F1の2020年プレシーズン・テストが、日本時間の2020年2月19日水曜日から始まりました。
2020年2月27日木曜日は第2回バルセロナテストの2日目(トータル5日目)です。
テスト5日目の結果と感想を書いていきます。
目次
F1 2020年ウィンターテストの日程
2020年の、F1のプレシーズンに行われるF1合同テストの「日程」についてです。
プレシーズンテストは第1回と第2回の2回が、各3日間予定されています。
2019年までは各4日間の計8日間でした。
ところが2020年は各回1日ずつ減って計6日間の日程になっています。
- 第1回:2月19日から2月21日までの3日間
- 第2回:2月26日から2月28日までの3日間
ウィンターテストが上記の日程で行われます。
テストの第1回は既に終了しました。
テストの開催時間
テストが行われる「時間」についてです。
日程とは違って、時間は昨年までと変わりなさそうです。
午前の部が日本時間17:00から21:00まで。
21:00から1時間の昼休憩が入ります。
午後の部が22:00から26:00までとなっています。
F1プレシーズンテストが行われる場所は?
プレシーズンテストが開催される「場所」についてです。
開催地は2019年から変更はないようです。
「カタロニア・サーキット(カタルーニャ・サーキット)」で行われます。
カタロニア・サーキットはスペインのバルセロナにあります。
第1回、第2回ともに同じ場所で開催予定のようです。
第2回バルセロナテスト2日目結果
2020年2月27日に行われた第2回バルセロナテスト2日目の結果です。
「5日目」とも表記することがあります。
Seb finishes on 🔝#F1Testing 🏁 Day 5 🏁 pic.twitter.com/6eylbC4SSA
— Formula 1 (@F1) 2020年2月27日
Formula 1 (@F1) のTwitterアカウントによるウィンターテスト5日日の結果のツイートです。
- Vettel (Ferrari), 1:16.841(C5), 145
- Gasly (Alpha Tauri), 1:17.066(C5), 139
- Stroll (Racing Point), 1:17.118(C3), 130
- Latifi (Williams), 1:17.313(C5), 160
- Norris (McLaren), 1:17.573(C3), 113
- Verstappen (Red Bull Racing), 1:17.738(C2), 31
- Bottas (Mercedes), 1:17.985(C3), 47
- Ocon (Renault), 1:18.013(C4), 37
- Magnussen (Haas F1), 1:18.225(C3), 111
- Albon (Red Bull Racing), 1:18.393(C2), 61
- Ricciardo (Renault), 1:18.395(C3), 59
- Giovinazzi (Alfa Romeo Racing), 1:19.670(C3), 92
- Hamilton (Mercedes), 1:22.425(C3), 14
以上の結果となりました。
間違いがあったら申し訳ありません。
タイヤコンパウンド
タイヤのコンパウンドについてです。
Day 1 ✅ #F1Testing pic.twitter.com/n2SGZcvVze
— Pirelli Motorsport (@pirellisport) 2020年2月19日
タイヤを供給している『ピレリ』のTwitterアカウント「Pirelli Motorsport (@pirellisport) 」によるツイートです。
2020年はC1からC5までのコンパウンドが用意されています。
C1へ行くほど硬く、C5へ行くほど軟らかい柔らかいタイヤと認識すれば良いようです。
コンパウンドの違いはタイヤに入ったピレリのロゴマークなどのカラーでわかるようになっています。
白色には2タイプあって、白色にブラケット(横線)が入っていないタイヤがC1で最も硬く、白色にブラケットが入っているタイヤがC2で2番目に硬いタイヤです。
赤いにも2タイプあって、赤色にブラケットが入っているタイヤがC4で2番目に柔らかく、赤色にブラケットが入っていないタイヤがC5で最も柔らかいタイヤです。
- C1:白・ブラケットなし(↑硬)
- C2:白・ブラケットあり
- C3:黄・ブラケットあり
- C4:赤・ブラケットあり
- C5:赤・ブラケットなし(↓柔)
上記のように見分けると良いでしょう。
硬いタイヤは長持ち・グリップが落ちる→長距離を走るときに使う。
柔らかいタイヤは持ちが悪い、グリップが高い→一発の速さが欲しいときに使う。
と簡単に覚えておくと良いです。
プレシーズンテスト5日目の感想
第2回バルセロナテスト4日目、トータル5日目の結果を受けての感想を書きます。
フェラーリが最速、だが…?
「フェラーリ」が最速タイムを出しました。
#Seb5’s #SF1000 completes 145 laps on the penultimate day of #F1Testing 💪#essereFerrari 🔴 pic.twitter.com/6IGVapw255
— Scuderia Ferrari (@ScuderiaFerrari) 2020年2月27日
5日目は「ベッテル」が1日通して走ったでしょうか。
ベストタイムはC5タイヤで(1分)16秒841の1番手です。
いよいよC5タイヤを履いて走行を始めました。
C5というのは持ち込まれたタイヤの中で最も軟らかいコンパウンドです。
C5で16秒台に乗せてきましたが……。
メルセデスのボッタスは、3日目に同じC5を履いて15秒732を出しています。
3日目と5日目では温度や天候が異なるでしょうし、また燃料の積載量など条件が完全に一致している訳ではないでしょう。
しかしながら、同じタイヤを履いたライバルに対して1秒以上遅れている事実は、「遅い」と判断せざるを得ないかなと思います。
先日、ライバルから遅れを取っている旨の発言が「ビノット」代表から聞かれました。
発言が出た当時はテストが始まったばかりのタイミングでしたから、ライバルを油断させるために有る事無い事言っている可能性もありました。
しかしテストが5日目を含めても残り2日しかない、しかもタイムを出しに来たと思われるC5タイヤでのタイムがあれでは……。
ビノットさんの言葉は正直な感想だったのかなと思ってしまいます。
ちょっと心配なフェラーリです。
しかし、周回は145周もしていることから、信頼性に関してはポジティブな結果が出ています。
メルセデスは信頼性に問題がある?
「メルセデス」は盤石と思われてきましたが、ここへきて信頼性の問題が浮上しつつあるようです。
ICYMI: Mercedes failed to complete Day Five of #F1Testing following an oil pressure anomaly 🛠️ #F1
— Formula 1 (@F1) 2020年2月27日
UPDATE: @LewisHamilton stopped on track due to an oil pressure anomaly, which made the engine shut down as a precautionary measure.
— Mercedes-AMG F1 (@MercedesAMGF1) 2020年2月27日
We will keep investigating further but unfortunately that concludes our running for the day #F1Testing pic.twitter.com/sOeumgFjTq
午後を担当した「ハミルトン」の車がストップしています。
わずか14周しか走行できていません。
チームの発表では、油圧系の問題が生じたために予防措置としてシャットダウンをしたとのこと。
「DAS」を投入して話題をかっさらっていたメルセデス。
しかしPUに関しては、提供先の「ウィリアムズ」でもトラブルが起こっていましたから、信頼性に難があるのかもしれません。
メルセデスPUに限って、信頼性に問題があるかもなどと書く日が来るとは思っていませんでしたが。
レッドブルはスピン
「レッドブル」はスピンを喫していました。
🚩 RED FLAG 🚩
— Formula 1 (@F1) 2020年2月27日
Max Verstappen is beached in the gravel at Turn 5#F1 #F1Testing pic.twitter.com/WKZch0oDpS
スピンを喫したのはフェルスタッペンです。
5日目だけで2回スピンしていた記憶がありますけど、記憶違いかもしれません。
1回はスピン後にグラベルにはまってしまいました。
実は5日目は、その前日に夜を通して雨が降っていたようです。
朝になっても水たまりができるくらいで、5日目の朝の時間帯はインターミディエイトで履いている様子もうかがえました。
しばらくして各車スリックタイヤに履き替えていましたが、その時点でもまだコースの一部に水が残っていたようです。
フェルスタッペンのコメントでは、白線に水が残っていてそれに乗ってスピンをしてしまったということでした。
メルセデスの「ボッタス」もフェラーリの「ベッテル」もコースオフしているシーンがありましたから、滑りやすいコース状態であったことは間違いないことでしょう。
Morning session complete ✅ @Max33Verstappen completes his driving duties for the day with @alex_albon taking over after lunch 👊 #F1Testing pic.twitter.com/H1D9zefBL0
— Aston Martin Red Bull Racing (@redbullracing) 2020年2月27日
Another 61 laps for @alex_albon this afternoon as he gets familiar with the #RB16 👊 #F1Testing pic.twitter.com/o87OapvhCD
— Aston Martin Red Bull Racing (@redbullracing) 2020年2月27日
5日目は午前に「フェルスタッペン」、午後には「アルボン」が走っています。
レッドブルはなかなかC5でのアタックをしません。
アルボンがC3を1セットだけ使いましたが、ほとんどC2での走行でした。
ベストタイムもフェルスタッペンが(1分)17秒738の6番手、アルボンが18秒393の10番手、平凡なタイムです。
この日のレッドブルはバージボードのアップデートを持ち込んでいました。
ノーズもでしょうか?
一時、マシンに網を張って走行していたので、空力チェックをしたかったのでしょう。
ところがフェルスタッペンが31周、アルボンが61周しかしていません。
予定されていたプログラムを消化できたのかどうか。
予定が最終日までずれ込むと、タイムアタックはしないままでテストを終えてしまうかもしれませんね。
レッドブルがライバルに対してどの位置にいるのか、テスト中に見てみたいですが。
充実のアルファタウリ
「アルファタウリ」は充実した5日目を送っていたようです。
「アルファタウリ」は昨年まで「トロ・ロッソ」の名称だったチームです。
2020年シーズンから名称が変更されました。
What a day of testing! 💪 @PierreGASLY ends his pre-season with 139 laps in P2 🤙 ⏱ 1:17.066#AlphaTauri #F1 pic.twitter.com/ommLYlIYuE
— Scuderia AlphaTauri (@AlphaTauriF1) 2020年2月27日
「ガスリー」が1日を通して担当しました。
C5を履いて17秒066の2番手タイムを出しています。
できれば16秒台に入って欲しかったですが。
Some pitstop practice in our fresh new kit to end the day's running 😎#AlphaTauri #F1 @PierreGASLY pic.twitter.com/eJ0naTfOf3
— Scuderia AlphaTauri (@AlphaTauriF1) 2020年2月27日
1日の大部分をC2やC3を履いて走行していたようです。
ピット練習を含めたレースシミュレーションをしていたようです。
周回は139周。
おわりに
ということで、2020年F1の第2回バルセロナテスト2日目の結果と、その感想を書いた記事でした。
いよいよ最終日を残すのみになりました。
2日間も短縮されるとさすがに短く感じられます。
恒例のタイムアタック合戦は開催されるのか楽しみです。
それより新コロナウィルスの影響で、F1の開催が危ぶまれているのですが……。