Eテレ『フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿』を観ています。
「科学史の闇に迫る知的エンターテインメント」です。
私はこの『フランケンシュタインの誘惑』が好きで観ています。
しばらく放送がなかったのですが、数ヶ月前からでしょうか、再び放送が始まったので視聴しています。
視聴した感想などを書いています。
目次
Eテレ『フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿』
Eテレ『フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿』についてです。
番組説明
番組の説明です。
科学は、誘惑する。
科学は、人間に夢を見せる一方で、ときに残酷な結果をつきつける。
理想の人間を作ろうとした青年フランケンシュタインが、怪物を生み出してしまったように―
輝かしい科学の歴史の陰には、残酷な実験や非人道的な研究、不正が数多くあった。
そんな闇に埋もれた事件に光を当て、「科学」「歴史」「倫理」に迫るシリーズ。
番組のwebサイトには上記引用部のように書かれていました。
放送時間
放送時間です。
毎週水曜日の22時00分から21時45分までですか。
放送局は『Eテレ』です。
出演者
出演者です。
出演者は特にないでしょうか。
基本はスタジオトークなどはなくVTRなので。
ナレーションは「吉川晃司」さんです。
感想
Eテレ『フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿』を視聴しての感想です。
マッドサイエンティスト
この番組はいわゆる「マッドサイエンティスト」の研究を紹介する番組です。
内容もさることながら、映像もBGMなどもおどろおどろしく描写されていますので、夜一人で観ていると怖いです。
2021年10月6日は心理学者「ハリー・ハーロウ」の人物や研究に関することが紹介されていました。
このハーロウの研究は「愛」を科学的に実証したものです。
育児には愛情がいかに重要なことかを動物実験で明らかにしていました。
それだけを聞くと何がマッドなのかわからないかもしれません。
しかし、その実験内容がまぁ残酷極まりないものでした。
上の画像にあるように、動物というのは「サル」を使っての実験でした。
画像のあるロボットのようなあれが、子ザルの母親です。
詳しく書くと胸糞悪すぎるので書きませんけど、とにかくサルが可愛そうで可愛そうで。
もしかしたら私が観てきた中でもっとも胸糞が悪くなる研究だったかもしれません。
歴史を逆から見る
この番組は「歴史を逆に見ない」ことを痛感させられます。
『フランケンシュタインの誘惑』は、2021年の価値観で見ると過去にこんな危険なことをしていた人たちがいた、それを紹介する番組でしょう。
「歴史を逆から見ている」のですよね、現在から過去を見ている。
しかし、今私たちが持っている価値観や倫理観は、様々な経験の上にあるものだ、という視点は決して忘れてはいけないと私は思っています。
ハーロウの研究もその例外ではないでしょう。
ハーロウの研究がなければ、キスやハグなどのスキンシップには意味がないどころか、むしろ有害だとされる価値観がもっと長く続いていたかもしれません。
2021年現在まで続いていたかもしれません。
彼の研究があってこそ、あのタイミングに育児の価値観が大きく変わることはできたことも、事実としてあるのでしょうから。
彼の現代からすると狂気にしか見えない実験も、そのおかげで動物愛護の考え方が進んだ側面があるかもしれませんし。
ただ単にハーロウたちは狂っているというだけで視聴を完結させてしまうことはもったいないと言いますか足りないと言いますか。
違うかなと私は思います。
面白い
それらを踏まえて、『フランケンシュタインの誘惑』はとても面白いです。
ゲラゲラ笑えるという意味ではなく、興味深い意味で。
先ほど書いたことと重なりますけど、様々な人がいて、様々な研究があって、様々な失敗と成功とがあって、今の世界は成り立っているとこの番組から感じられます。
目を背けたくなる内容も多いのですけど、世の中の様々な事象の「負の部分」も知っておかなければいけないなと、意義深い番組だなと思っています。
NHKじゃないと作ることができない番組でしょうね。
おわりに
ということでEテレ『フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿』が好きで視聴している感想を書いた記事でした。
AmazonでもNHKオンデマンドの契約ができるみたいですね。
検索をかけたら『フランケンシュタインの誘惑』第1シーズンの放送がヒットしました。