元F1王者デイモン・ヒルは、F1のコスト上限と車両研究の制限が、レッドブルのシーズン中盤の衰退に少なくとも「部分的に」影響したと考えている、と海外メディアで語っているようです
目次
レッドブルF1
2023年、レッドブルF1は史上最も圧倒的なシーズンを送り、1レースを除く全レースで優勝し、マックス・フェルスタッペンが3年連続でF1ワールドチャンピオンを獲得したことで、2024年のF1でその地位を固めると期待されていました。
2024年、レッドブルは3回のワンツーフィニッシュを含む、開幕5戦で4勝を挙げてシーズンをスタートさせたにもかかわらず、ここ数カ月は序盤に比べるとつまずいています。
フェルスタッペンは過去9戦でわずか3勝に留まっていて、最後の勝利は6月23日のスペインGPです。
サマーブレイクまでに、彼はドライバーズランキングでランド・ノリスに対して78ポイントのリードを保ち続けています。
コンストラクターズチャンピオンシップでは、レッドブルはマクラーレンに対して42ポイントのリードを保っています。
ヒルがジャック・ドゥーハンを評価
1996年のF1年間王者「デイモン・ヒル」は、2021年以降実施されている予算と開発の制限がレッドブルの最近の苦戦の一因になっている、シーズン開始以来、マシンの衰退は「かなり劇的」だと主張しています。
F1Nationのポッドキャストより。
軌跡がかなり顕著になっていると思うから予測するのは不可能だよ。レッドブルとマックス・フェルスタッペンの停滞は非常に劇的だ。
コスト上限のせいなのか、あるいは前シーズンに他チームより多く勝利したチームに対する制限のような、彼らが導入した他のすべてのものによるものなのかはわからないが、部分的にはそれが原因であるに違いない。
もちろん、ただ「みんなを追いつかせよう」と言うだけでは駄目だ。何をしているのかわかっていなければ、追いつくことはできない。
彼ら(マクラーレンとメルセデスか?)は明らかにその地位を獲得し、勝利に挑戦する権利を獲得している。
(メルセデスのテクニカルディレクター)ジェームス・アリソンが「どうして我々はあんなに愚かだったのだろう」と発言して以来、特にマクラーレンの台頭、そしてメルセデスの復活は非常に劇的だった。
彼らは何をしたにしても、マシンを機能させるためにちょっとした調整をした。すべてが収束し始めている。
フェラーリは少し渦に巻き込まれ、実際に前進することなく堂々巡りをしている唯一のチームだ。
しかし(収束は)起こりつつあって、それは素晴らしいことだよ。
とのこと。
誤訳御免。
感想
感想です。
ヒルの言う制限とはコストキャップなどのことですね。
F1では予算上限と空力研究の制限が導入されています。
空力については、各チームが実行できる風洞実験とCFDテストの回数は、前年のコンストラクターズランキングの順位に基づいています。
当然ながら前季1位だったレッドブルは最も制限がきつくなります。
各シーズンの6月30日にリセットされるようです。
間違えているかもしれませんが、こんな感じ。
まぁ部分的に影響がある可能性は十分あるでしょう。
今季型「RB20」は、昨季型「RB19」からのマイナーモデルチェンジとは言えないくらい、見た目にだいぶ変更を加えているように見えますから。
それにしても、「部分的」というのがどれくらいの割合を占めているかはわからないので、余程のことを言わないかぎり、他の何を理由にしても部分的に影響していると言えてしまいますよね。
だから彼のコメントは何かを言っているようで何も言っていない言葉に感じられます。
仮にRB20が失敗作とすると、来季のVCARBが心配ですね。
VCARBの来季型はRB20からの流用コンポーネントが少なからずあるでしょうから。
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おわりに
ということで、デイモン・ヒルがレッドブルRB20の新たに2つの衰退説を主張したとの報道の感想を書いた記事でした。