先日、メルセデスF1は「キミ・アントネッリ」を来季の正規ドライバーに加えることを発表しました。
そのアントネッリは、イタリアGPでクラッシュを喫しています。
にも関わらず、「ラルフ・シューマッハ」と「ニコ・ロズベルグ」は、アントネッリがF1の「次なる大物」になる可能性があると確信している、と海外メディアが報じています。
目次
メルセデスがキミ・アントネッリとの契約発表
メルセデスF1は2024年8月31日、F2を戦っているイタリア人「アンドレア・キミ・アントネッリ」を、来季2025年の起用することを発表しました。
Our 2025 F1 driver line-up confirmed ✅
— Mercedes-AMG PETRONAS F1 Team (@MercedesAMGF1) 2024年8月31日
Kimi Antonelli will race alongside George Russell next season 👊
公式X (Twitter) 上などで発表しています。
牛から虎を作ることはできない
元F1ドライバーの「ラルフ・シューマッハ」と「ニコ・ロズベルグ」が、アントネッリを次世代のF1の大物である、とSkyで称賛しているようです。
(モンツァでのクラッシュは)不器用で、疑いの余地はない。(その一方で)牛から虎を作ることはできない。だが虎の速度を遅らせることはできる。その観点からすると、すべてが良いね。
このようなワークスチームに加わるのは特別な挑戦だった。伝統的に、多くのドライバーは最初に小さなチームに参加し、そこで学び、気づかれずにミスをする可能性がある。しかし、彼は常に注目されるだろうし、それは彼にとって難しいことだろう。
とラルフが言うと、ニコが続きます。
精神的には本当に厳しいよ。イタリアで、18歳になったばかり、イタリア人としてオフィシャルなF1に挑戦する最初のラウンドだった。全世界が彼に注目していた。ここからが第2ラウンド、そしてそのまま片付けてなかったことにしてしまおう!
それまで彼は速かった。ルイス・ハミルトンも同時にコース上にいたけど、それは問題ではなかった。だけどもちろんそれはとてもやりにくいことだ。全くシンプルすぎたし、全くやる気に満ち溢れ過ぎていたが、それは彼がまだ18歳で、まだ駆け出しだからだ。
(注:訳に特に自信なし。ロズベルグのコメントはいつも訳しにくいです)
とニコが言うと、再びラルフ。
(F3ではなくフォーミュラ・リージョナルに出場することを決めたのは)そこで多くのテストを行うことができたからだ。
彼は単純に優れたレーサーだ。彼はF2でもそれを示した。彼は非常に素早く状況を把握することができる。しかしそれは偶然の産物でもない。彼に全てのいい機会に恵まれてきた訳ではなく、これまで多くのテストを受けてきた。
とラルフ。
再度ニコ。
(チャンピオンになるために2シーズン目のF2シーズンを過ごさずに、メルセデスに直接昇格することは)既に正しいステップだったが、もちろん、非常に勇気のいることでもあった。(なぜなら)準備は決して最適とは言えないし、今年のF2で彼は良いマシンを持っているとは思えないし、彼は自分の実力を発揮できなかったからね。
キミは数年前、僕のゴーカートのチームに所属していたんだ。だから彼のことをとてもよく知っている。彼は間違いなく次世代の最高の選手となるのに十分な才能を持っているよ。
とのこと。
誤訳御免。
感想
感想です。
まぁ言わんとすることはわかります。
育成機関でセナやアロンソみたいなドライバーを作り出せるかというと、絶対に無理だろうなと思いますから。
サッカーの話で申し訳ないですが、FCバルセロナのカンテラが第2第3のメッシを作れるのなら、とっくに量産して、タイトルを総なめにしていることでしょう。
育成ではどうにもできない才能というのは確実に存在するとは思います。
と同時に、カートやF4など、相当下部のカテゴリの結果を鵜呑みにするのは、とても危険なことだとも感じています。
若い頃大活躍をしてとても期待されていたのに、大きくなるにつれて目立たなくなっていく若者なんて、言葉が悪いですが掃いて捨てるほどいると思います。
こういうときに例をあげて申し訳ないですけど、記憶が正しければ、確かローガン・サージェントはもっと下の年代のときには、オスカー・ピアストリより速いと評判のドライバーだったはずです。
記憶違いだったらごめんなさい。
再びメッシを持ち出すと、バルサのカンテラ(カデッテだったか?)時代には、チームにビクトル・バスケスという選手がいて、バスケスはメッシより評価が高いと言われていました。
でも、よほどのバルサ好きでもなければ、今やバスケスの名前を知っている人はほとんどいないでしょう。
なので、アントネッリが今後どう成長するかなんて誰にもわからないと思っています。
しかしメルセデスデビューですから、初年から表彰台はもちろん、優勝も可能でしょうし、マシン次第ではチャンピオン争いもできるかもしれません。
その意味では「ヒーローは作られるもの」だな、と改めて思いますね。
それでも私はまだアントネッリが本当に稀代の才能を持っているかを疑っています。
嫌いとか活躍しないでとかは一切考えていないです(でもラッセルが不憫に思えるのでラッセルには超頑張ってもらいたいですが)。
嫌いになるほど彼を知りませんし、現状嫌いではないので活躍したらしたでそれはそれ、彼を認めるだけです。
現状、彼は過大評価に見え、ガブリエル・ボルトレトの方が速いんじゃないのと思うだけで。
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おわりに
ということで、ラルフ・シューマッハがキミ・アントネッリについて「牛から虎を作ることはできない」と発言した報道の感想を書いた記事でした。