ディスディスブログ

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MC梅沢さん!『プレバト!!』2022年5月19日放送の俳句「町中華」回を観た感想です

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『MBS(毎日放送)』で放送されている『プレバト!!』では、2022年5月19日の放送に俳句コーナーがありました。

お題は「町中華」。

視聴した感想を書いています。

 

目次

 

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MBS『プレバト!!』

テレビ番組『プレバト!!』についてです。

 

www.mbs.jp

 

人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。

 

公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。

あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆などです。

中でも俳句がメインコンテンツと思われます。

 

放送時間

放送時間について。

放送は毎週木曜日の19時から20時までです。

 

出演者

出演者です。

メインの司会は「浜田雅功」さんです。

ダウンタウンの浜ちゃんですね。

 

アシスタントが毎日放送の「玉巻映美」アナウンサー。

ナレーションが「銀河万丈」さん。

 

俳句の査定員は「夏井いつき」さん。

俳句カテゴリの出演者は「梅沢富美男」さんを始め、「東国原英夫」さんや「中田喜子」さん、「立川志らく」さん、「千原ジュニア」さん、「藤本敏史」さん、「村上健志」さん、「横尾渉」さん、「千賀健永」さんなどがいます。

 

俳句

『プレバト!!』の俳句カテゴリが2022年5月19日の放送でも扱われました。

 

今回のお題は「町中華」です。

 

「町中華」は季語ではないでしょう。

今回は作り手が自分で俳句に合った季語を探す必要があります。

 

この回は「大友康平」さんと「篠原ゆき子」さん、「久代萌美」さん、「坂東龍汰」さんが出演していました。

レギュラー陣では永世名人の「梅沢富美男」さん、名人10段の「藤本敏史」さん、「村上健志」さんが出演していました。

 

順位戦

まずは今回行われた俳句カテゴリの、順位戦の結果です。

4位が坂東さん(才能なし、10点)、3位が大友さん(なし、35点)、2位が篠原さん(凡人、50点)、1位が久代さん(才能あり、70点)でした。

 

気になった句

順位戦で個人的に気になった句は久代さんです。

 

句は、こどもの日にロボットが刀削麺を削っている様子が詠まれていました。

 

アナウンサーの新人時代の食レポの実体験だそう。

取材先のお店に刀削麺を削るロボットが実際にあったそうで、子どもが身を乗り出すようにしてその様子を見ていたと。

 

季語は「こどもの日」。

 

夏井先生は「取り合わせ」が成功していると褒めていました。

こどもの日に刀削麺を持ってくる意外性。

そして刀削麺を持ってきたことによって、ロボットの前には大きな鍋がぐつぐつ煮えている、そこに削られた麺が飛んでいく映像もありありと浮かんでくる。

これは才能ありとのこと。

 

これは素晴らしい、特待生以上のレベルの句だと感じました。

「ロボット削る」の「削る」が刀削麺とやや重なるかなと感じられますけど、この動詞がないと状況の描写が足りなくなるのでやはり必要だろうと思いますし。

 

「永世名人」への道

藤本敏史さんと村上健志さんの「永世名人」への道です。

 

藤本さんは試験を迎えて「名人10段☆」でした。

1つ前進なさったら名人10段☆☆になるようです。

村上さんは試験を迎えて「名人10段☆☆☆☆」でした。

1つ前進なさったら永世名人になります。

村上さんが永世名人になられたら、梅沢さんと東国原さんに続く3人目ですか。

 

藤本敏史さん

まずはフジモンさんから。

 

句は、中華鍋を打ち出しで今から造ろうとしている様子と季語「夏めく」を取り合わせていました。

 

中七が八音、中八になっています。

 

季語は「夏めく」。

 

結果は「現状維持」。

一言は「意図があったと信じたい」でした。

 

夏井先生から中八の点は指摘されていました。

中八は極力避けるべきことですけど、先生は後退ではなく現状維持の判定に留めました。

理由は、中七「これより」が絶対この位置に置きたいと作者が重要度高くここに置いたに違いないと信じたい、そういうことのようです。

575でも585でもなく5445のようなリズムの俳句になっている。

中七「これより打ち出す」が、機械が中華鍋を打ち出すリズム感に見えなくもない。

あえて中八にしているなら、作者の意図を尊重したいということでした。

フジモンさんは意図して中八にしているとのことですから、それ以上何もなかったですね。

 

私はこの句は評価できませんでした。

機械の打ち出しと夏めくとは響いていないからです。

ご本人の説明からすると機械による打ち出しのようでしたので。

機械なら季節感は特にありません。

職人が打ち出しているのなら響きそうですけど。

 

それと村上さんが仰っていたのですが、中七「これより」と「打ち出す」がやや意味が重なっているようにも、確かに受け取れます。

なので個人的にはあまりよい句ではなかったです。

でもシンプルな景を描写する今回のフジモンさんの作風は好きです。

 

村上健志さん

次にフルポン村上さん。

 

句は、空焼きをしている中華鍋を背にして、胡瓜を食べている様子が詠まれていました。

 

空焼きとはいわゆる「シーズニング」ですね。

赤く、熱くなっている中華鍋と、青く、瑞々しい胡瓜との対比。

 

季語は「胡瓜」。

読みは「きゅうり」です。

 

結果は「現状維持」。

一言は何でしたっけ、「胡瓜が軽い」でしたか。

今回、浜田さんの代理で梅沢さんがMCをしていました。

ですから視聴者側も、勝手がいつもと異なることがままありました。

このときもスタッフから渡された結果用紙を、カメラに向けて見せてくれなかったので、正確なことがわかりません。

 

先生からは、上五中七の「空焼き」と「中華鍋」の質量と熱量、それ対して胡瓜の対比を狙っていて、狙いどおりに詠めていると褒められていました。

が、一歩前進、これは即ち永世名人に昇格するにあたって、それに相応しい句かと言われると物足りないようでした。

 

言葉の質量を寄り添わせて、空焼き中華鍋と調和するような季語を持ってきてほしいと。

例えば、原句下五が「胡瓜噛む」ではなく「大蒜(にんにく)を剥きつつ」とする(「の」と「背に」と削除)と、質量が釣り合うのだそう。

 

dysdis.hatenablog.com

 

私は、先生の添削というか例に出された大蒜より、原句の方が断然よいと思います。

ただ確かに、これで永世名人に昇格するという段階においては、今回の句ではやや物足りないとは感じます。

春光戦の予選時に詠んだ「階段に階段の影」レベルの句が欲しいですね。

 

俳句史に残る句集作り

永世名人である梅沢富美男さんの句です。

句集に入れる50の俳句を、掲載決定かボツかを先生が判定します。

 

梅沢さんは50句まで残り6句です。

 

句は、舌先を花山椒に噛まれたことが詠まれていました。

 

花山椒を食べたとき、花山椒に舌を噛まれたのではないかと感じられるほどピリピリとしたことだそうです。

 

季語は「花山椒」。

山椒だけですと季語にはならないみたいです。

 

結果は「ボツ!」。

一言は「『けり』じゃない!」。

 

原句が散文の語順になっている。

下五「噛まれけり」の「けり」があるから俳句っぽくなっているだけだと。

特に問題だったのがその「けり」だそうです。

この状況が前からあったのに今ハッと気づいた、これが「けり」の意味。

それを踏まえて原句は、先ほどから花山椒を噛んでピリピリしているけど今になって気がついた、そういうことを詠んでしまっている。

ちぐはぐ。

なので「けり」が削除されていて、「花山椒ピリリ」「花山椒かおる」などと修正されていました。

 

う〜ん、原句では「報告」をしてしまっていますからね。

永世名人なら、この散文感は作句時に気づけないと、と感じてしまいました。

 

それにしても『プレバト!!』初MCだったのに自らシュレッダーのボタンを押すハメになってしまいました。

佳い句を詠めばよいだけなのですけど、酷なことです。

 

おわりに

ということで、MBS『プレバト!!』の2022年5月19日放送の俳句コーナーのお題「町中華」回を視聴しての感想を書いた記事でした。

 

私の俳句の読解や解釈が正しいとは限りません。

むしろ間違えていることの方が多いでしょう。

おかしなことを書いていたら申し訳ありません。

 

 

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