元フェーラリの代表「マッティア・ビノット」が、2026年から『アウディ』としてF1に参戦することが決まっている『ステーク・キックザウバー』に加入しました。
キックザウバーは内部抗争が以前から噂されており、それが目に見えたということのようです。
目次
キックザウバー / アウディ
キックザウバーF1は現在、2026年から『アウディ』のワークスとなるための準備を進めています。
パワーユニット (PU) に関しても、そのパワーソースの開発に2年以上取り組んでいます。
トップレベルで問題勃発か
アウディがトップレベルで問題が起こっていると報じられています。
なんでも、会長である「オリバー・ホフマン」とザウバーのCEO「アンドレアス・ザイドル」が対立していて、お互いを排除しようと争っているとの噂です。
アウディの「ゲルノト・デルナー」CEOが、市販車プロジェクトの開発停滞の責任をホフマンに押し付け、同氏を解雇したいと考えていると報じられていました。
ホフマンとザイドルの解雇
そして2024年7月23日、アウディはザイドルCEOとホフマン会長の2人を同時に解任しました。
上に書いた報道どおり、アウディの内部抗争があったと考えてよいでしょう。
マッティア・ビノット就任
そして、アウディは後任をすでに決めています。
元フェラーリの代表「マッティア・ビノット」です。
ビノットがザウバー・モータースポーツAGの最高執行責任者兼最高技術責任者を務めることになり、取締役会に直接報告することになります。
ビノットは、1990年代半ばからスクーデリアに在籍し、2019年にチーム代表に昇進するまでフェラーリの最高技術責任者を務め、3年間チーム代表の職を務めた後、2022年にマラネロを去っています。
デルナーのコメント
アウディのCEO、デルナーのコメントです。
我々の野心的なF1プロジェクトにマティア・ビノットを採用できたことを嬉しく思います。
F1で25年以上の豊富な経験を持つ彼は、間違いなくアウディに決定的な貢献をしてくれるでしょう。」
我々の目標は、明確な管理体制、明確な責任、インターフェースの削減、効率的な意思決定プロセスによって、F1プロジェクト全体をF1のスピードに引き上げることです。この目的のためには、チームは独立して迅速に行動できなければなりません。
我々のF1参入の確立と準備への献身において重要な仕事をしてくれたオリバーとアンドレアスに感謝します。
とのこと。
誤役御免。
感想
感想です。
よかったのではないでしょうか。
マクラーレンでしたっけ、でのザイドルの働きを個人的に評価していなかったことと、このアウディ内の権力闘争を見ても、ザイドルの能力には懐疑的でした。
ホフマンのことは知りませんけど、そのザイドルと争っている時点でという感。
といって、ビノットはフェラーリでチームをまとめられなかった印象があり、彼にアウディの代表が務まるのかは、懸念がないことはないです。
ただフェラーリは特殊なチームですので、別のチームでどれだけやれるか見てみたい気はしています。
例えばVCARBのローラン・メキースなんて、今私の中でとても評価が高い人物ですけど、フェラーリでどうだったか。
ビノットもフェラーリの経験もあり、いい仕事をするかもしれません。
楽しみですね。
ただ、キックザウバーにはもう一人、排除すべき人物がいるように思います。
それはテクニカルディレクター「ジェームス・キー」です。
今季のキックザウバーのマシンはまだノーポイントですよね。
キーはこの責任を取るべきと思います。
今季のザウバーがよくないから、ニコ・ヒュルケンベルグの相方が決まらない、ということがあると思えるからです。
仮にザウバーがVCARBやハースくらい戦えていたら、もっとドライバー側からの売り込みがあったでしょうし、もっといいドライバーと交渉できたでしょうし、もう決まっていたかもしれません。
ドライバーにとってはキャリアを潰す可能性があるので、今を軽視する訳にはいかないですからね。
トップドライバーやそれに準ずるライバーが、ノーポイントのチームに行こうとはまず思わないです。
行こうとするのは、椅子取りゲームで上位チームからあぶれたドライバー、あるいはアンダーカテゴリからの昇格を狙うドライバーになるでしょう。
アウディからのオファーの噂のあった角田裕毅だって、ザウバーがVCARBやハースと戦えているチームなら、2025年も戦えると思うでしょうし、その上2026年からアウディになるなら、と旨味を感じて移籍を考えたかもしれません。
なのでキーの責任は結構重いと思いますけどね。
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おわりに
ということで、ザウバーがザイドルを解任しビノットを起用との報道の感想を書いた記事でした。