2020年7月5日より『tvk(テレビ神奈川)』にてアニメ『銀河鉄道999』が放送されています。
2021年6月6日放送の48話「永久戦斗実験室(後編)」の、最後のナレーションで目頭が熱くなりました。
目次
『銀河鉄道999』
『銀河鉄道999』についてです。
『銀河鉄道999』(ぎんがてつどうスリーナイン、Galaxy Express 999)は、松本零士作のSF漫画、およびそれを原作としたテレビアニメ番組、アニメ映画である。
銀河鉄道999のWikipediaには上記引用部のように書かれています。
アニメ『銀河鉄道999』
アニメ版『銀河鉄道999』についてです。
フジテレビ系列で、1978年9月14日 - 1981年3月26日に全113話 + テレビスペシャル3話が放送され、翌1982年に総集編が放送された[注 1]。東映動画製作。文化庁推薦作品。
銀河鉄道999 (アニメ) のWikipediaには上記引用部のように書かれています。
tvk『銀河鉄道999』再放送
2020年7月5日より『tvk(テレビ神奈川)』にて、アニメ版『銀河鉄道999』の再放送が始まりました。
放送日は毎週日曜日、放送時間は23:00から23:30です。
放送が開始されるときにも当ブログで記事にしています。
アニメ10話「トレーダー分岐点(後編)」と16話「螢の街」の感想も書いています。
48話「永久戦斗実験室(後編)」
2021年6月6日、tvkでは48話「永久戦斗実験室(後編)」が放送されました。
その前週に前編が放送されています。
あらすじ
16話のあらすじです。
しかし今回は前後編のため15話のあらすじから。
戦争を観光資源とする星で、999は停車し、乗客たちは、本物の戦闘を前に食事をする。食事をしていた鉄郎は目の前で兵士の死を目撃するが、その場にいた兵士・ゼーダに戦闘を喜ぶ客と思われ、命を狙われる。十を突きつけられ999の外に出た鉄郎は、誤解を解くため彼と行動を共にして…。
ゼーダは、女兵士サンタナの勧めで反乱軍に加わり、自分たちを戦わせて見世物にしている総統に対して戦闘を起こす。だが、裏切りものブルダスの密告により作戦は敵に知られていた。鉄郎はそれをゼーダに告げるが、政府軍の待ち伏せを受け…。
録画データの番組説明に上記引用部のように書かれています。
今回の停車駅は「ライフルグレネード」。
物騒です。
星の名前は言っていたでしょうか、覚えていません。
感想
視聴した感想です。
記憶にある
この「永久戦斗実験室」は印象的な回でした。
以前も書いた気がしますが、私は子供の頃、祖父母の家になぜか『銀河鉄道999』の単行本がありました。
全巻はなかったと思います。
祖母が単行本をくれると言うので、従兄弟と半分ずつ分けることになり、私は序盤の何冊かをいただきました。
私がいただいた単行本には、今回紹介している「永久戦斗実験室」の物語はなかったと記憶しています。
しかし単行本で読んだ記憶はあるので、おそらく従兄弟が持っていった単行本に収録されていたのでしょう。
大雑把で申し訳ないですけど、5,6巻以降10〜12巻以内に収録されているエピソードと想像します。
妙に生々しい
子どもながらに今回のエピソードは印象に残っています。
悪趣味なエグさを感じ取っていたのでしょう。
鉄郎がこの星で出会ったゼータたちは、嫌な響きですけど「コンバットモルモット」として、リアルな戦争をさせられています。
今回の星は資源に乏しい場所のため、観光を主な収入源としています。
そこでリアルな戦争を見世物にして、鉄郎たちのような銀河鉄道の旅行者へ見せ、それを収入源としているのです。
コンバットモルモットの人たちは奴隷でしたっけ。
古代ローマの剣闘士のよう。
ここで描かれている戦闘は妙に生々しいものに感じられます。
血と泥の混ざった汗の臭い、革靴で大地を踏みしめる質感、銃の重さ・冷たさ・熱さ、仲間の息遣い、戦闘のジリジリヒリヒリとした質感が画面越しに伝わってくるよう。
いえ、私は戦争を体験していないので、本当にリアルかどうかはわかりません。
しかしそれでも昨今の、例えば朝ドラなどで観る戦争ものなどより、999など1970年代や80年代に描かれたアニメに描かれる戦闘の方がよほどリアルに感じられます。
これらが生々しく感じられる理由は、作者の松本零士さんや当時のアニメ制作に携われた方々が、戦争を体験している、終戦直後の厳しい時代を体験しているからだろうと私は思っています。
この時代のアニメって何か共通の雰囲気がありますよね。
キャラクターや物語そのもののに陰があって。
アニメだけでなく漫画も映画も小説も同じです。
水木しげるさんにも、藤子不二雄さんにも、大林宣彦さんにも、山田洋次さんにも、松本清張さんにも、小松左京さんにも。
共通の陰めいたものを私には感じ取れます。
これも理由は同じかなと思っています。
正しい認識や理解かはわかりません。
ナレーションで涙
エピソードの結末は詳しく書かない方がよいでしょうか。
あらすじにあるように、ゼーダたちコンバットモルモットは自分たちの自由獲得のために、総統に対して戦闘を仕掛けます。
しかしご想像のとおり、今回はうまくいきませんでした。
メーテルは、今後ゼーダの意志を継ぐ人たちが現れて総統を打倒する日が来ると、鉄郎を慰めていましたか。
メーテルは、場合によっては星を滅ぼすほどの力を持っているはずですけど、今回は何故かおとなしかったですね。
この『永久戦斗実験室(後編)』のエンディングでは、999がゼーダたちの星を発ったあと、鉄郎は座席から一人立ち、洗面所へと向かいます。
そこでナレーションが入るのですが、それを聞いて私は涙がわっとこみ上げてきました。
この記事を書くために録画データを見返しているのですが、そこでも目頭が熱くなります。
メーテルは気がついていた。
鉄郎は自分のことでは滅多に涙など見せないのに、他人のことにはよく涙を流すことを。
鉄郎は信じている。
友だちのために男が泣いても、それは決して恥ずかしいことではないのだと。
聞き取りに自信がないため一言一句正しく書けているかわかりません。
間違えていたら申し訳ありません。
このナレーションですよ。
「高木均」さんですか、よい声ですよね。
鉄郎が洗面台の鏡の前に立ち、友人たちの死を想って、一人涙を流しているところに、高木さんのあの渋い声で、あのような朗読をされてしまうと、それは泣いてしまいます。
おわりに
ということでアニメ『銀河鉄道999』の48話「永久戦斗実験室(後編)」のナレーションで思わず目頭が熱くなったことを書いた記事でした。
『Amazon』のプライムビデオでも視聴できるみたいです。
下の画像がゼーダですね。