2021年5月28日、日テレ「金曜ロードSHOW!」枠にて映画『スタンド・バイ・ミー』が放送されました。
私の人生で1,2を争うほど好きな作品。
と言いつつ観たのは10年以上ぶりでしたが、楽しめました。
目次
日テレ「金曜ロードSHOW!」
日テレ「金曜ロードSHOW!」についてです。
説明不要、日テレの金曜21時からの映画枠ですね。
『スタジオジブリ』関連、『ルパン三世』、『名探偵コナン』のアニメーション映画や、『ハリー・ポッター』シリーズが放送される枠として認知度は高いでしょう。
映画『スタンド・バイ・ミー』
2021年5月28日には『スタンド・バイ・ミー』が放送されました。
1950年代末のオレゴン州の小さな町キャッスルロックに住む4人の少年たちが好奇心から、線路づたいに“死体探し”の旅に出るという、ひと夏の冒険を描いている。
スタンド・バイ・ミーのWikipediaには上記引用部のように書かれています。
説明する必要がないくらいの超有名作品でしょう。
本作は1986年8月22日にアメリカで公開され、日本では翌 '87年4月18日に公開されたそうです。
原作は「スティーヴン・キング」。
原題は「THE BODY」、つまり「死体」ですか。
監督は「ロブ・ライナー」。
出演者は「ウィル・ウィートン」、「リヴァー・フェニックス」、「コリー・フェルドマン」、「ジェリー・オコンネル」、「キーファー・サザーランド」など。
キーファー・サザーランドというと『24』の方ですよね。
『24』は観たことがないですけど作品の存在は知っています。
「見たい!見せたい!名作映画金曜“リクエスト”ロードSHOW!」
今回『スタンド・バイ・ミー』が「金曜ロードSHOW!」枠で放送されました。
これは「見たい!見せたい!名作映画金曜“リクエスト”ロードSHOW!」なる企画のようです。
昨年もその「金曜“リクエスト”ロードSHOW!」の企画から『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『E.T』などが放送されました。
先日は『タイタニック』が2週に分けて前後編で放送され、本作はその流れで扱われているようです。
「金曜リクエストロードショー」にもwebページがありました。
『スタンド・バイ・ミー』の感想
映画『スタンド・バイ・ミー』の感想です。
ベストの映画の1つ
私は『スタンド・バイ・ミー』が昔から大好きです。
人生ベストの映画と言っても差し支えないレベルで好き。
「三船敏郎」さんが松五郎を演じた、「稲垣浩」監督による『無法松の一生』も相当に好きなので、どちらかが今のところの私の中の1位です。
同率1位でいいですかね。
といっても私はあまり映画を観ません。
この15年ほどは新作映画をほぼ観ていないですね。
数年前の話題作がテレビで放送されていても、観ないことの方が多いです。
トータルで観た映画の本数も平均よりずっと下でしょう。
私は『スタンド・バイ・ミー』を87年当時には観ていません。
初めて観たときのことは覚えていないですけど、おそらくテレビで放送されたときに観たのだと思います。
観て感動をして、一時はDVDを購入するほどでした。
しかし今よりさらにお金がないときに売ってしまい、現在は手元にありません。
『スタンド・バイ・ミー』と『無法松の一生』のどちらも、『Amazon prime video』でも観られるみたいです。
エンディングが良い
『スタンド・バイ・ミー』のどこが好きかと考えます。
エンディングかなと。
物語は12歳のあの夏の2日間、4人の友だちが一緒に旅をするロードムービーです。
4人のうち、2人とは旅のあと徐々に疎遠になっていき、一番仲のよかったクリスとも10年以上会っていない。
大人になって、作家として活動し、大きな一軒家を持ち、2人のお子さんと奥様がいる家族を持ったゴーディがそう回想しているところ。
そのリアリティがとても好きです。
小学校や中学校、高校、大学、社会人、そのときどきで付き合いは変わっていく。
いつ観たのか覚えていませんけど、初めて本作を観た当時の私にもほのかにそのことがわかりかけていました。
小学校で一緒に遊んでいた友だちも、進級してクラスが変わったり進学して学校が変わったりすると、あれだけ仲がよかったのにまったく話さなくなる。
挨拶すらしなくなる子もいました。
挨拶すらしないですれ違うとき、一瞬心に引っかかりを覚えるものの、大して気にすることはありませんでした。
今いる友だちと話したり笑い合えたりできているからいいやと。
そういう、ちょっとした喉の奥に刺さった棘のようなものを感じられる映画、それが私にとっての『スタンド・バイ・ミー』です。
「複雑な家庭環境のなかで仲間との友情を感じた12歳の頃のような友達は、二度とできることはない」
大人になったゴーディがそう回想して物語が締めくくられます。
今回『スタンド・バイ・ミー』を観て、小・中学校時代の一人の友だちのことを思い出しました。
その友だちのことを仮にN君としましょうか。
N君とは小学校の1年から6年まで同じクラスで、特に5,6年の頃は毎日のように一緒に遊んでいました。
中学校も同じ部活、美術部でしたが、それに入っていました。
絵などはほとんど描かずに、漫画やアニメ、ゲームのことなど、おしゃべりすることに夢中になっていましたね。
女の子の話はあまりしなかった気がします。
同じ高校に通えればよかったですが、私の学力が足りずにN君とは別の学校に進学することになって、高校進学以来、何十年も連絡を取っていません。
彼が当時、私のことをどう思っていたかわからないですけど、私が「親友」と呼べる人生で唯一の存在だと思っています。
悪態をついたり他人の悪口をしたりなどしているところを一度も見たことがなく、いつも穏やかな子でした。
ゴーディが最後に言ったセリフがほぼそのまま私にも当てはまると感じられます。
「12歳の頃のような友達は、二度とできることはない」
N君のような友だちは、それから何十年経っても一人もできませんでした。
これからもできないでしょう。
話が個人的なものになりすぎましたね、すみません。
12歳の夏はもう二度と戻ってこない、そんな「時間の不可逆性」が『スタンド・バイ・ミー』の良いところです。
切ない。
エンディングがよい書きました。
しかし、それはエンディングまでのエピソードがあってのものであることを、見逃してはいけないでしょう。
秘密小屋に集まって駄弁ったりトランプをしたりタバコを吸ったりケンカをしたり、4人で線路をつたって旅をしたり、鉄橋で汽車に追われて死ぬ思いをしたり、野宿をしたり、将来のことを話したり、悩みを打ち明けたり励ましたり、体中をヒルに吸いつかれたり。
そういったあれこれがあって初めて、エンディングのセリフで切なくなるですよね。
クリス役のリヴァー・フェニックスが良い
他にも本作が好きな理由のもう一つは「クリス」です。
クリスを演じたのは「リヴァー・フェニックス」。
憧れましたよ、当時。
リヴァー・フェニックスに憧れたというより、クリスに憧れていました。
あのアンニュイな瞳、あんな瞳を持つ男になりたかった。
かっこいいなんて言葉では物足りないくらいかっこいい。
「リバーに関する感想は、すべてこの作品の中の彼の演技にある」とフェニックスさんの俳優としての才能を絶賛していたロブ・ライナー監督。オーディションで彼をひと目見た瞬間に、#クリス 役に決定していたそうです😌#スタンドバイミー #金曜ロードショー #リバーフェニックス pic.twitter.com/af6jQ6ZwQx
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) 2021年5月28日
金曜ロードショー公式Twitterアカウント (@kinro_ntv) のツイートです。
ロブ・ライナー監督は、オーディションでリヴァー・フェニックスをひと目見た瞬間にクリス役に決定していたと。
これはわかります、あの瞳はずるいです。
もっとあれこれと書けますけど、このくらいが頃合いでしょうか。
おわりに
ということで、日テレで放送された映画『スタンド・バイ・ミー』を観た感想を書いた記事でした。