FIAの会長「モハメド・ビン・スライエム」がF1への参戦を目指す「アンドレッティ・キャデラック」に参戦のためのアドバイスを送った報道があるようです。
目次
ビン・スライエムのアドバイス
『FIA(国際自動車連盟)』の会長「モハメド・ビン・スライエム」は、かつてF1のグリッド拡大の呼びかけの最前線に立っていました。
2023年にその表明をして、新規チームを追加するためのエントリー提案を求めてきましたが、現在はF1のグリッドは「数ではなく質」が重要だと考えているようです。
アンドレッティ・キャデラック
新参戦を目指しているチームにアメリカの「アンドレッティ・キャデラック」があります。
アンドレッティはゼネラルモーターズのブランドである『キャデラック』と提携し、F1グリッドに参入するためのFIAの基準を満たすエントリーを制作しました。
『FOM(フォーミュラワンマネジメント)』との協議の後、2024年1月にエントリーは拒否されています。
理由は複数のチーム代表がグリッド拡大に反対を表明したことがあるようです。
チームとFIAとFOMの間で結ばれた既存のコンコルド協定では、グリッド上に最大12チームが参加できるとされています。
そして新規チームは参加に2億ドルの参加費を支払う必要があります。
ただし、次のコンコルド協定に関する協議は進行中で、報道によると、F1の大きな成功期を経て、参加費は3倍になる可能性があるのだそう。
アンドレッティへアドバイス
ビン・スライエムは、以前はグリッド拡大の支持者でした。
しかし今、グリッド上の他のチームが「苦戦」している中で、アンドレッティ・キャデラックが既存チームを買収することによるF1参戦を求めているようです。
FOMとリバティ・メディアがOEMである限り、他チームを歓迎するであろうことに疑いはない。
私はアンドレッティに、11番目のチームとして来るのではなく、他チームを買うようアドバイスしたい。
いくつかのチームは刷新が必要だと感じている。どちらが良いだろうか? 11チームであることか、あるいは強い10チームであることか?
まだまだチームを増やすべきだとは思うが、どんなチームでも良いという訳ではありません。適切なチームであること。
数ではなく、質が重要だ。
名前は挙げないが、苦戦しているチームがある。パフォーマンスに苦戦し、マネジメントにも苦戦しているチームが。
PUを持つGMのような企業がF1に参入するチャンスや機会を逃さないためには、適切なチームを持つことが重要だ。
その衝撃を想像してみて欲しい。アメリカでは3つのレースが開催されている。我々には巨大なファン層がある。
しかし、我々には適切なアメリカのチームがない。
フォードが参加してくれるのはとても嬉しいことだが、GMが参加し、アメリカ人ドライバーがいることを想像してみて欲しい。
とのことです。
感想
感想です。
アンドレッティたちにはビン・スライエムのこの方針転換は裏切りに映るかもしれないですね。
イギリスに新たに拠点を置いていますし、パット・シモンズも獲得しているのに。
気になるのは、ビン・スライエムが言っている苦戦しているチームとはどこか、です。
これは「アルピーヌ」のことを指しているでしょう。
ただこれは以前も噂がありました。
アンドレッティがイギリスのシルバーストンに拠点となる新施設のオープンしたこと。
しかしアルピーヌはフランスのチームですが、運営拠点と車体部門はイギリスのエンストンにあるものの、エンジン部門はフランスにあります。
買収に関して、ルノーPUの使用義務が発生した場合に、最弱と言われているルノーPUを使うリスクと、エンジン部門がフランスにあることがネックになりそうではあります。
ビン・スライエムの言うような苦戦しているチームではありませんが、角田裕毅が所属する「ビザキャッシュアップRB」にも以前、売却の噂がありました。
ただこちらも買収にあたって、レッドブルの自社エンジンRBPTの使用義務が発生するかもしれません。
いずれにしてもPUの使用義務が発生するかしないか、ここに大きな問題が含まれているように感じられます。
他チームがアンドレッティ・キャデラックの参戦に乗り気ではないのは、分配金の問題が一つあるでしょう。
俺たちの取り分が減らされては敵わないと。
ビン・スライエムたちがここをうまく調整できれば、もう少し参戦が容易になりそうでもありますが、果たしてどうなるか。
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おわりに
ということで、FIA会長がアンドレッティのF1参戦にアドバイスをしたとの報道について感想を書いた記事でした。