レッドブルF1のチーム代表「クリスチャン・ホーナー」は、「エイドリアン・ニューウェイ」の撤退が、2024年のチームの突然の衰退につながったわけではないと発言した、と海外メディアが伝えています。
目次
第16戦イタリアGP
2024年8月30日金曜日からF1は第16戦イタリアGPが開催されました。
レッドブルの深刻な不調
レッドブルF1は現在、深刻な不調の只中にあり、今季残り8戦となった現時点でコンストラクターズチャンピオンでマクラーレンに8ポイント差にまで迫られています。
ドライバーズチャンピオンシップは「マックス・フェルスタッペン」にとってより有望に見え、ランド・ノリスに62ポイント差をつけています。
偶然かどうか、マイアミGP以来、フェルスタッペンはわずか3回しか優勝していませんし、そのうちの2つは、彼の素晴らしい活躍がなければマクラーレンが勝っていたかもしれません。
そして、レッドブルのイタリアGPでの調子がバクーやシンガポールでも続くのであれば、アメリカ大陸や中東でのシーズン終盤を前に、その差は簡単に縮まる可能性があります。
ニューウェイ離脱の影響を否定
天才デザイナー「エイドリアン・ニューウェイ」のチーム離脱により、レッドブルはすでに彼の影響力を失っているとの見方も出ています。
しかし、レッドブルのチーム代表である「クリスチャン・ホーナー」は、モンツァでのレース後、Crash.netなど海外メディアに対して、その憶測を否定したようです。
(ニューウェイが関与しなくなったマイアミGPでは)既に問題は存在していたのだから、これらすべての問題が生じたはずだ。一人の人間の介入でこれほど急速に劇的な変化が起こることはあり得ないよ。
これはマイアミで顕著になり始めたが、エイドリアンはマイアミの金曜日まで出場していたのだから、こんなに早く影響を受けるはずはなかった。
(ニューウェイがまだチームに関与しているとしたら、解決策を見つけることができると思うか?)彼は同じ人物と一緒に仕事をすることになるだろう。F1はチームスポーツであり、これはチームの問題であり、チームが解決策を見つけるだろう。
とのこと。
誤訳御免。
感想
感想です。
ニューウェイは関係ないとのこと。
以前、ニューウェイはRB20にデザインに関して幾つもの不満を抱き、反対意見を出したようですけど、現テクニカルディレクターの「ピエール・ワシェ」たちはそれを無視して造ってしまった、というような報道がありました。
ですからニューウェイはRB20がうまく行かないと予見していた可能性がありますし、ワシェや空力責任者の「エンリコ・バルボ」はRB20がどうしてうまく走らないのかを理解できていない可能性があります。
であるなら、どこに問題があるか、解決策はあるか、策があればそれはどのようなものか、ニューウェイは当時からある程度絞れていた可能性もあるでしょう。
チームがこんな状況になるまでの衰退は起こらなかった可能性も大いにあったのでは、と思います。
ニューウェイが離れた直後から問題が顕在化していた、一人の人間の離脱がそんなに早く影響されるはずがない、とホーナーは言いました。
しかし、チームのチーフエンジニアの「ポール・モナハン」が以前、彼の洞察力がいかに凄いか、いかに自分たちとは「物が違う」かを力説していたことがあります(リンク先の記事)。
モナハンだってF1のトップチームのチーフエンジニアになるくらいの人なのですから、エリート工学者でしょう。
ニューウェイは、そんなモナハンをして物が違うと言わしめる才能の持ち主なのであって、その他大勢の一人のチーム離脱とは訳が違います。
今回のホーナーの発言は重要な視点を避けているな、と個人的には思います。
むしろ彼のそういうニューウェイ軽視が、現在の惨状を招いていると言えなくもないのではないでしょうか。
っていうか、レッドブルが衰退していることは認めているのですね。
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おわりに
ということで、ニューウェイの離脱が今のレッドブル衰退を招いた訳ではないとクリスチャン・ホーナーが発言した報道の感想を書いた記事でした。