ディスディスブログ

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森迫永依さんすごい!『プレバト!!』2022年12月15日放送の俳句「観光バス」回を観た感想です

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『MBS(毎日放送)』で放送されている『プレバト!!』では、2022年12月15日の放送に俳句コーナーがありました。

お題は「観光バス」。

視聴した感想を書いています。

 

目次

 

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MBS『プレバト!!』

テレビ番組『プレバト!!』についてです。

 

www.mbs.jp

 

人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。

 

公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。

あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆などです。

中でも俳句がメインコンテンツと思われます。

 

放送時間

放送時間について。

放送は毎週木曜日の19時00分から20時00分までです。

 

出演者

出演者です。

メインの司会は「浜田雅功」さんです。

ダウンタウンの浜ちゃんですね。

 

アシスタントが毎日放送の「清水麻椰」アナウンサー。

ナレーションが「銀河万丈」さん。

 

俳句の査定員は「夏井いつき」さん。

他、査定される芸能人・有名人の皆さんです。

 

俳句

『プレバト!!』の俳句カテゴリが2022年12月15日の放送でも扱われました。

 

今回のお題は「観光バス」です。

「観光バス」は季語ではないでしょう。

 

この回は「勝村政信」さんとオズワルド「畠中悠」さん、「森迫永依」さん、乃木坂46「鈴木絢音」さんが出演していました。

レギュラー陣では特待生2級「篠田麻里子」さんと名人10段「千原ジュニア」さん、永世名人「村上健志」さんが出演していました。

 

順位戦

まずは今回行われた俳句カテゴリの順位戦の結果です。

 

4位が畠中さん(才能なし、35点)、3位が鈴木さん(才能なし、36点)、2位が勝村さん(才能あり、70点)、1位が森迫さん(才能あり、72点)でした。

 

気になった句

順位戦で個人的に気になった句は1位の森迫さんです。

 

ことりっぷ 札幌 小樽

小樽と「ことりっぷ」の固有名詞を用いた句でした。

固有名詞を2つも使うことに難しさがあると思いますけど、上手に、且つ効果的に使っていたように思います。

そして「折り目」で句を終わらせることによって、情緒や余韻が出ていましたし。

文句なしの1位でしょう。

名人でも十分通用しそうな句と思いながら観ていました。

 

ことりっぷ 札幌 小樽

 

特待生昇格試験

まずは篠田麻里子さんの「特待生昇格試験」です。

 

篠田さんはこの放送を迎えて特待生2級、1つ昇級すると特待生1級になります。

 

句はずわい蟹の食べ放題を無言で食べている様子が詠まれています。

 

季語は「ずわい蟹」。

読みは「ずわいがに」。

 

結果は「現状維持!」。

これで特待生2級です。

一言は「臨場感が足りない」。

 

原句は「ズワイガニ」でした。

片仮名の表記だが、生き物と植物の季語は、特別な意図がない限り片仮名を使わない。

もっと問題は中七「無音の宴」、現実的には何かの音はしている。

何の音がしているかというと、ひたすら食べている音。

食べると言ってもいいが、「食む(はむ)」という言葉がある。

「はむ」という音が、いかにもずわい蟹を皆が無心に食べている、音の気分が出てくるのではないか。

添削は中七「食む音のみの」。

 

よくなかったですね。

ズワイガニが片仮名であることと、無音の宴の表現がありふれていること、そればかりでなく「50分」とアラビア数字を用いていました。

俳句では漢数字が望ましいと思います。

特待生ならそのくらいは判断できないといけないでしょう。

諸々含めれば降格でよかったのではないかと思えます。

比べるまでもなく、平場の森迫さんの句の方がよかったです。

 

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名人10段「永世名人への道」

千原ジュニアさんの名人10段「永世名人への道」です。

 

試験を迎えて、ジュニアさんは名人10段☆☆☆で、1つ前進すれば名人10段☆☆☆☆になります。

 

句は、バスが見えたからバス停の毛布を畳んだことを詠んでいました。

 

田舎の街の屋根のついたバス停に、綺麗にたたまれた毛布があったなというところから発想されたようです。

 

季語は「毛布」。

読みは「もうふ」。

 

結果は「1つ前進」。

これで名人10段☆☆☆☆です。

一言は「本来失敗するやり方なんだけどね…」。

 

北国・雪国になると、毛布を置いてあるバス停があるんだろうなと、きちんとくる。

一番の問題は「見えて」「畳む」。

こういう書き方はどうしても散文的・説明的になって、俳句では嫌われる。

詩的な情景に乏しいということ。

だがこの句の場合はバスが来て毛布を畳むという、作中の人物の動作がきちんと映像になっている。

さらに、細やかな動作を想像できる。

バスが見えてきたから毛布を畳もうと、「お借りしました」という感謝を込めてきんと畳んで、「次の人にどうぞ」という想いを込めて畳んでいるに違いないと、動作まで見えてくる。

 

村上さんが、原因と結果を詠んでいるのでどうかという指摘をしていました。

私もその点を感じていて、どうなのかと気になりました。

それでも、先生が仰ったように散文的、言い換えると描写というより叙述をしている句ではあるのですが、情景がはっきりわかるのでよい句でした。

映像が見える、これが大事ですよね。

ただそれでも駄目な人には駄目でしょうから、結局は読み手次第な気がします。

まぁ極論を言えばたいていの句は読み手次第なのですが。

 

俳句史に残る句集作り

永世名人である村上健志さんの句です。

句集に入れる50の俳句を、掲載決定かボツかを先生が判定します。

 

村上さんは50句まで残り25句。

 

句は、バスの補助席に場札と蜜柑があることが詠まれていました。

 

場札とはトランプや花札でその場に置かれている札のこと。

貸し切りなどのバスの旅で、みんなでわいわいバスの中で遊んでいる様子とのこと。

 

季語は「蜜柑」。

読みは「みかん」。


結果は「掲載決定!」。

これで残り24句。

一言は「場札が効果的!」。

 

読んだ瞬間に場面がありありとわかる。

上五に「補助席」が出てくるからバスに違いないとわかる。

悩ましいのは下五「バスの旅」を良しとするかどうか。

上五でバスとわかっているのだけど、中七の賑やかさを補填する意味で、念押しをしておく働きがあり、決してマイナスにはなっていない。

そして中七の「場札」。

場札と言われたことで、それがトランプとかUNOであれば修学旅行の若者かもしれない、それが花札であれば缶ビールを呑みながらおっちゃんたちがしているみたいなイメージになる(イメージがあれこれ広がる)。

そして季語「蜜柑」を中七の終わりに持ってくる。

季語をこの位置に置くことできちんと主役にできている。

ここは地味だけど確かな技。

 

ジュニアさんが、下五「バスの旅」では上五中七の情報と重複するのではないかと指摘してました。

私も下五が上五中七の説明してしまっているようで気になっていました。

でもよい句ではあるのでどうなのだろうと。

結果OKという先生のご判断でした。

ただ、こちらも人によって評価が分かれるところだろうなと感じます。

 

おわりに

ということで、MBS『プレバト!!』の2022年12月15日放送の俳句コーナーのお題「観光バス」回を視聴しての感想を書いた記事でした。

 

私の俳句の読解や解釈が正しいとは限りません。

むしろ間違えていることの方が多いでしょう。

おかしなことを書いていたら申し訳ありません。

 

 

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