レッドブルF1のチーム代表「クリスチャン・ホーナー」は、RB20の問題はもっぱらマシンの「バランスの欠如」に起因していると発言した、と海外メディアが伝えています。
目次
第16戦イタリアGP
2024年8月30日金曜日からF1は第16戦イタリアGPが開催されました。
レッドブルの深刻な不調
レッドブルF1は現在、深刻な不調の只中にあります。
今季残り8戦となった現時点で、コンストラクターズチャンピオンシップで2位のマクラーレンに8ポイント差にまで迫られています。
ドライバーズチャンピオンシップでは「マックス・フェルスタッペン」にとってより有望に見え、ランド・ノリスに62ポイント差をつけています。
偶然かどうか、マイアミGP以来、フェルスタッペンはわずか3回しか優勝していませんし、そのうちの2つは、彼の素晴らしい活躍がなければマクラーレンが勝っていたかもしれません。
そして、レッドブルのイタリアGPでの調子が次のバクーやシンガポールでも続くのであれば、アメリカ大陸や中東でのシーズン終盤を前に、その差は簡単に縮まる可能性があります。
ニューウェイ離脱の影響を否定
レッドブルのチーム代表である「クリスチャン・ホーナー」は、問題はもっぱらマシンのバランスの欠如に起因していて、特にモンツァのような高速サーキットでは、予選とレースのパフォーマンスに影響を及ぼしたと考えている、とFormu1a.unoが伝えています。
他のサーキットでは、おそらくより大きなダウンフォースが我々の抱えているバランスの問題の一部を隠してくれるかもしれない。そして、そのような状況に陥るとすぐにタイヤとさらに格闘し、最終的にはそれを補うことになる。バランスが変わり、1つの問題は解決されたが、別の問題が発生し、悪循環が始まる。
データを分析すると、年初に問題が発生していた。パッケージをさらに深く進めていくと、問題が浮かび上がってきた。データを遡っても、昨年のオースティンやその他のレースで、いくつかのレースでこの問題が見られ始めていたんだ。
100%バランスのせいだ。フロントとリアのバランスが取れていない。マックスはチェコ(ペレス)と同じように、コーナーに入るときにリアに寄りかかることができない。結局、妥協することになってアンダーステアが発生するという、紙一重な状況だ。
最近のアップデートにより、マシンにバラストを積み込む際に、フロントとリアの接続が切断されてしまった。風洞はそれを示していないのだが、トラックはそれを示している。
それは3つの異なる時計(風洞とCFDとシミュレータを含むトラック)で時刻を告げるようなものだ。ただし、風洞はおそらく貢献しているものの、それだけが我々がここに到達している理由ではない。
マシンのあらゆる面を検証する必要があるが、マシンのバランスに問題があって、コーナー進入時にドライバーがプッシュすることができない。リアを手なずけるとすぐにフロントも犠牲になる。つまりアンダーステアになってしまい、タイヤがダメになってしまうんだ。
車が(オペレーティング)ウィンドウ内にあるとき、それは期待どおり、またはほぼ期待どおりに機能する。だが我々のウィンドウは狭いため、これは我々が取り組まなければならないことであり、オペレーティングウィンドウを拡大する必要がある。
(マシンの急激な「モンスター」化について)一方向に非常に速くスイングできるという事実は、逆方向にもすぐにスイングバックする可能性を秘めている。
とのこと。
誤訳御免。
感想
感想です。
他、上にリンクを張った記事でホーナーがコメントしている内容へと続く、ひと繋ぎの発言だったようです。
ホーナーは希望的観測でマシンが改善されると発言しているように私には受け取れます。
問題が見つかったとしてもそれをどうすれば解決されるかが、テクニカルスタッフ陣は本当にわかっているのか、これはそう遠くないタイミングで判明するでしょう。
(わかっていないから現在の惨状があると思いますが)
次のバクーと次の次のシンガポールはレッドブルのマシンが不得手としているサーキットですので、ここで遅いのは仕方ないかもしれません。
しかし、さらにその先のアメリカ大陸シリーズでレッドブルに速さが戻っていなければ、ピエール・ワシェやエンリコ・バルボたちが対処方法を見つることができなかった。
速さが戻っていれば、見つけられたと判断できそうです。
その頃にはもう今季も終盤ですけどね。
なので選手権のことを考えれば、バクーから速さを戻していないといけないのですが。
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おわりに
ということで、クリスチャン・ホーナーがレッドブルRB20の問題は専ら「バランスの欠如」に起因していると発言した報道の感想を書いた記事でした。