アルピーヌF1の元暫定チーム代表「ブルーノ・ファミン」は、開発コストの高さによりエンジンメーカーの収入が限られていることから、今では別のメーカーに頼ってカスタマーになるほうが得策だと発言している、と海外メディアが伝えています。
目次
アルピーヌがオークス就任を発表
アルピーヌF1は先日、暫定代表だった「ブルーノ・ファミン」の替わりにF2やF3のハイテック・グランプリの代表「オリバー・オークス」のチーム代表就任を発表しました。
公式X (Twitter) 上などで発表しています。
以前当ブログで記事にしています。
エンジンメーカーを諦める?
アルピーヌは2026年のF1レギュレーション変更に合わせ、自社PUを諦めカスタマーに切り替える準備を整えているとされています。
アルピーヌが自社PUを放棄するとして、どのメーカーのPUを搭載するかというと、メルセデスが有力視されています。
メルセデスはアルピーヌとPUに関する協議をしたことを認めています。
早ければ2025年から、PUだけでなくトランスミッションやリアサスペンションまでメルセデス製になるとの噂も。
コスト面からカスタマーに切り替えた方がいい
F1公式のポッドキャストBeyond The Gridにて、全チーム代表である「ブルーノ・ファミン」がルノーエンジンの現状とチームの今後を語っているようです。
現時点では、現在のエンジンはライバルに約20馬力ほど遅れているが、FIAのデータがそう示していると思う。
ビジネスモデルと言っていいか、少し奇妙であるのは事実だ。
コンコルド協定では、賞金システムがチームにのみ利益をもたらすことはご存知のとおり。一方でFIAには財務規制とスポーツ規制があり、メーカーがパワーユニットを希望するチームに最高価格でパワーユニットを販売することを義務づけている。
パワーユニットを製造する場合と、他のメーカーから購入する場合の研究開発コストを見ると、大きな違いがある。
賞金はチームに与えられるため、この大きな差はいかなる賞によっても埋め合わせられることはない。したがって、我々が話しているのはパフォーマンスのことではなく、金額の面での大きな差のことになる。
これらは誰もが知っている公的側面です。コストの上限、プロジェクト開発のためにパワーユニットメーカーに与えられる金額、PUの供給価格、エンジンの販売価格も公開されています。年間コストにすると 1億2000万ユーロ、再販コストにすると1700万ユーロ(? 原文では17ユーロと書かれています)ほどだから、計算するのにそれほど時間はかからない。
とのこと。
誤訳御免。
感想
感想です。
ファミンが言うにはメーカー側に経済的な旨味が少ない、あるいは「ない」から、アルピーヌがカスタマーになる正当な理由があるということなのでしょう。
アルピーヌのエンジンが劣っているからというよりは経済的な理由が大きいのだという主張です。
ここまで言ってしまうと、アルピーヌが公式に言っているものではないですが、公式に自社PUを諦めると認めているようなものですね。
ファミンもわかって発言していると思いますから、近いうちにルノーから発表があるのでしょう。
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おわりに
ということで、収入が少なくPUコストが高いからカスタマーになる方がいい、とブルーノ・ファミンが語っている報道の感想を書いた記事でした。