2024年F1第14戦ベルギーGPを8位(繰り上がって7位)で終えた「セルジオ・ペレス」に対する海外メディアの質問に、レッドブルF1の代表「クリスチャン・ホーナー」が答えています。
目次
セルジオ・ペレスの不振
レッドブル所属のメキシコ人「セルジオ・ペレス」は、シーズン序盤の勢いをなくしていて、不振の真っ只中です。
彼がヨーロッパラウンドに入った頃から不調に陥るのはここ数年の恒例です。
今季も例に漏れず、過去5回のグランプリでわずか11ポイントしか獲得していません。
2024年7月6日のイギリスGP予選でも、そして今回ハンガリーでも彼はQ1敗退を喫しています。
ペレスは先日レッドブルと契約延長をしました。
契約は1+1年とされ、最大であと2年チームに在籍します。
チームがそんな彼と新契約を結んだことが時期尚早だったのでは、と厳しい批判にさらされています。
ペレス放出の噂再燃
レッドブルがペレスを早期に放出する可能性があると海外では伝えています。
ドイツ紙Auto Motor und Sportなどはチームとドライバーの契約における「厳格なパフォーマンス条項」に関係していて、放出されるとなった場合代役はビザキャッシュアップRB所属のオーストラリア人「ダニエル・リカルド」が候補になると伝えています。
リザーブドライバーであるニュージーランド人「リアム・ローソン」が近々フィルミングデーで「RB20」を走らせ、これがローソンをレッドブルに起用するためのテストになるのでは、とペレスの解雇に関連付けている報道もありました。
チームメイトのオランダ人「マックス・フェルスタッペン」とのドライバーズポイントが、サマーブレイク突入時に100以上になっていた場合、契約を解除する条項があるのではという報道もあります。
また、先日フィルミングデーにてローソンがレッドブルの今季型「RB20」で走行していて、これがレッドブルのシートを彼に与えるためのテストではないか、との噂も。
VCARBの「角田裕毅」の昇格の噂も、遅ればせながら報じられるようになっています。
第14戦ベルギーGP
F1は2024年7月26日金曜日から第16戦ベルギーGPが開催されました。
決勝までの結果と感想は、以前当ブログで記事にしています。
ホーナーがベルギーでのペレスを語る
キャリアの中で大事な局面に立つセルジオ・ペレスは、ベルギーGPのレースを2番手スタートから8位で終えました。
上位に失格者が出たため、後に順位が1つ繰り上がり7位になっています。
そんなペレスのパフォ-マンスについて海外メディアから質問された、レッドブルのチーム代表である「クリスチャン・ホーナー」が答えています。
(スパでもっと上の順位を期待していたか?)最前列からスタートし、レース前には3位と5位は達成可能だと感じていた。
5位は達成できたが、3位は達成できなかった。だからデータを調べ、彼のペースが落ちた原因を理解する必要があるのは明らかだ。
(レッドブルがペレスのパフォーマンスに失望したか?)彼のスタート位置から判断すると、グリッド2位から8位でフィニッシュすることは想定していなかったと思う。
チェコ(ペレス)はここ数戦、苦戦を強いられている。我々にとって非常に困惑しているのは、彼にとって今シーズンは好調なスタートを切ったのに、その後失速してしまったことだ。
彼は昨日の予選で素晴らしい仕事をした。もちろん、レースでの問題を理解しなければならない。それを分析して、彼と一緒に取り組む時間はある。
明日(29日月曜日)に会議があるが、チェコだけの問題ではない。サマーブレイクに入る前に毎年しているように、議題は他にもある。
我々としては、サマーブレイクに入る前にマックスのリードを広げることで、彼に良い休息を与えることができる。我々にとっての焦点はコンストラクターズにあると思う。今日、我々はさらに7、8ポイントを奪われた。
ザントフォールト(オランダGPの舞台)での中断明けから抜け出すには、状況を好転させる必要がある。
(レッドブルがペレスに状況を好転させるためにどれくらいの期間を与えるつもりか?)彼は両方のマシンがうまく機能する必要があることを痛感していると思う。 これは今年初めに我々が持っていたものであり、そこに戻る必要があるものだ。
とのこと。
誤役御免。
感想
感想です。
いつになく歯切れが悪い、という印象を受けました。
ペレスはホーナーが推し進めているドライバーと言われているので、彼の低調というか、低調の彼を続投させることで、自らの立場も危うくなっているのでしょう。
緊張関係にあったヘルムート・マルコが復権しつつあることと関係がない訳がないですから。
2026年を目指して、フォードと手を組んで自社PU (RBPT) 開発を推し進めているのも、彼の主導と言われていますが、その進捗も気になるところです。
マルコの立場が強まる=ホーナーの立場が弱まるのであれば、その背景にはRBPTがうまくいっていない可能性が出てくるかもしれません。
ホーナーが解任されたとして、ホンダと関係を継続するよう方向転換できるかは、既に莫大な資金を投入しているはずなので、今更難しいかもしれませんが。
本文にもある会議でペレスがクビになるか続投か、クビなら替わりに誰がレッドブルのセカンドシートを得るか、この辺りでレッドブル内の彼らの立ち位置がある程度は表面化されそうではあります。
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おわりに
ということで、ベルギーGPでのセルジオ・ペレスの失速にクリスチャン・ホーナーが厳しく追及された報道の感想を書いた記事でした。