毎週日曜日07:00から日本テレビで放送されている生活情報教養番組『所さんの目がテン!』、2016年3月27日の放送は「クマムシ」の特集でした。
桝太一アナウンサーの「クマムシ」特集
2016年3月27日放送の『所さんの目がテン!』は「クマムシ」の特集でした。お笑いコンビのクマムシではなく、虫のクマムシです。今回は日本テレビの桝太一アナウンサーがレポートを担当しています。
4対8脚のずんぐりとした脚でゆっくり歩く姿から緩歩動物、また形がクマに似ていることからクマムシ(英名はwater bears)と呼ばれている。また、以下に述べるように非常に強い耐久性を持つことからチョウメイムシ(長命虫)と言われたこともある。
緩歩動物のWikipediaからの抜粋です。先ほどは「虫」と書きましたけど、正しくはクマムシは「緩歩動物(かんぽどうぶつ)」です。4対8脚のずんぐりとした脚でゆっくり歩く姿から緩歩動物またはクマムシと名づけられたそうです。
クマムシは1,000種類以上もいて、海産もいるんですね。体長は1mm以下で胡椒の粒ほどだそう。ごくごく小さいです。
長命虫としてのクマムシ
まずはクマムシを捕まえるところから始まりました。場所は東京の銀座など様々な場所にいました。クマムシは乾いた苔を好んでいて、苔の「乾き具合」「色」「形」「雰囲気」でわかると、クマムシ博士こと慶応義塾大学先端生命科学研究所特任講師である堀川大樹さんが仰っていました。
堀川さんが挙げていた「雰囲気」とはかなり曖昧な表現になりますけれども、桝アナがいうには探していると確かに「いそうだな」とわかってくるそうです。単なる山勘ではなく経験則からということになるでしょう。
桝アナは捕まえたクマムシ、通称名シロクマムシを「銀次郎」と名付けて、銀次郎を極寒状態に置いておいたり、真空状態に置いておいたり、電子レンジかけたりして、クマムシの長命虫たる所以を証明して見せていました。
結果からいうとその全てにおいてクマムシはタヒんでしまうことなく生き返っていました。何たる……。そんな耐久性からクマムシは「長命虫(ちょうめいむし)」とも呼ばれるそうです。
2014年に、1983年から30年間冷凍され続けていたクマムシが復活したという話題がありました。
クリプトビオシスとは何か?
クマムシが極寒や真空やマイクロ波に耐えられる理由は「クリプトビオシス」にあるということでした。
クリプトビオシスは無代謝の休眠状態のこと。緩歩動物はクリプトビオシスによって環境に対する絶大な抵抗力を持つ。周囲が乾燥してくると体を縮める。これを「樽」と呼び、代謝をほぼ止めて乾眠(かんみん)と呼ばれるクリプトビオシスの状態の一種に入る。
前述のWikipediaにもありました。クリプトビオシスとは、自らの体の代謝を止めて乾燥させる「乾眠(かんみん)」状態のことで、クマムシはこの乾眠することで上記のような厳しい環境にも耐えられるということでした。
極寒の場所では、体内の水分が凍ることで組織が破壊されるのだそうですが、クマムシは水分をなくして乾燥しているために、そもそも凍る水分がありません。電子レンジも食品などの水分を震わせることで熱を発しますけど、やはり水分がないのでマイクロ波の影響をあまり受けない、ということを桝アナは言っていました。
おわりに
クマムシ凄い!な回でした。クリプトビオシス状態であれば過酷な環境下でも耐えられるということで、クリプトビオシスでなければ死んでしまうようです。クリプトビオシス状態に入らない場合の寿命は30日ほどと言っていたでしょうか? 今録画を確認できない環境なので、確認出来次第追記します。
それにしても、『目がテン!』はこれまでも何度か桝太一アナがレポートを担当していましたけれども、そのいずれもとても面白いので今後は桝アナの放送回をもっと回数を増やしていただけたらなぁと思います。アナウンサーをさせておくのがもったいないくらいに、桝アナが活き活きしているんですよね。研究者に戻ればいいのに、と身勝手な感想を抱いています。