2024年7月29日、レッドブルF1は不振の「セルジオ・ペレス」を、2024年末まで残留させることを決めたようです。
チーム代表「クリスチャン・ホーナー」は、レッドブルの優先事項はペレスを好転させることだと宣言した、と海外メディアが伝えています。
目次
セルジオ・ペレスの残留
第14戦ベルギーGP後の2024年7月29日、レッドブルF1の代表である「クリスチャン・ホーナー」とレッドブルの顧問である「ヘルムート・マルコ」を交えた重要な会議が行われました。
大きな議題の一つは不振を極めている所属のメキシコ人「セルジオ・ペレス」を、サマーブレイクを機に解雇するか、残留させるかだったと思われます。
話し合いの結果、ペレスは2024年末までチームに残留することに決まった、と海外の複数のメディアが伝えています。
優先事項はペレスの「サポート」
ホーナーはペレスが立て直せるよう支援しています。
スパで彼はPlanet F1を含むメディアに次のように語っています。
(注:発言が会議の前か後かは明記されていませんでした)
チェコ(ペレス)は素晴らしいチームプレーヤーであり、チームにとって非常に重要なプレーヤーだ。だからこそ彼が選ばれたんだ。
だからこそ、2020年末にマックスのチームメイトとして彼を獲得した。彼は我々のために6、7レース(注:実際は5レース)優勝し、昨年は世界選手権で2位になり、表彰台にも何回上がったかわからない。
ドライバーの組み合わせとしては、これまでで最も成功した組み合わせだ。
チェコが苦戦しているのは、誰も彼が苦戦するのを見たくないからだ。誰もが彼が成功するのを見たいのだ。
チームはこれまでも、そしてこれからも彼を支援している。誰もが彼の成功を望んでいる。彼が今のような状況にいるのを見るのは辛いから。
チェコをサポートし、彼に何が必要か理解することが最優先だ。我々は皆、彼が状況を好転させ、結果を出すことを望んでいる。
(ペレスを降ろすという決断をしたくなかった。チームとしては、彼を獲得し、活躍させたいし、理解したい。
彼のレースペースに(復調の)片鱗が見える。先週末は力強く、ブダペストでは4番目に良いレースペースだった。しかし、土曜日は予選でクラッシュし、厳しい状況だった。
昨日はいい仕事をした。摩耗したタイヤでシャルル(ルクレール)とフロントロウに並んだ。素晴らしい努力だった。今日は彼のレースは消えてしまった。
彼は我々が両方のマシンのパフォーマンスを必要としていることを誰よりも痛感しているし、それが今年の初めに我々が持っていたものだった。そこに立ち返る必要がある。
とのこと。
一部訳せないところがあったので略しています。
誤役御免。
感想
感想です。
ホーナーとしては自分が推しているドライバーですから、自分からクビ宣告なんてできはしません。
それをしたら任命責任も取らされる危険があるからです。
オーストリア側との権力争いの真っ只中です。
ヘルムート・マルコがある程度復権している情報があります。
これ以上の隙を見せると、自分の立場が危ぶまれます。
自社エンジンの開発・製造には多大な資金が必要で、ペレスの背後にあるアメリカ大陸の大企業群のバックアップが必要不可欠です。
そして、26年からの本格参戦に向けパートナーを組んでいるフォードとしても、アメリカ大陸でのフォードの売上拡大のためにも、アメリカ大陸出身のヒーローが不可欠です。
彼のドライバーとしての力以上に、彼のそういった背後にあるもろもろを、ホーナーは欲しているのだと思います。
しかし、ペレスの不振が「衰え」だとすれば、私はそう思っていますが、だとすれば今後浮上する可能性は極めて低く、むしろより悪化する可能性の方が圧倒的に高いでしょう。
どうしようもないくらいになったとき、それがペレスの終わりというだけでなく、レッドブル内のホーナーの終わりも意味しそうです。
一蓮托生の覚悟なのでしょう。
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おわりに
ということで、クリスチャン・ホーナーがレッドブルの優先事項はペレスをサポートすることと発言したとの報道の感想を書いた記事でした。