2017年4月7日金曜日00:00(木曜深夜)より、TOKYO MXにてアニメ『月がきれい』が放送されています。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
アニメ『月がきれい』
本日から『#月がきれい』第9話の放送が順次開始です♪今回は進路がなんやらかんやらとか。今日は@TOKYOMXさんで放送。MBSさんや@BS11_AnimeさんTV愛知さん等でご視聴の方はしばしお待ちを。tsukigakirei.jp #Tsukigakirei pic.twitter.com/7raOhgdXuu
— フィール(feel.) (@feel_feel) 2017年6月8日
2017年6月9日の放送は第9話「風立ちぬ」でした。
『月がきれい』のサブタイトルはここまでのところ全て過去の日本文学のタイトルを使っています。
『風立ちぬ』(かぜたちぬ)は、堀辰雄の中編小説。作者本人の体験をもとに執筆された堀の代表的作品で、名作とも呼ばれている[1][2]。「序曲」「春」「風立ちぬ」「冬」「死のかげの谷」の5章から成る。
風立ちぬ (小説) のWikipediaにはこのように書かれていました。
「堀辰雄(ほり・たつお)」の小説です。私は堀辰雄の名前は知っていましたが読んだことはありません。ジブリアニメの『風立ちぬ』ならテレビ放映されたときに観ましたが。
本作は青空文庫に登録されていました。
9話「風立ちぬ」
本作の主人公で中学3年生の文芸部部長「安曇小太郎(あずみ・こたろう)」は、修学旅行中に本作ヒロインで小太郎のクラスメイト、陸上部短距離専門「水野茜(みずの・あかね)」と付き合い始めました。
小太郎たち自分たちが付き合っていることを学校の誰にも話していませんでしたが、7話で友達との遊園地デートで友人に広まり、さらにLINEでクラス中(学年中?)に広まっていて皆から知られることとなりました。
8話は「川越氷川神社」の縁結び風鈴を2人で訪れ、短冊にお互いが「ずっと一緒にいられますように」と書いてお願いをしていましたが……これはフラグだったのだということが9話で匂わされています。
お互いの進路
本日8日(木)24:00~TOKYO MXにて第9話「風立ちぬ」放送。中3の秋は進路の季節。のんびり構えていた小太郎もいよいよ、茜との会話にその話題が出始める。そんな中、茜は中学最後の大会へ。こっそり観に来た小太郎の前で自己ベストを更新、有終の美を飾るが… #月がきれい #恋テロ pic.twitter.com/d28rNHFKdY
— 「月がきれい」アニメ公式 (@tsukigakirei_tv) 2017年6月8日
Twitterのテキストに9話のあらすじが書かれています。中3の秋に季節は進み、進路を定めて勉強に本腰を入れるタイミングに入っています。
小太郎は小説や祭りのお囃子のことばかりで受験勉強はあまり手を付けていない様子。志望校も私立か公立かすら絞れていないようで、母親に心配をかけています。
純文学の小説家になりたい夢は、6話でしたか、編集部の人に向いていないからライトノベル作家に方針転換することを勧められていて、ラノベを購入したり書き方をWebで調べたりしていたようです。
一方の茜は、父親から春に転勤することになりそうだと突然伝えられていました。現在は川越に住んでいるのですから埼玉県ですが、転勤は本社で引っ越し先は千葉県になりそうだということでした。市川でしたっけ。異動の内示が出ている訳ではないので決定ではないようです。
小太郎は茜と2人で話しているときに一緒の高校に……などと言っていました。しかし、学力は茜の方が上で同じ高校へは行けないと、すぐに訂正していました。高校は別々になっても家が近所なのだから会えるよね、と。
ところが茜がもし千葉に引っ越しするとなると、学校も異なり家も遠くなります。これは続かないですよねぇ。お金もそんなに持っていない、自動車も持っていない中学生・高校生では埼玉県と千葉県は遠距離です。
中学で付き合っていても、中学卒業や高校入学のタイミングで自然消滅、なんて話はよく聞きます。小太郎と茜もそうなる可能性がないとは言えません。
9話のラストで、茜は小太郎にLINEで引っ越す可能性があることを伝えていました。
千夏と比良は恋を諦めていない
TOKYO MXでの第9話「風立ちぬ」をご視聴下さった皆さん、ありがとうございました!
— 「月がきれい」アニメ公式 (@tsukigakirei_tv) 2017年6月8日
三人娘の弁当シーン、プレスコの時点で一番グッときたくだりでした。
1日置いて土曜日はMBSで放送です。お楽しみに☆[南]#月がきれい pic.twitter.com/x30szmFlKj
茜の親友で同じ陸部の「西尾千夏(にしお・ちなつ)」は小太郎のことを好きです。陸上部の部長「比良拓海(ひら・たくみ)」は以前から茜のことが好きです。
9話では中学最後となる秋の大会が行われていました。陸上競技の。茜は自己ベストを更新して有終の美を飾っていました。小太郎は恥ずかしがる茜に内緒で彼女の中学ラストランを観ていました。後にLINEで観たことを告白。
ちなみ、隠れて茜を観に来た小太郎を千夏は見つけています。切ない……。
その競技会の帰りの電車で、千夏は比良とお互いの恋について話していて、お互いに恋を諦めていない様子を窺うことができました。
小太郎が高校で茜と別れてしまえば、千葉よりはずっと近くに住んでいる千夏との距離は近づく可能性はあるでしょうね。近い人は強いです。
比良は比良で、大会で茜に話しかけて茜の家が千葉に引っ越すことを知り、陸上部の強い高校、光明高校でしたっけ、そこを勧めていました。比良もそこへ進学する可能性が浮上していますね。光明高校は比良だけでなく茜の母親も勧めていたので茜は進学する率は低くないです。比良が光明高校に入ったら、私が茜の立場なら怖いです……。
まだ父親の異動が決まった訳ではないですけれども。
おわりに
ちなみに、第9話で茜のお母さん(沙織さん)がマスクをしているのは、風邪を引いてるから。実際に収録の時に斎藤千和さんが風邪を引いてらしたので、「そうだよね、生きてりゃ風邪引くこともあるよね」ということでネタにいただきました。[南]#月がきれい pic.twitter.com/SJ76AYPt1I
— 「月がきれい」アニメ公式 (@tsukigakirei_tv) 2017年6月8日
多くの視聴者が思ったことでしょうけど、この『月がきれい』の結末はアニメ映画の『秒速5センチメートル』のようなものになりそうだと、9話を観て思いました。
小太郎と茜は別れるけど、それぞれが大人になってそれぞれにパートナーができて、中学当時のことを懐かしむ的な終わり方をするのではないかと。
『秒速5センチメートル』は主人公の「遠野貴樹(とおの・たかき)」は過去の恋愛をずっと引きずったままラストシーンまできてしまい、電車の踏切で「篠原明里(しのはら・あかり)」を見つけ、彼女が今を生きていることを知ったことで自分も過去の呪縛から解かれた感じで終わっていましたよね。
貴樹は種子島に戻って「澄田花苗(すみだ・かなえ)」と再び出会うような描写がエンディングにあったと思いますから、彼もまた新しい恋愛をするのでしょう。
と、『秒速5センチメートル』の話になってしまいましたが、『月がきれい』9話もそういう、距離が離れることで心の距離も離れてしまうのではないかと視聴者に思わせる不穏な回となりました。
中学の恋愛がそのまま結婚まで行き着くケースは極稀だと思います。でも小太郎と茜は結婚まで行って欲しいです。大人になるまでを放送するのでしょうか。最終回で時間が10年くらい飛んで……みたいな、漫画『シガテラ』的な終わり方をするかもしれません。
『シガテラ』の荻野くんと南雲さんは結婚して欲しかったですねぇ。最終回は驚きました。でもあれこそ作者が伝えたかったことでしょうし、結末自体はわかります。