レッドブルF1の顧問「ヘルムート・マルコ」が、レッドブルが自社製造している新規制下でのエンジンについて海外のメディアに語っているようです。
目次
レッドブル・フォード
レッドブルは2026年から、現在のパートナーである『ホンダ』と袂を分かち、『レッドブル・パワートレインズ (RBPT ) 』を立ち上げ、自社製造のエンジンでF1に挑むことになりました。
さらに『フォード』と手を組み、フォードがバッテリーやハイブリッド分野からRBPTを支援することになっています。
マルコがRBPTを語る
マルコがオーストリアのOE24のインタビューに応じています。
エンジンプロジェクトに問題があると噂されるRBPTについて聞かれ、下記のように答えたようです。
誰がそんな噂(エンジンプロジェクトに問題がある)を広めているのか推測してほしい。予定どおりだよ。
(新規制の新エンジンが機能しない場合のプランBはあるか?)それはない。我々のエンジンは機能するか、機能し始めなければならない。燃料やバッテリーなど、さまざまな要因が関係している。本当に誰が先頭に立つのか楽しみだ。馬力に関しては、間違いなくそこに到達する。
とのこと。
誤役御免。
RBPTへの懸念
ここからは私の補足です。
インタビュアーのエンジンプロジェクトに問題があると言っている噂というのは、2023年だったと思いますが、メルセデスのチーム代表である「トト・ヴォルフ」が言ったことを指しているかもしれません。
F1委員会とチーム代表者ミーティングで、レッドブルの「クリスチャン・ホーナー」が2026年からの新レギュレーションへの懸念を表明したことがありました。
新レギュレーションは内燃エンジンと電動モーターの出力比率が50 : 50になり、マシンによってストレートでバッテリー切れを起こし、レースに影響が出るのではと懸念していました。
それに対しヴォルフが、レッドブルは自分たちの新PUにそれが起こる可能性、開発進捗がうまくいっていないからそういうことを言っているのだろうと、指摘していました。
アウディが新規参入し、ホンダが復帰することを決めている以上いまさら新規制の先送りはできないでしょ、ということです。
インタビュアーがそのことを指して質問をしたかは不明ですが、私はそのことを想起しています。
最近そういう発言があったのかもしれませんが、把握できていません。
感想
感想です。
上に書いた噂のことを指しているのなら、マルコの発言は微妙に質問の答えになっていないと思います。
エンジン出力の問題ではなくバッテリーの話をしているからです。
私が読み違いや勘違いをしている可能性は十分あるのですが。
BRPT+フォードの一番の問題は、元々エンジン出力ではないでしょう。
いえ、エンジンも問題ないことはないです、生粋のエンジン屋ではないのですから。
しかし、ホンダの関係者も多くRBPTにいると聞いたことがありますし、他のメーカーからも人材を集めたでしょうから、ある程度戦えるエンジンにはなると思います。
マルコは「馬力は(先頭に)到達する」と言っていて、つまり現状到達しているかわからない、と言っているようにも受け取れますが。
しかし、エンジン以上に問題なのはフォードでしょう。
先ほど触れたホーナーの懸念もまさにバッテリーなど電気部分のことですし、今回のマルコの発言も馬力は達していると言っていて、バッテリーには触れていません。
これらのことから、彼ら自身、問題は電気部分にあると認識していると想像できます。
失敗したときのプランBを用意していないとのマルコの発言ですが、これは嘘だろうと思っています。
特に関係が壊れているマルコたちオーストリア陣営は、ホーナーが主導しているRBPTがうまく行かなかった後のことを考えて、裏で動いていると想像します。
RBPTの失敗は、ホーナー降ろしの絶好の機会になるからです。
失敗したときのために今からホンダなどと話を進めていると考えるのは、そんな突飛な発想ではないと私は思います。
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おわりに
ということで、ヘルムート・マルコがレッドブル製エンジンの馬力はトップグループに到達するとの報道の感想を書いた記事でした。