ディスディスブログ

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犬山紙子さんはマグレ?『プレバト!!』2021年8月26日放送の俳句「宿題」回を観た感想です

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『MBS(毎日放送)』で放送されている『プレバト!!』では、2021年8月26日の放送に俳句コーナーがありました。

お題は「宿題」。

視聴した感想を書いています。

 

目次

 

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MBS『プレバト!!』

テレビ番組『プレバト!!』についてです。

 

www.mbs.jp

 

人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。

 

公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。

あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆などです。

中でも俳句がメインコンテンツと思われます。

 

放送時間

放送時間について。

放送は毎週木曜日の19時から20時までです。

 

出演者

出演者です。

メインの司会は「浜田雅功」さんです。

ダウンタウンの浜ちゃんですね。

 

アシスタントが毎日放送の「玉巻映美」アナウンサー。

ナレーションが「銀河万丈」さん。

 

俳句の査定員は「夏井いつき」さん。

俳句カテゴリの出演者は「梅沢富美男」さんを始め、「東国原英夫」さんや「立川志らく」さん、「中田喜子」さん、「千原ジュニア」さん、「藤本敏史」さん、「村上健志」さん、「横尾渉」さん、「千賀健永」さんなどがいます。

 

俳句

『プレバト!!』の俳句カテゴリが2021年8月26日の放送でも扱われました。

 

宿題なんかこわくない

今回のお題は「宿題」です。

テレビ画面には、用紙に算数の計算をしている画像が映されていました。

 

宿題は季語ではないでしょう。

今回は作り手が自分で俳句に合った季語を探す必要があります。

 

dysdis.hatenablog.com

 

この回では、2021年「炎帝戦」の覇者「犬山紙子」さんが出演なさっています。

他、落語家の「瀧川鯉斗」さん、元フィギュアスケート選手「安藤美姫」さん、歌舞伎役者の「尾上右近」さんが出演していました。

 

レギュラー陣では「梅沢富美男」さんと、「村上健志」さん、「森口瑤子」さんが出演していました。

 

順位戦

まずは今回行われた俳句カテゴリの、順位戦の結果です。

4位が安藤さん(才能ナシ、35点)、3位が犬山さん(才能ナシ、37点)、2位が尾上さん(才能アリ、70点)、1位が瀧川さん(才能アリ、71点)でした。

 

3位犬山紙子さん

順位戦で個人的に気になった方は3位に入った犬山さんです。

 

先ほど申したとおり、タイトル戦の優勝者ですから、気にならない訳がありません。

前回、タイトルを獲得したときに、何せ優勝者ですから特待生に昇格させてはどうかと、司会の浜田さんから話を振られた夏井先生は、もう1回見させて欲しいと態度を保留なさいました。

今回そのもう1回の機会がやって来たのです。

視聴者の多くの方も、その機会を待っていたことでしょう。

 

ところが結果は、37点の才能ナシという散々なものでした。

当然、特待生への昇格もありません。

 

句は、指を紙で切ってしまい血が出てきた、傷の痛みで夏の想いが醒めてしまった、そんな様子が詠まれていました。

 

季語は「夏」ですか。

宿題の言葉は俳句には入っていません。

 

夏井先生は、この句がやろうとしてる感覚的な部分は決して悪くはないと評価しています。

ただ「語順」を間違えている。

だから内容がごちゃごちゃしてわかりにくい。

血は細く流れているところから句が始まって、指先を切った。

さらに「紙で」と続くことから、読者はそこまで読んだところで紙で切ったシーンにもう1回逆戻りをしなければいけない。

そして夏が醒めたと着地する。

添削は紙で指を切るところから始める。

切って指から流れた血によって、夏が醒めたような気がしたとする。

そういう添削でした。

 

先生は、犬山さんが詠んだ炎帝戦の句が嘘だとはまったく思っていないそうです。

名人たちのようにアベレージを上げる練習をしてきて欲しいと、犬山さんにアドバイスとエールを送っていらっしゃいました。

 

今回改めて、先生が炎帝戦の俳句を褒めていらっしゃいました。

本当にあの句はよかったですよ。

私も犬山さんは俳句の才能のある方と感じています。

今回の句の、夏の終わりを血で表現する感性は、他の方にはないもの感じ取れました。

 

力のない人がどんなに頑張っても、炎帝戦ほどのホームランは打てないです。

一定以上の日本語の文法的知識と語彙力といった教養と、高い感性が備わっていなければ、たとえ偶然であっても名人連中に勝てる俳句を作れるはずがありません。

これを安易にマグレなどと言ってしまうことは、犬山さんや番組出演者だけでなく、俳句に真摯に向き合ってこられた全ての人に対して失礼でしょう。

夏井先生のようなプロの方が言うのならいざ知らず。

 

先生の仰るとおり、犬山さんは今は平均値を上げる勉強をする段階なのでしょうね。

 

昇格試験

今回は森口瑤子さんと村上健志さんの昇格試験がありました。

 

森口さんは試験を迎えて「名人初段」でした。

1ランク昇格なさったら名人2段になるようです。

村上さんは試験を迎えて「名人10段☆2」でした。

1ランク昇格なさったら名人10段☆3になるようです。

 

森口さんの特待生昇格試験

番組では森口さんから試験が行われました。

 

句は、嘘ばかりを書いていた絵日記のことを詠まれていました。

 

夏休みの終わりになって、嘘ばかりをまとめて書いていたのでしたか。

 

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季語は「カンナ」。

初秋の季語とのこと。

 

結果は「現状維持」。

理由は「季語が脇役になっている」でした。

 

永世名人である梅沢さんは、絵日記は綴るもの、カンナは咲くものだと指摘していました。

原句は「綴る」と「咲く」が入っています。

 

先生も正にその点を指摘していました。

季語「カンナ」と言った瞬間に咲いているから、咲くという動詞が必要なのは特殊なケース。

カンナにも色々な色があるから色を入れる。

先生は「緋(ひ)」と入れていました。

さらに「なり」を加えて「緋なり」としたことで、季語に比重が傾く。

そして「絵日記は嘘ばかり」とする。

それによって、緋色は赤ですから、絵日記の内容が真っ赤な嘘とも掛けることができる。

言葉と言葉が響き合ってくると。

 

緋色としたときに、森口さんは「やっぱり」と仰っていました。

作句時にその可能性を感じていらしたのでしょう。

 

私は森口さんは今回、結構な挑戦をされたのだと感じました。

梅沢さんや先生に指摘された「綴る」と「咲く」を、「あえて入れている」のだと私は感じ取ったからです。

 

森口さんほど力のある方なら、絵日記は綴るものカンナは咲くものだと、作句時点でわかったはずです。

先ほど書いた「やっぱり」発言がその理由。

それでも尚、この2語を入れる理由が彼女にはあったのだと私は受け取りました。

嘘ばかりの絵日記を「綴る」ことは、彼女の中にある罪の意識の顕在化。

カンナが「咲いている」ことは、絵日記をまとめ書きしていたのは夏の終わり、あるいは秋の始まりを感じる頃であったという事実を、より強調しようとしているのではないかと。

だから彼女にとってはどちらも必要な言葉だったのだろうと。

もし本当にそうであれば、スタジオにいる誰かが気づいてあげて欲しかったですね。

 

また、その2語を意図して入れていることが事実であるならば、先生の指摘に対して何か言い返してもよいものを、彼女は何も言いませんでした。

素直に教えを受け容れていました。

私はそこに、言い訳はしたくないという森口さんの心意気を感じ取り、私の中の彼女への好感度は高まっています。

 

一方で添削句はあまり好きではなかったです。

緋としたことでズラしているものの、赤=真っ赤な嘘は「つきすぎ」ているような、俗な気がしたから。

緋色では、赤と微妙に異なる色になりますし。

原句で森口さんが表現したかった「情緒」なり「情感」なりが損なわれてしまった感があります。

 

私たちが思っている以上に、もしかしたら先生や永世名人が思っている以上に、森口瑤子さんは既に高いところまで到達していらっしゃるかもしれない。

そう思わせる今回の俳句でした。

私の考えが合っているのなら、彼女は先生や永世名人の考えの上を行っていたのですから。

 

村上さんの永世名人への道

次は村上さんの昇段試験です。

 

句は、作業でパソコンを使っていて、エンターキーを中指で押して作業を終えると、少し涼しくなってきている季節を感じた、と詠まれていました。

 

季語は「涼新た」。

普通エンターキーは小指で押すのだけれど、作業が終わったとき、締めくくるときには中指で押して終えるのだそうです。

終わったーという解放感が、あえて指を変える動作につながっているのですね。

中指で力を込めて押して区切りにしたいという。

わかるなぁ、この感覚。

 

結果は「現状維持」。

理由は「評価が分かれる句」。

 

中七が「中指で押し」です。

この「で」と「押し」が散文的な叙述。

ここをマイナスポイントだと考える俳句の先生たちは出てくる。

ただ、意図的にしていることも読み取れる。

そう読み取れる理由は下五、季語「涼新た」。

涼新たは映像を持たない時候の季語で、「皮膚感」に訴える季語。

だからあえて指の感触を書いた上で「涼新た」に持っていった。

その作者の意図を読み取れたと。

作者の意図を尊重した上で、星を取らないでおこうという、先生の優しいご判断だそうです。

 

私はこの先生のご判断は「逃げ」だと思います。

『プレバト!!』の評価なり順位付けなりは、先生ご自身がどう評価したか、それだけでなさるべきでしょう。

基本的にはずっとそうして来られたはずですし、水彩画など番組内の他のカテゴリもそうであったはずです。

 

それが今回の村上さんの俳句に関しては、他の俳人なら良い評価をしない人も出てくるであろうという理由で、現状維持の評価を先生は下しました。

それは違いませんか。

他の人が何を言おうと、私はこう思うからこの評価にしたのだと、なさるべきではないでしょうか。

明確に理由があったのなら、結果として村上さんが降格になってもそれは仕方のないことです。

『プレバト!!』はそういうシステムなのですから。

そこにおかしな言い訳や温情など入れなくてよいです。

 

実際には誰かが村上さんの句にマイナス評価をした訳ではありません。

誰もしていないのに、するかもしれないから現状維持にするなんて、あってはならないことでしょう。

それでは夏井先生が番組を担当する意味がなくなります。

 

他の人の評価なんて知ったことではありません。

出演者も視聴者も「俳人・夏井いつきの評価」を知りたいはずです。

先生が「で」と「押し」が散文と感じたから現状維持、あるいは1ランク降格と、はっきり仰ればよかったのです。

 

がっかりしましたがそれは脇において、村上さんの感性は相変わらず素晴らしいですね。

着眼点もさることながら、着眼したことをしっかりと俳句に落とし込む技術、これは流石の一言。

 

梅沢さんの俳句史に残る句集作り

永世名人である梅沢さんの句です。

句集に入れる50の俳句を、掲載決定かボツかを先生が判定します。

 

句は、漢字ドリルに名前を書いている、様子を詠まれていました。

 

『プレバト!!』で俳句を始めてから、自分に詠めない漢字がたくさんあると感じて、小学校や中学校の漢字ドリルを買って勉強をされていたそうです。

事あるごとに学歴のことを仰っていますからね。

年齢的に人生の秋に差し掛かっている自分が、自分への宿題として漢字ドリルを始めて、その手始めとして名前欄に自分の名前を入れる、そういう俳句でしょう。

 

季語は「白秋」。

秋のことですね。

 

判定は「ボツ」。

先生からの一言は「ジイさんならジイさんらしく書け」です。

 

漢字ドリルとしっかり書いたところが良い。

普通ならドリルとだけ詠んで誤魔化そうとする。

そこを漢字と書くことで、言葉を勉強しようとしているときちんと言えている。

それと季語の選び方。

漢字ドリルに名前を書いているとだけ詠むと、それこそ小学生が詠んだ句と判断されるところ。

それを白い秋としたことで、自分の人生の中の秋というイメージを出そうとしていて、よく考えられている。

しかし駄目押しが足りていない。

例えば、漢字ドリルに名前を書いている小学生がいて、ちょっと俳句を勉強してるから、この季語をちょいと選んだという読み取りをされなくもない。

そこを、ジイさんが名前を書いているとわかるよう、駄目押しをした方がよいと。

 

添削は、原句では中七にあった「漢字ドリル」を上五にもってきて、原句の「書く名前」としていた部分を「我が名記す(わがな・きす)」としていました。

結果7・5・5となりました。

しかし、これを見て小学生が書いているなんて、誰も絶対読まなくなるということでした。

 

これは唸る添削でしたね。

作者の言いたいことを読者に微塵の誤解を与えることがない俳句になりました。

ただ添削によって季語の「白秋」がやや弱くなってしまった感は拭えないですけど。

 

おわりに

ということで、MBS『プレバト!!』の俳句コーナーのお題「宿題」回を視聴しての感想を書いた記事でした。

 

 

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