レッドブルF1のテクニカルディレクター「ピエール・ワシェ」は、おそらく年末にはRB19のコンセプトを開発した方がよかったという結論に達するだろう、と海外メディアに話したようです。
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レッドブルF1
2023年、レッドブルF1は1レースを除く全レースで優勝するという、史上最も圧倒的なシーズンを送りました。
マックス・フェルスタッペンが3年連続でF1ワールドチャンピオンを獲得したことで、2024年はその地位を固めると期待されていました。
2024年、レッドブルは3回のワンツーフィニッシュを含む、開幕5戦で4勝を挙げてシーズンをスタートさせたにもかかわらず、ここ数カ月は序盤に比べるとつまずいています。
フェルスタッペンは過去9戦でわずか3勝に留まっていて、最後の勝利は6月23日のスペインGPです。
サマーブレイクまでに、彼はドライバーズランキングでランド・ノリスに対して78ポイントのリードを保ち続けています。
コンストラクターズチャンピオンシップでは、レッドブルはマクラーレンに対して42ポイントのリードを保っています。
昨年のコンセプトをさらに発展させた方が良かった
チームのテクニカルディレクターである「ピエール・ワシェ」が、おそらく年末には昨年のコンセプトを開発した方が良いという結論に達するだろうと、Auto Motor und Sportに話しているようです。
問題視されているのは「冷却システム」です。
空力レベルでさらに攻撃的で機能的な側面を得るために冷却システムのレイアウトを変更するというレッドブルの技術者たちの選択について。
RB19は開発の点で「道の終わり」にあり、このリスクを冒すことがレッドブルがライバルチームより先を行き続ける唯一のチャンスのように思えました。
RB20は開幕5レースのうち4レースでスターティンググリッドのリファレンスとなりましたが、冷却システムの新しいレイアウトは明らかにパワーユニットに過剰なプレッシャーをかけており、マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスの両名はすでにグリッドペナルティを受けています。
エンジンの寿命という「コスト」に直面すると、もはやパフォーマンスの観点から効果的なボーナスはないようで、レッドブルでは誰もが数か月前に決定されたことに疑問を持ち始めています。
我々のマシンが機能する枠は狭くなっていて、方向転換するのは非常に難しい。
マシンのコンセプトを変えて操作範囲を広げたのだが、残念ながら少し迷ってしまった。現在、いくつかの側面を評価中だ。おそらく年末には、昨年のコンセプトをさらに発展させた方がよかったという結論に達するだろう。
車両コンセプトを3年間開発し、レギュレーションにほとんど自由が与えられていなければ、自動的に限界に近づいてしまう。主な問題は、レギュレーションが前世代のマシンよりもはるかに厳しく、我々がやりたいことができなくなったことだ。
これにより、問題への対応がさらに困難になる。より多くのダウンフォースを見つけるのはとても簡単でが、望む場所に配置するのは非常に困難。これにより、すぐに不安定さが生じる。これらの影響を風洞やシミュレーターで予測するのは難しいんだ。
とのこと。
誤訳御免。
感想
感想です。
やはりあのインテークの小ささは冷却に負担をかけていますよね。
RB19であそこまで他を圧倒していたのですから、RB20はRB19の正常進化でよかったと多くの人が思っていたと想像します。私もそうでした。
でも、保守的な姿勢ではすぐにライバルに追いつかれるから、攻撃的なマシン開発をした、その結果今回はうまくいかなかったということみたいです。
以前の噂ですと、ニューウェイは、冷却の一部を含むRB20に現在搭載されている多くの要素に強く反対した、とあります。
しかしワシェやエンリコ・バルボはニューウェイの意見を無視してマシンを開発した。
その結果が現状です。
ですので、ニューウェイの離脱の悪影響は既に強く出ていそうですね。
来年、2026年の新レギュレーション下のマシン開発が心配になる現状です。
レッドブルはこのままワシェとバルボに任せていたら大変なことになりそう。
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おわりに
ということで、レッドブルのTDが昨年のコンセプトの方がよかったと判断するだろうと発言した報道の感想を書いた記事でした。