく里崎の考えなのかもしれないです。東崎は、ディーが死んでしまった瞬間に心が傷んだような表情をしましたから、心の底から里崎に同調しているわけではなく、仕事として心を殺して作業をしている可能性を示唆しています。

 

 

おわりに

今回は本筋ではなかったと思いますけど、とても良い話でした。マウンテンホースのメンバー、特にドンが格好良かったですね。彼は本当に人々を笑わせるのが好きみたいです。プロダクションの後ろ盾をなくすリスクも気にせず東崎たちの企みを防ぐところや、超人課に誘っていたオバケの風郎太に「笑えねぇよ」と言って断っていたところも格好良かったです。

風郎太は良い子ですね。神化44年時点では爾朗のことを憎んでいる訳ではないみたいです。1話の46年でしたっけ、その時点では狼?に化けて戦闘態勢になっていましたから、また関係が異なるかもしれません。

 

dysdisanime.hateblo.jp