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犯人はどうやって四季の部屋に入って、出たのでしょうか? - アニメ『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』5話「銀色の希望」の感想

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毎週金曜日00:55(木曜深夜24:55)より、フジテレビ ノイタミナにてアニメ『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』が放送されています。

 

www.f-noitamina.com

 

以下、ネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年11月6日の放送は第5話「銀色の希望」でした。

 

 

イントロダクション

孤島の研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る
天才プログラマ・真賀田四季。
四季に一目会いたいと、研究所を訪れた
那古野大学准教授・犀川創平と学生・西之園萌絵は
そこである事件に遭遇する。
彼らが目にしたのは、
誰も出入りできないはずの四季の部屋から現れた、
ウエディングドレスを纏い両手両足を切断された死体だった―。
不可思議な密室殺人に犀川と萌絵が挑む。

 

公式WebサイトのINTRODUCTIONから一部抜粋しました。

 

 

5話「銀色の希望」

姫真加島(ひまか・じま)にある真賀田研究所内、真賀田四季(まがた・しき)の部屋から遺体が出てきました。両腕両脚が○○されウェディングドレスを着させられた状態で台車に乗せられて。前回3話では所長・新藤清二(しんどう・せいじ)が、研究所屋上のヘリポートに停められたヘリコプターのコクピット内の操縦席で血を流して動かなくなっています。4話終了時点で犠牲者は2人です。

5話は新キャラクターが登場しています。亡くなった新藤所長の奥さまである新藤裕見子(しんどう・ゆみこ、CV小林さやか)です。四季の幼少期を知る人物で、お菓子作りが得意だそう(公式WebサイトCHARACTERページより)。

裕見子さんとヒロインの国立那古野大学工学部建築学科1年生・西之園萌絵(にしのその・もえ)、国立那古野大学建築学科の准教授・犀川創平(さいかわ・そうへい)、研究所副所長の山根幸宏(やまね・ゆきひろ)とで会話をしています。初登場シーンから、裕見子さんは妙に落ち着いていて、笑顔を見せていたり、お菓子を作って皆に振る舞ったり、後述するように過去の事件のことも話していました。前日旦那さんが亡くなったばかりの人とは思えない行動の数々。怪しいことは怪しいのですが、多分この人は事件の中心にはいません。事件があまりに突飛すぎて、まだ現実のものと受け入れられていないだけな気がします。

4人の会話、といっても萌絵が一方的に裕見子に聞き出していて犀川は何度か止めようとしていましたが、その会話の内容は、15年前に起きた四季が両親を数害した事件についてです。奥さんが現場に駆けつけたとき、四季と四季の両親と新藤の4人がいたようです。四季の父・左千朗(さちろう)は倒れる直前で、奥さん(四季の母)美千代(みちよ)は既に床に倒れていました。四季はナイフを握っていて、新藤が四季の手を押さえていました。左千朗が倒れるときに「絶対に許さんぞ」と叫び、四季はその言葉を聞いて何かに取り憑かれたように悲鳴を上げて、直後に大笑いしていた……ということを裕見子さんは語っています。

四季の別人格、栗本其志雄(くりもと・きしお)と佐々木栖麻(ささき・すま)、真賀田ミチル(漢字は不明)の話にもなっています。裕見子さんがいうには四季は15年前当時から彼らのフリをしていて、最初は栗本だけだったそうです。栗本は四季の亡くなった兄で、四季とは双子でしたが、生まれて直ぐに亡くなったとも。佐々木は四季が米国にいた時期に彼女の世話をしていた家政婦のモリカワ・スマさんがモデルだそうで、スマさんは事故で亡くなっています。スマさんが亡くなったショックで四季は米国から日本へ帰国したそうです。真賀田ミチルは、四季がこの研究所に入るときに持ってきた人形の名前です。その人形は血まみれになって捨ててしまい、今はないそうです。

あとは萌絵と犀川とで色々な会話があったり、回想シーンが多めに入ったりしていました。そうそう、所員のプログラマである島田文子さんから、明日の午後1時に女性誌の取材を受ける約束をしていたことを思い出したと山根へメールが届きました。記者が研究所に来る、つまり明日、島に船がやって来ます。

萌絵だったかが、山根に四季の部屋の内側のドアの鍵に関して聞いていました。あのドアはデボラの管轄で、所員は許可された人間しか開けられない、四季側からも開けられますが、四季以外は駄目で、ロック解除は他の部屋と同じく手を当てて行う、ということが山根から語られていました。

では、犯人は四季の手を使って? しかし、犀川はその可能性は捨てているみたいでした。犀川は、そもそも犯人はどうやってあの部屋に入って、あの部屋から出たのか、が気になっているようです。この研究所の監視システムから逃れるのは不可能だと。萌絵は監視カメラが設置される前からあの部屋にいた可能性を提示しています。犀川は15年も? と聞きながらも、その発想の飛躍には感心しています。個人的には、この萌絵の発想こそが真理ではないかと考えています。四季が犯人で、あの遺体は四季と新藤の子供の可能性が高いと思っているので。

四季が両親をあれしたとき「人形がやったのです」と言っています。これは人形のミチルのことを指しているのか、という点も萌絵から犀川に提示されました。犀川は人形とは人間の体のこと、つまり魂の入れ物としての体を意味しているのでは、と答えています。四季には人格が複数ありましたが、他の人間、ミチル以外は全て亡くなっていて、でも四季だけが体を持っていて孤独でした。人形とは四季自身ではないかと。

萌絵と犀川は、左千朗が「絶対に許さんぞ」と四季に言っていたことについても考えていますが……どうも萌絵は両親の話になると感情的になってしまい、逆に常に沈着冷静で論理的に話している犀川との温度差が激しすぎて、あまり建設的な会話になっていないようです。両親が亡くなっている萌絵は感情的すぎますし、犀川は論理的すぎて、両極端です。どちらも何かメンタルな問題を抱えているのでは、と疑ってしまうほど。

回想シーンでは、四季が金物屋でしたっけ、でサバイバルナイフを購入し、それを新藤にプレゼントしていました。新藤は四季のそれが何を意味しているのかを即座に察知していたようで、その直後に四季の両親が部屋に入ってきています。両親数害シーンの直前のやり取りですね。

そう、5話の冒頭では新藤と四季がベッドに入っているシーンがありました……やはり関係を結んでいたのでしょう。これは、四季の両親があれされる前の話のはずですから、左千朗の「絶対に許さんぞ」は、新藤と四季が2人の関係のこと、あるいはもっと踏み込んで2人に子供ができたことを両親に話した結果の「許さんぞ」ではないか、と私は考えています。

四季の妹さんの未来(みき)さんが、全くと言っていいほどに動いていないことが、個人的に非常に気になっています。怪しい。裕見子から山根に、未来のバッグがヘリコプターに乗ったままだから後で見て来てもらえないか、と頼んでいましたが……山根が危ないですね、これは。決して1人で行かないように注意すべきと思いますが……しないんでしょうね。

私は未来が四季である可能性を疑っています。そうでないと山根にバッグを取りに行かせようとは思わない気がしますので。未来が新藤と一緒に、新藤の操縦するヘリコプターに乗って島へやってきたのは、おそらく本当のことでしょう。となると、四季が島から離れたはずです……が、その手段が何なのかが分かりません。新藤は、未来を未来と思ってヘリコプターに乗せたのか、未来を四季だと思って乗せたのか、そこが鍵になりそうです。未来が四季だと分かっているなら、四季が一旦島から出る必要はないですからね。この点が今、私の中で引っかかっているところです。

 

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