『BIALETTI (ビアレッティ) 』社の直火式コーヒーメーカー「モカエキスプレス」を購入しました。
淹れ方や使い方のコツ、私の飲み方、飲んでみた感想などを書きます。
目次
BIALETTI モカエキスプレス
『BIALETTI (ビアレッティ) 』社の直火式コーヒーメーカー「モカエキスプレス」を購入しました。
Amazonで2,500円ほどでした。
私が購入したモカエキスプレスは2カップです。
画像が家に届けられた2カップ用モカエキスプレスのパッケージです。
画像右上の包みの中に本体入っています。
画像のホワイトバランスが変ですね。
ホワイトバランスというより暗い時間帯にテレビの前で撮っていたのでしょう。テレビが写って赤みのある色合いになっているように感じます。
撮影した日は今から1ヶ月ほど前なので詳しいことは覚えていないです。
包みから出したモカエキスプレス本体がこちら。
八角形の形状が可愛らしい。
造形美を感じますし、手に持ったときの所有感も満足できるものです。
本体は上下に分かれていて、ネジ式で上部分を下部分にねじ込むようにはめられています。
外すときも上か下をグリグリ回せば外せます。
下部がボイラーで、こちらに水を入れます。
ボイラーの中には漏斗(ろうと)型のバスケットがあり、バスケットにコーヒー粉を入れます。
水と粉を入れたら、上部をしっかりとはめ込みます。
しっかりはめ込まずに結合部分が緩んでいると、火にかけ圧力がかかると結合部分から水などが出てきてしまうようです。
私はまだ一度もトラブルは起こっていません。
画像の銀色がめっちゃギラギラしていますね。メタル感はんぱない。
コンロの火にかけると、ボイラーの水が蒸気圧によって上昇して、バスケットを通って、画像の本体上部に溜まって行く、という仕組みになっています。
ボイラーの底を見ると、「BIALETTI」やビアレッティおじさんなどの刻印が刻まれています。
本体上部のサイドにはビアレッティの「おじさん」がいます。
マキネッタはビアレッティ社の他にも製造・販売をしているメーカーがあるそうですけど、マキネッタの導入はおじさんのものを購入すると良いかなと思います。
理由は、ビアレッティが一番人気のあるメーカーのため、ネット情報が豊富のはずだからです。
後述する交換部品も手に入りやすいでしょうし。
マキネッタとモカエキスプレスの違い
日本ではモカエキスプレスのことを「マキネッタ」と呼ぶみたいです。
ところが、イタリアでは小型のコーヒー抽出器具全般をマキネッタと呼称するそうです。
以前紹介した名著『コーヒーの科学』にはそのように書かれていました(P.261参照)。
モカエキスプレスがマキネッタの一つであっても、マキネッタがモカエキスプレスだけを指す言葉ではない、と認識した方がよさそう。
それとモカエキスプレスのことを「モカポット」とも呼ぶようですね。
ビアレッティ社のマキネッタ、あるいはモカポットのことをモカエキスプレスと呼び、他社の同じような小型コーヒー抽出器具をマキネッタやモカポットと呼ぶのでしょうか。
ややこしや。
ビアレッティ エスプレッソメーカー 直火式 モカエキスプレス 2カップ用 コーヒー マキネッタ 0001168/AP
モカコーヒー
モカポットで淹れたコーヒーのことを、「モカ」とか「モカコーヒー」とか呼ぶこともあるようです。
コーヒー豆の産地・ブランドに「モカ」が存在するため、こちらもややこしい。
エスプレッソではない?
モカエキスプレスの説明に「直火式(直台式)エスプレッソ・メーカー」と書かれていることがよくあります。
ところが、モカエキスプレスなどで淹れたコーヒーは厳密にはエスプレッソではないそうです。
エスプレッソ(イタリア語: espresso)は、元は、深煎りで微細に挽いたコーヒー豆を充填したフィルターに、沸騰水を加圧状態で濾すことで抽出されたコーヒーのことである。
エスプレッソのWikipediaにはこのように書かれています。
エスプレッソとは本来、マシンで高圧抽出されたものだけを指し、直火式で抽出されたものは「モカ」と呼ばれて両者は全く別の飲み物として認識されている。
同Wikipediaの「直火式」の項目にはこのように書かれていました。
マシンで高圧抽出されたものだけをエスプレッソと呼ぶため、モカエキスプレスなどモカポットで淹れたコーヒーは厳密にはエスプレッソではない、ということ。
前出の『コーヒーの科学』では、「抽出時の圧力はエスプレッソマシンよりはるかに低い2気圧程度。このためエスプレッソの顔ともいわれるクレマもほとんど立ちません」と書かれています。
さらに、イタリアでは、モカはあくまで家庭の味で、バールで飲むクレマの浮かんだエスプレッソとは別物と認識されている、のだそう。
神経質になりすぎることはないけどという。
淹れてみた
それではビアレッティのモカエキスプレスでコーヒーを淹れてみましょう。
画像のバスケットにコーヒーミルで挽いた粉を入れます。
画像は洗った直後のため濡れていますけど、水は拭き取った方が良いですね。
挽く豆の粒度(りゅうど)は「極細挽き」といわれることが多い印象ですけど、個人的には「中細挽き」ほどにした方が、失敗が少なく淹れられる感覚があります。
バスケットに粉を入れます。
画像よりもう少し平らにならしてから本体上部とジョイントしました。
コーヒーの粉の量は2カップで「11グラム」です。
1カップにつき5.5グラムほどの計算。
バスケットに粉を入れたら、スプーンの裏などで平らにならします。
マシンでエスプレッソを淹れるときのような、ぎゅうぎゅうに押し込むタンピングはしなくて大丈夫です。
平らにして高さを均一にするだけ。
水を入れる量は、内部にある突起(安全弁だそう)の下にある線まで入れます。
画像は水がまだ入っていません。
私は線よりほんの少し少なめに水を入れています。
その方が好みの味になるので。
画像は水を入れたところですけどわかりにくいですね。
具体的には、水の量は2カップで「80cc」にしています。
1カップにつき40ccの計算。
水は一度沸騰させたお湯を冷ましてから使用しています。
湯冷まし状態。
沸騰させ冷ました水は、100円ショップの『ダイソー』で購入した折りたたみのポリタンクに毎日溜めているのです。
モカエキスプレスに水とコーヒー粉を淹れたら、上下のジョイントをしっかりと締め、そしてガスコンロに乗せます。
私が持っている2カップのものではコンロの五徳に乗らない、乗っても不安定で危険なため、五徳の上に網をかけ、その上にモカエキスプレスを乗せています。
画像のように、火加減は「極弱火」です。
火にかけてから3-4分でしょうか、時間が経つとモカエキスプレスから「シューー」という音が聞こえてくるようになります。
音がしてからフタを開けて中を見てみると、画像のようにコーヒーが抽出されていました。
画像がめっちゃぶれてる……申し訳ありません。
ブレの少ない画像はこちら。
画像のときには既に抽出が終わっていますので、火を止めて器にコーヒーを入れて出来上がり。
持ち手がかなり熱くなっていますから、持つときは作業用の皮手袋や厚手の軍手、濡れ布巾などを使った方が良いです。
抽出後もしばらく空焚きをしても大丈夫みたいですが、抽出後も火にかけたままにしておくと、シューーより強いゴボゴボした音が出て、液と泡が少し出てきます。
ゴボゴボするまで火にかけてしまうと、せっかく抽出したコーヒーの香りが抜けてしまい、風味が落ちる感覚があります。
ゴボゴボになる前に火を止めるなり、熱源から器具を離すなりした方が良いでしょう。
購入当初、私はゴボゴボまで火にかけていましたが、渋みというかエグミというか、そういうものが出ていました。
ポットを火にかけている間、フタは開けたままにした方が出来上がったコーヒーが美味しくなるらしいです。
しかし抽出時に熱いコーヒーが飛び散る危険がありますから、フタは閉めましょう。
と言いつつ、実は私は開けっ放しにしています。
ポットの目の前には立たずに遠めで見守る感じ。
出来上がったモカコーヒーを耐熱ガラスのコップに入れてみました。
透明の方がわかりやすいかなと思って。
画像は下から見上げてコップの底を写しています。
粉っぽさが少しあるようです。
上から見るとこんな感じ。
ちなみに画像のグラスは『マーロウ』さんのプリンの容器です。
マーロウさんのプリンの容器は『イワキ (iwaki) 』製の耐熱ガラスなんですよね。
目盛りも入っていてとっても便利。
容器目当てにプリンを買う方も少なからずいらっしゃるとか。私はそうでした。
私の飲み方
モカエキスプレスで淹れたモカコーヒー2カップ分の飲み方は、私はそのままブラックで飲むことが一番少ないかもしれません。
ドリップではブラックで飲むことが一番多いのに。
もちろんブラックで飲むこともします。
でも、砂糖を入れたり、モカとホットミルクを1:1や1:2ほどの割合で「カフェラテ」的なものを作ったり、そのまま飲むのではなく少し手を加えた方が私には美味しく感じられるのですね。
コーヒーの濃さの違いでしょうか。
ホットミルクは鍋やミルクパンなどに入れて火にかけて温めると、電子レンジで温めるより温かいですし優しい味わいになるのでオススメです。
レンジは簡単便利、それはそれでありがたい。
モカコーヒーは、マシンで淹れたエスプレッソのようなクリーミーさこそないものの、ドリップコーヒーとも異なる、独特の風味やコクがあって美味しいです。
ビアレッティ エスプレッソメーカー 直火式 モカエキスプレス 2カップ用 コーヒー マキネッタ 0001168/AP
注意点
使用上の注意点がいくつかあります。
まずは、最初の数回は出来上がったコーヒーに本体の金属臭が移るそうで、数回から5回ほどは作ったコーヒーを飲まずに捨てましょう。
10回捨てる意見もあるようです。
などとよく言われていますが、私はそれと知りつつ1回目の使用から飲んでいました。
1回目を飲んだ感想は、金属感はあるにはありましたけど飲めなくもなかったです。
オススメはしません。
次に、洗うときは洗剤を使わず「水洗い」だけにしましょう。
重要です。
本体上部の内側にコーヒーの膜を貼らせることで、モカエキスプレスのコーヒーの味わいが増してくるそうです。
汚く思う人は、指でゴシゴシこすって膜を取り除いてしまうのも良いかもしれませんけど……この辺は好みでよいのではないかなと感じます。
最初に使う前にも本体を洗った方が良いですね。
これはモカエキスプレスに関係なく、ですが。
本体上部の底はゴムパッキンとフィルターが付いています。
取り外し可能なので使用後に取り外して洗いましょう。
毎日使っている場合は定期的に洗えば良いでしょうし、たまにしか使わない場合は使う毎に洗った方が良いです。
また、ゴムパッキンは定期的に交換が必要になるそうです。
Amazonにフィルターとゴムパッキンのセットが別売りされていました。
私はまだ買ったばかりなので交換のことは考えていません。
洗うのは本体が冷めてから!
淹れた直後は相当熱いです。おっちゃんとの約束だ。
コーヒーミルが欲しい
モカエキスプレスは実は記事作成日の1ヶ月ほど前に購入しています。
それから毎日、モカコーヒーとドリップコーヒーを1杯ずつ飲んでいます。
昨日2019年1月7日に、コーヒーミルを買い替えたい旨の記事を書きました。
記事には、粒度を変えるために調節が面倒だからミルを替えたいと書いています(理由は他にもあります)が、モカコーヒー用の「中細挽き」とドリップ用の「粗挽き」とを毎回変える必要があるため面倒なのです。
なのでより簡単に粒度を調節できるミルにしたい。
本記事のために、昨日の記事ではモカエキスプレスのことは書かないでいました。もったいぶって。
おわりに
ということで、ビアレッティ社の「モカエキスプレス」を購入して、使い方や飲み方、注意点などを書いた記事でした。
昨年の夏から始めたコーヒーは、始めた当初すぐに飽きるかなと思って、安価な道具を揃えていました。
しかし当初の予想に反して、コーヒーの幅広さと奥深さにハマりつつあることを感じています。
だったら最初から心から欲しい道具だけを揃えていればよかったな、と後悔することもあります。
ありますけれども、それは今だからこそ言えることであって、当時の判断が間違えていた訳ではないと思っています。
ただ、貧乏人の立場としてはもったいない行動ではありましたねぇ……まぁしゃあないです。
何分始めたばかりなので、本文に書いている説明に誤りがあるかもしれません。そのときは申し訳ありません。