NHK連続テレビ小説『半分、青い。』、2018年7月7日放送の85話は鈴愛が生まれて初めての「ある体験」をしていました。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
『半分、青い。』第15週「すがりたい!」
2018年7月2日月曜日から朝ドラ『半分、青い。』の第15週「すがりたい!」の放送が始まりました。
物語の舞台は東京、時代は1999年(平成11年)。
本作のヒロインは「楡野鈴愛(にれの・すずめ、演:永野芽郁)」です。
鈴愛は楡野家の長女。1971年(昭和46年)7月7日生まれの、第14週現在25歳と思われます。
鈴愛の実家の楡野家は、岐阜県にある東美濃市、東美濃(ひがしみの)という架空の町の、梟(ふくろう)商店街という場所で「つくし食堂」を経営しています。
鈴愛の母が「楡野晴(にれの・はる、演:松雪泰子)」、父が「楡野宇太郎(にれの・うたろう、演:滝藤賢一)」、弟が年子の「楡野草太(にれの・そうた、演:上村海成)」、祖父が「楡野仙吉(にれの・せんきち、演:中村雅俊)」です。
祖母「楡野廉子(にれの・れんこ、演:風吹ジュン)」は、1980年時点で既に他界していて、空の上から声(ナレーション)のみの出演に変わっています。
鈴愛と同じ日同じ病院で生まれた幼馴染みが「萩尾律(はぎお・りつ、演:佐藤健)」です。
律の母が「萩尾和子(はぎお・わこ、演:原田知世)」、父が「萩尾弥一(はぎお・やいち、演:谷原章介)」で、律の家は写真店「萩尾写真館」を営んでいます。
鈴愛と律の同い年には「ブッチャー」こと「西園寺龍之介(さいおんじ・りゅうのすけ、演:矢本悠馬)」と、「木田原菜生(きだはら・なお、演:奈緒)」がいます。
ブッチャーの家、西園寺家は不動産屋を経営しているお金持ちの家です。
父が「西園寺満(さいおんじ・みつる、演:六角精児)」で、母が「西園寺富子(さいおんじ・とみこ、演:広岡由里子)」、姉が「西園寺麗子(さいおんじ・れいこ、演:幸田雛子)」です。
菜生の家は梟商店街の洋品店「おしゃれ木田原」です。
菜生の父は「木田原五郎(きだはら・ごろう、演:高木渉)」、母が「木田原幸子(きだはら・さちこ、演:池谷のぶえ)」です。
「岡田医院」の院長「岡田貴美香(おかだ・きみか、演:余貴美子)」も登場します。
鈴愛が小学3年生時、おたふく風邪が内耳に感染して急性発症する「ムンプス難聴」なる症状を起こして、左耳を失聴しました。
1999年秋、第14週途中で鈴愛は漫画家を辞めていて、東京にある漫画スタジオ「オフィス・ティンカーベル」を出ています。
漫画家を辞めた鈴愛は東京某所にある古い風呂なしアパートに住み、100円均一ショップ「大納言(だいなごん)」でアルバイトをして生計を立てています。
かつてのアシスタント仲間の、漫画家として有名になったボクテこと「藤堂誠(とうどう・まこと、演:志尊淳)」と漫画家を辞めて結婚をした「小宮裕子(こみや・ゆうこ、演:清野菜名)」とは今でも交流があるようです。
鈴愛の漫画の師匠「秋風羽織(あきかぜ・はおり、演:豊川悦司)」と、秘書の「菱本若菜(ひしもと・わかな、演:井川遥)」は……?
大納言の雇われ店長は「田辺一郎(たなべ・いちろう、演:嶋田久作)」、オーナーは藤村三姉妹です。
三姉妹は次女「藤村光江(ふじむら・みつえ、演:キムラ緑子)」と三女「藤村麦(ふじむら・むぎ、演:麻生祐未9」と末っ子「藤村めあり(ふじむら・めあり、演:須藤理彩)」。
大納言は100均になる前はオーダーメイドの帽子屋で、光江は帽子教室「3月うさぎ」を開き、麦は野鳥オタク、めありは不明です。
大納言が珍しく賑わう
「大納言」では、近所にある小学校が週末に運動会を催すため、運動会グッズを多数用意していて備えています。
繁忙期に対応して臨時のアルバイトを雇うことになり、映画会社「クールフラット」の代表で映画監督の「元住吉祥平(もとすみよし・しょうへい、演:工藤工)」の弟子で助監督の「森山涼次(もりやま・りょうじ、演:間宮祥太朗)」が入ってきました。
この涼次は三姉妹との繋がりのある人物でしょう。
いつもは閑古鳥が鳴いている大納言も、運動会前になると予想どおりに店は客で賑わっていて、3人とも大忙しでした。
運動会だから100円ショップが賑わうなどあまり聞かないですけど、実際にそんなものなのでしょうか?
扇風機エピソード
店が一段落したところで、鈴愛が店長にある質問をしていました。
それは店内に設置された壁に取り付けるタイプの扇風機についてです。
鈴「田辺(店長)さん、あそこの扇風機」
店「ああ。10月と言えども体を動かしてると暑くなるでしょ」
鈴「いや、なぜ壁の方を向いているのか、と」
店「風がね、柔らかくなるんだよ、壁に当てると」
鈴「へぇ〜」
このエピソードは覚えておいた方が良さそうです。
確実に後に使うやつですから。
涼次の好きな人は「楡野」さん
店のレジカウンターで鈴愛と涼次が並んで作業中、涼次から鈴愛に名前を聞いていました。
姓名の名の方を。
鈴愛は自分の名前を言うのが恥ずかしかったのか「ちょっと、アホっぽい。あんまり……」と濁します。
涼次は鈴愛が好きな人というか尊敬する人と同じ名字であると話し始めました。
「漫画家です。楡野スズメっていうんですけど、すげーいい漫画描くんです」
「『一瞬に咲け』って漫画、俺だいっ好きで、カメラオタクの女の子と走り高跳びの男の子の話なんだけど、カメラオタクの女の子が彼の跳ぶところを撮るんですよね」
「それで跳ぶ瞬間のことを『一瞬に咲け!』って……良いでしょ?」
(略)
「俺、とにかく楡野スズメすげー好きで」
……と、楡野スズメ愛を熱く語る涼次。
彼は『一瞬に咲け』を保管用と読む用とで2冊ずつ購入しているのだそうです。
次回作をキリンになって(首を長くして)待っているけどなかなか出ないとヤキモキしています。
そして、ハグ。
しかし、その話を真剣な表情で聞いていた鈴愛、涙を流して泣いてしまいます。
鈴愛の様子に気がついた涼次、慌てます。
「ごめんなさい。次回作はありません」
「楡野スズメは漫画家を辞めました」
「そして……こんな鈍くさい女です」
「すみません……」
……と、涼次に正体を明かし、謝る鈴愛でした。
涼次は鈴愛に握手をしてもらおうと手を差し出し、鈴愛は少しためらいがちに両手でそっとその手を取っていました……。
「良かった……良かったぁ……描いてて良かったぁ……」
「読んでてくれる人がおった……」
「もう辞めてまったけど、あんなに苦しい思いをして描いとった甲斐があった……」
「嬉しい……良かった」
と鈴愛。
それが鈴愛にとっては初めてのファンとの握手だったのだそうです。
涼次は泣いている鈴愛を抱きしめていて、鈴愛もそれに応えるようにしていました。
一つ大きな線を越えた感がありますから、そのまま付き合いそうな勢いです。
おわりに
今回良かったですね。
北川悦吏子さんが以前、Twitterで神回だと宣言していた回より、今回の方が神回とまではいかないまでも良かった気がします。
長年の苦しい思いがファンの一言、触れ合いで報われる・救われる、そういうことを私は経験したことがないですけど、想像するだけで嬉しいだろうなぁありがたいだろうなぁと思います。
しかし、涼次はどうなのでしょう?
元住吉祥平の映画『追憶のかたつむり』を好きで、そして打ち切りになった、つまり世間的にはあまり評価されていないであろう鈴愛の『一瞬に咲け』も好きなんですよね。
彼に見る目があるのかないのか……という微妙なラインです。