ディスディスブログ

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白鵬が嘉風の立合いに自ら物言い?藤井康生アナウンサーも「こんなことはあってはならない」と実況するほどの事態でした

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大相撲』の「平成二十九年十一月場所(2017年九州場所)」は、2017年11月22日十一日目の最後の取り組み、白鵬・嘉風戦で前代未聞の事態が発生しました。

 

 

目次

 

 

 

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大相撲2017年九州場所・三日目

www.sumo.or.jp

 

平成二十九年十一月場所(九州場所)が2017年11月12日から始まりました。今年最後の大相撲です。会場は福岡国際センター。

今場所は、4人いる横綱のうち「鶴竜(かくりゅう)」を除いた「白鵬(はくほう)」と「日馬富士(はるまふじ)」と「稀勢の里(きせのさと)」の3人が出場していましたが、日馬富士と稀勢の里が途中休場をして、昨日の2017年11月22日の11日目現在は白鵬の一人横綱です。

相撲協会的には日馬富士は負傷での休場ということですけど、場所前の秋巡業中に貴乃花部屋のモンゴル出身力士「貴ノ岩(たかのいわ)」に暴行を働いた件で休場が決定的になったことは明らかで、ここにも一連の騒動における協会の隠蔽体質が表れているようにも受け取れます。

11日目が終わって白鵬が10勝1敗で賜杯争いを一歩リード、西前頭3枚目「北勝富士(ほくとふじ)」がと東前頭12枚目「隠岐の海(おきのうみ)」が9勝2敗、西の大関「高安(たかやす)」と東前頭筆頭「玉鷲(たまわし)」と東前頭9枚目「遠藤(えんどう)」が8勝3敗で追っています。この辺りまでが圏内でしょうか。12枚目の隠岐の海が不気味な存在です。

しかしながら、今場所は前述した日馬富士の暴行発覚の問題が大きく響いていて、場所の内容そのものより相撲の外の方が騒がしくなってしまっています。現在は貴乃花親方と相撲協会の軋轢にフォーカスされている状態ですね。

 

 

白鵬の取組後の態度

11日目の最後の取組、白鵬と西の関脇「嘉風(よしかぜ)」の取組で前代未聞の事態が発生しました。勝敗は嘉風の寄り切りで、白鵬に今場所初めて土がつくことになりました。

前代未聞の事態は相撲の後で、寄り切られて土俵の下に落ちた白鵬が、手を挙げた後になかなか土俵に戻りませんでした。1分ほどでしょうか、腰に手を当てた姿勢で憮然とした表情をしたり、審判の方を見て何かを言って促したりしています。

そう、自らが自らの相撲に物言いをつけようとしているのです。取組を控えて、あるいは取組が終わって土俵の脇に腰を下ろしている横綱であるなら、土俵で行った取組に物言いを付ける権利があるそうですけど、相撲を取っている当事者が自ら物言いをつける権利はありません。

1分ほど経った後、物言いをつけろと促しても審判の誰もが何もアクションを見せなかったことで、白鵬はようやく土俵に上がりました。そうすると行司はもちろん白鵬を寄り切った嘉風に軍配を上げていて勝ち名乗りをあげようとします。と、そこでも白鵬は抗議の姿勢を見せて、今度は審判に対して手を上げて物言いをつけろ、土俵に上がって来いとジェスチャーをするのです。

しかし、白鵬の要求に応える審判は一人もおらず、行司も嘉風の勝ち名乗りを上げることでようやく白鵬も諦めて支度部屋に戻って行きました。会場はずっと騒然としていました。

 

 

藤井康生アナウンサーの実況

11日目は大相撲中継でお馴染みの「藤井康生」アナウンサーが実況を担当していました。この白鵬の態度について藤井アナは下記のように実況していました。全文ではないです。

「今、白鵬が手を挙げてアピールしていますがこれはもう成立しています。白鵬戻らない。これは駄目です。もう勝負は成立して……こんなシーンは見たことがありません」

「いやいやこれ、審判長も行司もしかし黙ったままですが……これいけません。いやこんなことはあってはならないことです」

「いやまだです。まだ白鵬納得できない。もう勝ち名乗りは嘉風。いや気持ちはわからなくないですが、この姿はもう大横綱、いけません。もう弓取り式が始まります」

という実況をしていました。私も長らく相撲を観てきましたが記憶に無いですね。

 

 

嘉風のインタビュー

横綱に今場所初めての土をつけた嘉風が取組後にインタビューを受けていました。その発言です。

「(おめでとうございます)ありがとうございます。(最後はどうなるかと思ったのですが)そうですね、中には入りたいと思っていましたけど気づいたら中に入っていて、横綱は待っただと思って一瞬力を抜いたんですけど、まぁ行司さんの『残った』の声がいつも以上にしっかり聞こえたので成立だと思って、もうああなったらもう出るしかないんで……はい、良かったです」

「(立合い、ちょっとこう遅れるような感じに見えましたが?)そうですね、思い切り当たって行っていつも横綱のペースになるんで、何か根拠のない自信ですけど、横綱に当たられてもまぁ大丈夫だと、しっかりと懐に入っていこうと思って、そういう立合いを閃いてやったら成功しました」

「(これで白星先行です)はい、残り4日間も良い相撲を取ります。(おめでとうございました)ありがとうございました」

という発言でした。藤井アナはこの立合いを「後の先(ごのせん)のような」と例えています。

 

 

嘉風の立合い

確かに、取組のVTRを見ると嘉風は立合いで白鵬に対して体をぶつけるのではなく、上にすっと立ち上がるような動きをしています。これを白鵬は嘉風の待っただと思ったようです。

しかし、嘉風は両手をついて立っていますし、白鵬も両手を土俵につけて、その後嘉風に対して張り差しまでしていますから、立合いは成立しています。行司や審判が待ったを言わない限りは。

私は今回嘉風が行った立合いは、白鵬がよく行う「かち上げ」や「張り差し」、または今場所よく見せる「相手の顔に掌(手のひら)を被せるようにする立合い」の対策かなと考えています。前に行くからかち上げや張り差しを食らうのだというのなら、前に行かないで受け止めれば良い、という考えかなと。インタビューからも嘉風は狙っていたことを窺わせますね。

白鵬の張り差しなどの立合いは、幕内最高位である横綱がする行いではない、横綱は下位の挑戦を正々堂々受けるものだという意見も聞かれる、批判の的になることも多いものです。今回の行動もこれまでの立合いも横綱の品格に関連することで共通しています。

 

 

おわりに

報道はテレビでもネットでもたくさん流れているので調べてみてください。動画サイトにはおそらくたくさんの立合いシーン動画がアップされていることでしょう。

今回の騒動はもしかしたら日馬富士の件が根っこにあるのかもしれませんね。白鵬は日馬富士が貴ノ岩を殴ったとされる現場に居合わせていたのですから。連日の報道が白鵬のストレスになっている可能性はあろうかと思います。だからと言って今回の行為を正当化する理由には当然ならない訳で、この問題は尾を引くかもしれないです。

 

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