ディスディスブログ

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ヘロン!山下達郎さんの11thアルバム『COZY』を購入。聴いた感想を書きました

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山下達郎」さんのアルバム『COZY』を購入しました。

読みはコージー。

CDジャケットの紹介や曲を聴いた感想を書いています。

 

目次

 

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山下達郎さん

私は山下達郎さんのことはあまり知りません。

もちろん名前やお姿は知っていますし、「クリスマス・イブ」などの超メジャーな楽曲の存在も知っています。

 

www.tatsuro.co.jp

 

私が音楽を意識的に聴くようになるのは1980年代に入ってから、もっと言うと80年代半ば以降と思います。

90年代からは洋楽を多く聴いていたこともあり、邦楽はあまり聴いていませんでした。

ということもあって、私が達郎さんを知っている時期はおそらくとても限定的です。

とは言え、当時は現在よりテレビの音楽番組が多くありましたし、街なかでも音楽がよく流れていた時代ですから、耳には入ってきました。

 

おそらくですが、一番古い記憶にある達郎さんの曲というと「 踊ろよ、フィッシュ」です。

なんて高い声なんだと思いましたね。

曲冒頭からいきなりサビで、あの声ですから。

「おぉ↑↑↑どぉ↑↑↑ろぉ↑↑↑」で。

 

他は「さよなら夏の日」と「アトムの子」と「DREAMING GIRL」も覚えています。

 

90年代に入ってからの達郎さんの作品で最も好きな曲は「ヘロン」でした。

曲も好きですけど、ミュージックビデオがとても印象的で、MV込みで好きです。

全身を青くペイントしたダンサーと思われる女性が、ビーチで曲に合わせて踊っているMVだったと記憶しています。

 

このくらいの記憶しかないです。

改めて調べると、私の達郎さんに関する記憶は80年代後半と90年代後半に限られているみたい。

Wikipediaで90年代前半にリリースされた曲タイトルを見ても、いまいちピンとこないですから。

80年代前半の楽曲は、後に知った感が強いです。

 

例外としては70年代と80年代前半の楽曲で知っている曲が2曲ありました。

あるテレビ番組でかかっていたからです。

詳しくは後述します。

 

『ザ・カセットテープ・ミュージック』

今回、山下達郎さんのCDを買おうと思ったきっかけがあります。

本ブログの「貧乏ミュージック」カテゴリでは毎度のことですが、今回も同じきっかけです。

きっかけは『tvk(テレビ神奈川)』で再放送されているBSトゥエルビの音楽番組『ザ・カセットテープ・ミュージック』です。

私は影響を受けやすい性格のため、『ザ・カセットテープ・ミュージック』で扱われた曲を聴きたくなることがしばしば。

 

tvkでは2019年6月2日に第17回「80年代山下達郎特集」が放送されました。

そこで初めてと言っていいレベルで聴いた「ある曲」に衝撃を受け、それまで私の中にはあった「山下達郎」のイメージがぐるんと覆されました。

ああいう曲を作っていた方が、私のイメージする達郎さん風に変わっていった過程を知りたい、と感じたことがCD購入のきっかけです。

 

dysdis.hatenablog.com

 

ある曲については上にリンクを貼った記事に書いています。

 

ラジオ『山下達郎のサンデー・ソングブック』

後にラジオにハマって、そこでも達郎さんに出会っています。

達郎さんの番組『山下達郎のサンデー・ソングブック』です。

 

私にとっては相当にマニアックな番組でして、達郎さんのイメージがまた変わっていっていますし、CDを集めたい思いをより強くしています。

どんな曲を作っていたのだろう、どんな人なのだろうと。

 

山下達郎『COZY』

今回ご紹介するアルバムは『COZY』です。

読みは「コージー」。

 

音楽

ケースにカバーがついていました。

紙製でしょうか。

 

音楽

中身は画像のとおり。

右端は、切り取って組み立てると達郎さんのフィギュアが出来上がるみたいですね。

ペーパーフィギュア。

中古で購入したのですが手つかずでした。

 

音楽

ジャケットの表とCD。

ジャケットは先ほどのペーパーフィギュアと同じ型のような、ペーパーではないフィギュア。

 

DQMSL

ブックレットとジャケットの裏。

 

説明

簡単な説明です。

 

本作『COZY』は、山下達郎さんの11枚目のアルバムです。

1998年8月26日リリース。

前作『ARTISAN』は1991年6月18日リリースですから、およそ7年の間が空いています。

これまでにないくらいに期間が空いています。

2作品の間には『TREASURES』やリマスター、アカペラアルバムなどのリリースがありました。

 

オリジナルリリースのレーベルは「MOON ⁄ WARNER MUSIC JAPAN」とのこと。

 

1998年版

本品は1998年版と思われます。

本作に再販やリマスターがされていないのでしょうか。

 

DQMSL

「WPCV-7450」とCDの盤面に印字されています。

 

そういえばCDの表面が銀色+印字ではないタイプは、達郎さんのアルバムでは本作が初めてではないでしょうか。

時代的に、CDの盤面に着色するような技術が広まったのがこの頃なのかもしれません。

 

曲リスト

曲リストです。

 

音楽

  1. 氷のマニキュア
  2. ヘロン
  3. FRAGILE(フラジール)
  4. DONUT SONG(ドーナツ・ソング)
  5. 月の光
  6. 群青の炎 -ULTRAMARINE FIRE-
  7. BOOMERANG BABY(ブーメラン・ベイビー)
  8. 夏のCOLLAGE(コラージュ)
  9. LAI-LA -邂逅-(ライ・ラ)
  10. STAND IN THE LIGHT –愛の灯(ともしび)–(スタンド・イン・ザ・ライト) ('98 REMIX)
  11. セールスマンズ・ロンリネス –SALESMAN'S LONELINESS–
  12. SOUTHBOUND #9(サウスバウンドNO.9)
  13. DREAMING GIRL(ドリーミング・ガール) ('98 REMIX) 
  14. いつか晴れた日に (ALBUM REMIX) 
  15. MAGIC TOUCH(マジック・タッチ) ('98 VERSION) 

 

曲のリストは上記のようになっています。

全15曲、トータル73分。

 

作詞・作曲は基本、達郎さん。

1,5,13,14曲目は「松本隆」さんが作詞、3曲目は「ALAN O'DAY」さんが作曲、7曲目は「弾厚作」さんが作詞と作曲、10曲目は「MELISSA MANCHESTER」さんが作詞を担当されているようです。

松本隆さんがこれほどまで関わる作品は、達郎さんのアルバムでは初ですか。

弾厚作さんは「加山雄三」さんの別名義ですよね。

 

聴いた感想

「山下達郎」さんの11thアルバム『COZY』を聴いた感想です。

 

これから書くことは、あくまでも私の個人的な感想です。

絶対的な評価ではないことをご了承ください。

見当違いなことを書いていたり、認識に誤りがあったりしたら申し訳ありません。

 

一言の感想は「良い」です。

 

よい作品だけど

今作はよい作品と思います。

楽器演奏などの質は相変わらず「極めて高い」です。

ですけど、1980年頃から続いてきた勢いに若干の陰りを感じさせる作品と、初めて聴いたときに思いました。

 

先ほど書いたように前作から7年もリリースが空きました。

理由もそういうことにあるのかもしれないなと邪推してみたり。

 

達郎さんのアルバムは、一度聴き終わってからどのようなアルバムだったかを思い返そうとしても、何も出てこないことが正直に申し上げて私にはあります。

今作もそのタイプで、中でも顕著にそれを感じたアルバムでした。

それでもたいていは、二度三度と聴き込んでいくうちに身に染み込んでくるものです。

ところが今作はその感覚が薄いです。

 

高いポピュラリティとクオリティを兼ね備えた楽曲は相変わらず存在します。

しますけど、突き抜けた曲が他作品より少なく感じられます。

上手いし上質なんだけど、なぜだか心に入ってこないですね。

 

2「ヘロン」

2曲目「ヘロン」。

この曲は当時からとても好きです。

先ほどは、突き抜けた曲が他作品より少なくなどと書いていますが、この曲は例外の1つ。

達郎さんの全ての楽曲の中でも1,2を争うほど好き。

いえ、1番と言い切ってよいでしょう。

今作はこの曲のために購入したと言って何ら言い過ぎではありません。

 

また、記事の上の方でも書いていますように、当時『CDTV』で『ヘロン』がランク入りしたときにミュージックビデオが短いながら流れていました。

そのMVも含めて曲が好きです。

ダンサーの女性が青い全身タイツみたいなものを着て踊っているのですよね。

翼を表しているダンサーさんの腕の滑らかな動きが艶めく美しかった思い出。

 

あれから何十年と経った2021年に改めて聴いてみても考えは変わらず、この曲は名曲でした。

完璧です。

サビへの盛り上げ方も、サビそのものも、サビを畳み掛けるところも完璧。

 

よく聴くと、よく聴かないでも、打楽器の音が多いです。

それらの音が曲中ずっと入っていて、曲を特徴づけています。

パーカッションのおかげで曲によい意味での軽さと爽快さが出ていると感じます。

歌詞は、寂しいことがあってももう少しで夜は明けるよと言っていると思うので、歌詞の主人公はまだ暗いところにいます、たぶん。

少しずつ明るくなってきているところでしょうから、まだ辺りは暗さが強いはず。

暗くなりすぎないように、アオサギが翼を広げるように、パーカッションの音でバランスを取っている感じ。

このバランス感覚が達郎さんだよなぁと。

 

3「FRAGILE」

3曲目「FRAGILE」。

フラジール、あるいはフラジャイルでしょうか。

本作ではフラジール読みのようです。

Fragileというと「Every Little Thing」さんと「STING」さんの楽曲を思い出します。

いずれも名曲です。

 

詞がどうメロディがどうではなく、達郎さんの声の出し方が気になる曲です。

他のアルバムでも見られることですけど、「からんだ痰を切る」ような発声をなさるじゃないですか、達郎さん。

私はあれがどうも引っかかるのです。

 

以前、達郎さんのラジオ番組のリスナーさんが、その発声法について質問をしていらっしゃいました。

日本語は外国語に比べて母音の発音が弱いから、日本人シンガーたちはそれぞれ母音を強く歌うことに工夫を凝らし、自分の場合はああいう発声法になった。

記憶が正しければ、達郎さんは概ねこのように答えていらしたかと思います。

間違えていたら申し訳ありません。

 

理由に関しては判明しました。

わかりましたが、私があの発声を好きか嫌いかでいうと後者になってしまいます。

どうしても痰を切っているようにしか聞こえないので。

 

4「DONUT SONG」

4曲目「DONUT SONG」。

ドーナツソング。

 

ミスタードーナツ 50th Anniversary Book (TJMOOK)

当時『ミスタードーナツ』のテレビCMのために作られた曲だそうですね。

私の中で、この曲がミスドのCMに流れていた記憶がまるでありません。

1998年当時はどなたがCMに出演されていましたっけ。

所ジョージさんでしたか、すでに別の方だったでしょうか。

高橋由美子さんも出演していたような。

 

この「DONUT SONG」は、本作の中では「ヘロン」に次いで好きな曲です。

アメリカにオリジナルの楽曲があるのではないかと思えるほど、完成度の高い軽快なポップサウド。

(リンク)

こちらは『ARTISAN』に収録されている「アトムの子」に似たテイストがあります。

ドンッ、ドンッ、ドンッ、ドッドンッ! ドンッ、ドンッ、ドンッ、ドッドンッ!

このドラムの短いフレーズを繰り返すジャングルさに共通点があるのでしょう。

このジャングル感が、ミスドで陳列されている大量のドーナツを目の前にしたときのワクワク感に通じているようです。

興奮して早まる鼓動のような。

 

聴いているとミスドのドーナッツを食べたくなります。

今度行こうかな。

実は自分でミスドのドーナツを買ったことがないのですよね。

食べたことはあるのですが。

昔、ミスドで働いている友人がいて、たまにお土産に買ってきてくれました。

 

13「DREAMING GIRL」

13曲目「DREAMING GIRL」。

ドリーミングガール。

この曲も好きです。

 

NHK連続テレビ小説「ひまわり」の主題歌だそう。

当時私は朝ドラをまったく観ない人でした。

なので達郎さんが朝ドラの主題歌を歌っていることを、ずいぶん後になって知りました。

 

詞は松本隆さんが担当していらっしゃいます。

私の中で松本さんの詞は「言い過ぎない」ことが特長と思っています。

余白を残し、聞き手に想像させる、あるいは委ねることがとても上手。

この曲もその特長がはっきり出ていると感じます。

詞の一人称と思われる男性が、相手の女性のことを愛おしく思っていることが、これでもかと言うほど伝わってくるからです。

 

その女性が具体的にどのような人かは、詞を読んだだけではわかりません。

それでも聴いている人それぞれにある「理想の女性」像が頭に浮かぶことでしょう。

朝ドラを観ている方ならヒロインがそうなのでしょう。

「松嶋菜々子」さんですか。

 

特に気になるフレーズは「君の蜜のような息」です。

息が蜜のようだと表現するなんてことは、私には発想できないですね。

艶っぽさのある言葉です。

 

淀みのない歌詞と同様、曲も澄んでいます。

爽やかさと、そこに切なさを含ませる表現をさせたら、達郎さんの右に出る者はいないでしょうから、まぁ馴染みますよね。

伸びやかな歌声も相まって、広い青空の下いっぱいに広がるひまわり畑が見えるよう。

 

10「Endless Game」

10曲目「Endless Game」。

テレビドラマの主題歌だったそう。

 

私は『TREASURES』を先に聴いています。

この曲はそちらにも収録されていたと思います。

 

珍しくマイナー調の曲ですね。

メジャーな曲が極めて多い印象の達郎さんですから、素人の私にもはっきりマイナーとわかる曲は稀です。

達郎さんの失恋ソングは、歌詞が露骨に悲しい内容であっても、曲調は明るさの中に切なさが滲むものが多いと思っていたのに、こういう曲もありましたか。

私はマイナー調の曲が好きな傾向にあるので、まぁ好きですよね。

 

歌詞は不倫を歌っているのでしょう。

もう一度抱きしめて。

なんてことを言われたら耐えられる自信がないですね、私は。

 

14「いつか晴れた日に」

14曲目「いつか晴れた日に」。

シンプルでよい曲。

 

こちらは聴いたことがある気がします。

1998年に放送されたTBSのドラマ『先生知らないの?』の主題歌だったそう。

草彅剛さんが主演された作品で、当時このドラマを観たのでしょう。

 

聴いてすぐに、2019年にリリースされた達郎さんのシングル「RECIPE(レシピ)」に似たテイストを感じました。

また、イントロのギターでしょうか、それは「Ben E. King」の「Stand by Me」を想起させます。

 

ここで終了

山下達郎さんのスタジオアルバムを第1作から聴いてきました。

とりあえず達郎さんのアルバム集めはここで一旦終了します。

当初は『FOR YOU』か『Melodies』で止めようと思っていたのですが、気づいたらここまで来ていました。

 

おわりに

ということで、「山下達郎」さんの11thアルバム『COZY』を購入したので、聴いた感想を書いた記事でした。 

 

COZY

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