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神化45年前後の人吉爾朗は、なぜ「超人課」に敵対しているのでしょうか? - アニメ『コンクリート・レボルティオ』1話「東京の魔女」の感想

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毎週日曜日23:00より、TOKYO MXにてアニメ『コンクリート・レボルティオ』が放送されています。

 

http://concreterevolutio.com/

 

以下、ネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年10月4日日曜日の放送は第1話「東京の魔女」でした。

 

 

イントロダクション

「もうひとつの日本」を舞台にして繰りひろげられる、多彩な超人たちの饗宴――。
「神化」という架空の年代、高度成長によって発展する戦後20余年の日本が舞台である。

これまで数々のフィクションで描かれてきた、数々の「超人たち」が、もしすべて同時に実在していたとしたら?
登場する「超人」たちは、誕生も特性も、実にさまざまだ。
宇宙から来た巨人、ファンタジー世界の生命体、古代から妖怪とされてきた存在、科学者に改造されたサイボーグ、太古に滅亡した巨大文明の遺産などなど……。
一部の超人は公然と活動して世間から人気を集め、一方で素性を隠しながら密かに戦う超人もいる。そして超人に対抗する敵勢力、組織もまた、それぞれ暗躍を続けている。

日本政府は、秩序確保のために多様な手を打った。
そして設立された組織のひとつが、厚生省の外郭団体「超過人口審議研究所」である。
その通称は「超人課」――「超人」を発見・確保し、保護し、安全に管理するのが任務だ。
超人課に所属するメンバーの一人、人吉爾朗(ひとよしじろう)が、本作の主人公である。

 

公式Webサイトのイントロダクションから抜粋しました。

 

 

 

1話「東京の魔女」

本作の主人公は人吉爾朗(ひとよし・じろう、CV石川界人)です。爾朗は20歳前半の普通の人間ですけど、厚生省の外郭団体「超過人口審議研究所」、略称「超人課」に所属していて、「奇Χ(きかい)」と呼ばれる変形ロボットを乗りこなします。爾朗の乗る奇Xは「エクウス」という名前で、シボレー・コルベット的なスーパーカーからケンタウロス的な半人半馬のロボットに変形して超人と戦います。トランスフォーマー+シルバー・チャリオッツ的な見た目でしたね。

ヒロインは星野輝子(ほしの・きっこ、CV上坂すみれ)です。神化41年では10代半ば(神化46年では20歳)。魔法少女で爾朗に惚れています。輝子にはウル(CV大川透)というサポートキャラがいて、輝子の服と胸の間に潜んでいます。
「超人課」には、索敵能力や神秘的な知識を備えた鬼野笑美(きの・えみ、CV豊崎愛生)や、獣などに化けることのできる風郎太(ふうろうた、CV中村繪里子)、時間操作が可能な芳村兵馬(よしむら・ひょうま、CV川島得愛)、超人課課長の秋田大司(あきた・だいし、CV金尾哲夫)、超人研究を専門にする科学者・冒険家で爾朗の養父の人吉孫竹(ひとよし・まごたけ、CV三木眞一郎)などがいるようです。他のメンバーの詳細は追々ですね。

1話は、正直申し上げると一回の視聴ではついて行けませんでした……いや、今もついて行けているか怪しいです。時系列・時間軸がごちゃごちゃしていることが視聴を難解にさせています。物語の舞台は、イントロにあるように「神化」という架空の年号の日本(?)でして、神化41年と45年前後とでは、爾朗の態度がまるっきり異なるんですね。41年では「超人課」の職務を遂行しているようですけど、45年前後では「超人課」を離れて戻ることはないみたいな、あるいは敵対しているかのような行動を取っています。わずか5年ほどの間に、どうして爾朗の考え方や行動が180度と言えるほどに変わってしまったのか……を解き明かしていく物語になるのでしょうか。その神化41年と45年前後の見分け方は、輝子のむねのせいちょうぐあいが最も分かりやすいかと思います。それか爾朗のマフラーの違い。

本作は「宇宙から来た巨人、ファンタジー世界の生命体、古代から妖怪とされてきた存在、科学者に改造されたサイボーグ、太古に滅亡した巨大文明の遺産などなど」とイントロにあるように、様々な超人が登場します。爾朗のような人間(左腕がサイボーグ化しているように見えましたが)もいますし、輝子のような魔女っ娘も、風郎太や笑美のようなお化け・妖怪の類も、今回登場したグロスオーゲンやS遊星人のような怪獣・宇宙人もいる世界です。

爾朗は『サイボーグ009』『新造人間キャシャーン』を想起させ、輝子は『美少女戦士セーラームーン』や『クリィミーマミ』を、グロスオーゲンは『ウルトラマン』というか『ウルトラセブン』を、S遊星人は『ウルトラマン』のゼットンや『ウイングマン』を感じさせます。1970-90年代の漫画やアニメ、特撮をごっちゃにしたような描写なんですね。パクリではなくパロディやオマージュ。背景も、パステル系の中間色にグレーを混ぜたような色をべったり使ったり、影を大ドットにしたりする様子が1980年代のイラストレーションを感じさせますし、作品全体からどことなく昭和感のする作風になっています。最近の作品で言うと『スペース☆ダンディ』や『パンチライン』といったところと作風が近いかもしれません。

今後の展開は、先ほど書いたように爾朗の心変わりの原因を解き明かすことになろうかと思います。そもそも心変わりかどうかも含めて。今回登場したグロスオーゲンは、爾朗に数されずに爾朗の提案でS遊星人と融合していました。そういった超人課の指示に反することをその後も重ねていって、あるときにそれが超人課のメンバー内で明るみに出てしまって……という流れなのでしょうか。絵柄もストーリーも結構好きな系なのでしばらくは視聴していこうかと思っています。