ディスディスブログ

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パパでもいいじゃん!『プレバト!!』2022年11月10日放送の俳句「ドライブスルー」回を観た感想です

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『MBS(毎日放送)』で放送されている『プレバト!!』では、2022年11月10日の放送に俳句コーナーがありました。

お題は「ドライブスルー」。

視聴した感想を書いています。

 

目次

 

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MBS『プレバト!!』

テレビ番組『プレバト!!』についてです。

 

www.mbs.jp

 

人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。

 

公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。

あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆などです。

中でも俳句がメインコンテンツと思われます。

 

放送時間

放送時間について。

放送は毎週木曜日の19時00分から20時00分までです。

 

出演者

出演者です。

メインの司会は「浜田雅功」さんです。

ダウンタウンの浜ちゃんですね。

 

アシスタントが毎日放送の「清水麻椰」アナウンサー。

ナレーションが「銀河万丈」さん。

 

俳句の査定員は「夏井いつき」さん。

俳句カテゴリの出演者は「梅沢富美男」さんを始め、「東国原英夫」さんや「中田喜子」さん、「立川志らく」さん、「千原ジュニア」さん、「藤本敏史」さん、「村上健志」さん、「横尾渉」さん、「千賀健永」さんなどがいます。

 

俳句

『プレバト!!』の俳句カテゴリが2022年11月10日の放送でも扱われました。

 

今回のお題は「ドライブスルー」です。

ドライブスルーは季語ではないでしょう。

 

この回は「勝俣州和」さんと「松嶋尚美」さん、「レイザーラモンRG」さん、7MEN侍「矢花黎」さんが出演していました。

レギュラー陣では名人10段「藤本敏史」さんと、同じく名人10段Kis-My-Ft2「横尾渉」さん、永世名人「梅沢富美男」さんが出演していました。

 

順位戦

まずは今回行われた俳句カテゴリの順位戦の結果です。

4位が松嶋さん(才能なし、30点)、3位が勝俣さん(才能なし、35点)、2位が矢花さん(才能あり、70点)、1位がRGさん(才能あり、71点)でした。

 

気になった句

順位戦で個人的に気になった句は位のさんですありませんでした。

でも矢花さんは初出場にして70点ですし、よかったですね。

 

「永世名人」への道

今回は藤本敏史さんと横尾渉さんの「永世名人」への道がありました。

 

藤本敏史さんは試験を迎えて「名人10段☆☆☆☆」でした。

あと1つで永世名人。

横尾さんは試験を迎えて「名人10段☆☆☆」でした。

 

横尾渉さん

まずはキスマイ横尾さん。

 

句は、信号待ちでポテトを2本食べたことを冬の星との取り合わせで詠まれていました。

 

運転をしていると信号待ちのときに、ポテトを2本くらいしか食べられないことのようです。

 

季語は「冬の星」。

読みは「ふゆのほし」。

 

結果は「1つ後退」。

これで名人10段☆☆です。

一言は「語順のミス」。

 

よいところから。

ポテト2本と具体的に出してきている、これが一番よいアイデア。

ポテトを2本食べている間の信号待ちですよと持ってくる。

信号待ちのポテトを食べる時間というのは、フロントガラスの向こうにある、冷たい冬の星を綺麗だなと眺める、そういう時間でもある。

このアイデアはとてもよい。

そうなったときに、やはり語順が逆だよねぇ、これは。

手元のポテトを2本食べるところから行くべきだと思う。

添削はそのまま原句の上五と下五を入れ替えていました。

そうすると最後に「冬の星」が残る。

冬の星を見上げながらポテトを2本食べて、いつでも信号変わっていいよという時間も出てくる。

 

いや発想はよかったと思います。

惜しかったです。

横尾さんは以前も、バスターミナルかどこかでバス待ちをしている間に蕎麦を食べている句があったかと思いますけど、あれに発想の似た句だなぁと観ながら感じていました。

 

フジモンさん

次にフジモンこと藤本敏史さん。

 

句は、ジュニアシートでポテトが届けられるのを待っている様子と時雨との取り合わせが詠まれていました。

 

子どもが、雨が降って外に遊びに行けなくてがっかりしているところを、ドライブスルーでも行こうかと誘ったところ、子どもはドライブスルーが好きでテンションが上がっていた様子のようです。

良いシーンですね。

 

季語は「時雨」。

読みは「しぐれ」。

通り雨みたいなことですよね、降っては止み、止んでは降るという。

 

結果は「1つ後退」。

これで名人10段☆☆☆です。

一言は「ちょっと大げさ」。

 

時雨は冬の始め、降ったり止んだりする雨。

「ジュニアシート」っていう言い方である程度年齢がわかってくる。

気になる点が2つ。

一つは中七「ジュニアシートで」の「で」。

「で」にするか「に」するかという問題がある。

助詞の「で」の後に動詞が来るときには「動的」。

ジュニアシートで暴れる、なら「で」でいい。

助詞「に」の後に動詞が来るときは「静的」。

ジュニアシートに待つ、は「に」。

もう一つ、上五「時雨るるや」の詠嘆「や」は大げさ。

ここを変えることによって、時雨の季語を補強できるし、子どもの気持ちも乗っけることができる。

それは「時雨また」。

さっきまで降っていた雨が止んで、よしポテトを買いに行くかとなったのに、また時雨が降り始めた。

時雨の特性とポテトを待っている子どもたちの心情が「また」に乗っかってくる。

 

「や」はどこにも入れられ便利なので、ついつい使いたくなります。

しかし、だからこそ効果をよくよく理解して使わないと、痛い目に遭いやすい切れ字でもあるかと思います。

「けり」も「かな」もですけど、私は俳句をするので、俳句に慣れれば慣れるほど切れ字は難しいと感じられます。

 

俳句史に残る句集作り

永世名人である梅沢富美男さんの句です。

句集に入れる50の俳句を、掲載決定かボツかを先生が判定します。

 

梅沢さんは50句まで残り2句です。

終わり間近です。

 

句は、小さい手でピクルスをつまみ出すことを小春との取り合わせで詠まれていました。

 

長女のことで、ハンバーガーのピクルスが苦手でそれをつまみ出て、は〜いパパあげるって私にくれる。

それをぱっと食べてやるのが面白くてよくやったことを思い出して詠まれたそうです。

こちらもよい光景です。

 

季語は「小春」。

読みは「こはる」。

初冬の、春のように穏やかな陽気の日のことですか。

 

結果は「ボツ!」。

残り2句のまま。

一言は「もっとやれるのにつまらんところをつついてる」。

 

上五「小さき手の」で、小さなお子さんということは伝わる。

手の後に中七「つまみ出す」と出てくる。

つまむというのは指先でつまむ。

となったときに上五「手」と「つまむ」で情報が重なる。

どうしても書きたかったら、小さい指でつまむ、という言い方になるだろう。

本人が語ったエピソードがとてもよい、何でそっちを書かないのだろう。

 

父と子の光景はとても簡単に書ける。

添削はピクルスの大写しから「ピクルスはパパに」と書くだけ。

「小春」はそのまま使い、その後に「のハンバーガー」と続けました。

今、おっちゃんが語ったことはここに全部ちゃんと入るでしょうと。

小さい手とかつまみ出すとか、つまらないことをうじうじ突いているから訳わからんことになる。

そういうことでした。

 

う〜ん、今回の句は私が見てもすぐ駄目だとわかりましたね。

くどいなと一見でわかるくらいでした。

穏やかで優しい時間を捉えているので、描いたシーンはとても好きでした。

それだけにという。

今度改めて作り直してもらいたいと思える句材です。

 

夏井先生が梅沢さんのパパという呼び方を笑っていましたが、ああいうのは観ていて気持ちのよいやり取りではないですね。

それを含め脚本だろうと思っていますがそれでも。

 

おわりに

ということで、MBS『プレバト!!』の2022年11月10日放送の俳句コーナーのお題「ドライブスルー」回を視聴しての感想を書いた記事でした。

 

私の俳句の読解や解釈が正しいとは限りません。

むしろ間違えていることの方が多いでしょう。

おかしなことを書いていたら申し訳ありません。

 

 

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