ディスディスブログ

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オバケの風郎太が超人課に加入する回です。勧善懲悪の抽象的な価値判断のあれこれ - アニメ『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』2話「『黒い霧』の中で」の感想

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毎週日曜日23:00より、TOKYO MXにてアニメ『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』が放送されています。

 

http://concreterevolutio.com/

 

以下、ネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年10月11日の放送は第2話「『黒い霧』の中で」でした。

 

 

イントロダクション

「もうひとつの日本」を舞台にして繰りひろげられる、多彩な超人たちの饗宴――。
「神化」という架空の年代、高度成長によって発展する戦後20余年の日本が舞台である。

これまで数々のフィクションで描かれてきた、数々の「超人たち」が、もしすべて同時に実在していたとしたら?
登場する「超人」たちは、誕生も特性も、実にさまざまだ。
宇宙から来た巨人、ファンタジー世界の生命体、古代から妖怪とされてきた存在、科学者に改造されたサイボーグ、太古に滅亡した巨大文明の遺産などなど……。
一部の超人は公然と活動して世間から人気を集め、一方で素性を隠しながら密かに戦う超人もいる。そして超人に対抗する敵勢力、組織もまた、それぞれ暗躍を続けている。

日本政府は、秩序確保のために多様な手を打った。
そして設立された組織のひとつが、厚生省の外郭団体「超過人口審議研究所」である。
その通称は「超人課」――「超人」を発見・確保し、保護し、安全に管理するのが任務だ。
超人課に所属するメンバーの一人、人吉爾朗(ひとよしじろう)が、本作の主人公である。

 

公式Webサイトのイントロダクションから抜粋しました。

 

 

 

2話「『黒い霧』の中で」

2話の主役はオバケの風郎太(ふうろうた)です。彼が厚生省の外郭団体「超過人口審議研究所」、略称「超人課」に加入するエピソードになります。

2話も、話の中で過去の神化41年と未来の48年とを行き来する形で物語が展開されました。前回、ヒロインの星野輝子(ほしの・きっこ)と主人公の人吉爾朗(ひとよし・じろう)が再会したときは神化45年前後(46年?)だったと思いますので、48年はそれからまた2年経っていました。神化45年前後当時は風郎太が爾朗に対して敵意むき出し感がありましたけど、48年ではそれほどではなかったでしょうか。

ちなみに「神化」とは日本の架空の年号です。神化は「昭和」に置き換えて問題ない気がしています。神化41年なら昭和41年(1966年)で、神化48年なら昭和48年(1973年)。

というのも、登場する「超人課」のメンバーや、彼らが対処する魔女っ子やオバケ、怪人、怪獣、宇宙人は、昭和の特撮ものや漫画・アニメなどで登場するヒーローや怪人、宇宙人などがモデルになっている可能性が高いためです。例えば、輝子は『クリィミーマミ』がモデルでしょうし、爾朗は『サイボーグ009』でしょうし、風郎太は『オバケのQ太郎』でしょう。

ですから、できれば昭和40年代をリアルに生きていた人たち、あるいはその時代の作品が好きな人たちが、本作を観るとより一層楽しめるのではないかと思っています。知らなければ楽しめない、ということではないですけど。

2話は、まだ超人課に加わっていない風郎太が、神化41年に人間に売られようとしていた珍しい緑色のカブトムシを助けるところから始まります。超人課に興味を持った風郎太は正義のために、国会議事堂を包み込んだ謎の「黒い霧」の中に入ってウイルス(バルサンみたいな煙です)を撒き散らします。48年になって、風郎太の前に現れ、彼を数そうとする昆虫人間のような大人の女性は、41年に風郎太が助けたカブトムシで、彼女は実は……という話でした。

目の前の事象をある角度(立場)から見ると正義に見え、別のある角度(立場)から見ると悪に見える、絶対的な正義・絶対的な悪がない、白でも黒でもないグレーなことが多いこの世の中に、自分はどうやって立ち振る舞えばいいのか、というなかなか難しい問題が取り上げられていました。難しいですけど、物語ではよく取り上げられるテーマでもありますね。使う古されたネタと言えるかもしれません。

爾朗は自分の正義を貫くために、超人課とは歩む道を異にしていったでしょう。勧善懲悪の、何が善で何が悪ってなんだよという、あんたらにとっての善が俺にとっての善とは限らんだろうという、そういうこと。爾朗の、41年と48年の違いはその辺に鍵がありそうです。

いやいや、本作『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』を2話まで観てきましたが、私的は今季のアニメの中でも一番と言えるレベルで好きな作品になっています。私が大好きな『スペース☆ダンディ』と同じBONESが製作しているみたいです。やはり同じ匂いを感じますよねぇ。

 

dysdisanime.hateblo.jp