先日、『業務スーパー』の「天然酵母食パン」を久しぶりに食べてみたら、2019年に紹介したときより美味しくない気がしました。
思い出補正で初めて食べたときが美味しいと思いこんでいるだけで、実際には同じ味なのかもしれません。
でも私の中では味や食感が以前とは確実に異なる感覚があります。
原材料の比較などをしてみました。
目次
やっぱりパンが好き
ここ数年、私の中で「パンブーム」が起きています。
世間では「食パンブーム」が来ているらしいので、私もそれと知らずにブームに乗っかっているのでしょう。
私も食パンは市販のものから個人店のものから、頻繁には無理ですけど、気になる品があれば買っています。
業務スーパー「天然酵母食パン」
スーパーマーケットチェーン『業務スーパー』には「天然酵母食パン」なる山食が販売されています。
この天然酵母パンは、市販の食パンでは1,2を争うレベルで美味しいと評価している品でした。
以前、当ブログで記事に書いています。
2019年8月の記事になります。
上にリンクを貼った記事に貼った画像を持ってきました。
画像が「天然酵母食パン」です。
サイズは2斤ほどあります。
2斤ほどの大きさがあるにも関わらず、価格は185円(税抜)でした。
少なくとも私の中では最適解と思える食パンでした。
43円も値上がり!
ところが、2020年1月末にこの「天然酵母食パン」が値上がりしていました。
値上がり前は税抜価格185円でしたが、値上がり後は228円と43円も値上がりしていました。
43円というと185円の23%ほどの計算になりますから結構な値上げ幅。
値上がり以降、私は月に1回購入するかどうかというレベルにまで購入頻度が激減しています。
美味しくなくなってる?!
しかもここ半年くらい、以前紹介したときより「天然酵母食パン」が美味しくなくなっている感覚がありました。
触感や食感が以前よりふっくらしていませんし、甘味やコクも損なわれているような。
家族も同じことを言っていますから私だけの感覚ではないと思います。
いえ、現在の「天然酵母食パン」が不味い訳ではありません。
あくまでも初めて食べた「天然酵母食パン」と比べて、です。
しかし、買い始めた頃に感じた特別な食感・触感・味と比べると、今のものは普通の食パンに近づいてしまった感があります。
値段が43円も上がったのに。
私個人の食パンランキングでは首位から陥落しました。
原材料や栄養成分を比べてみた
私のバカ舌で感じられるくらいの食感や味の変化が起こっている。
それなら「天然酵母食パン」の原材料や栄養成分が以前とは変わっている可能性があります。
以前ブログで紹介したものと比べてみましょう。
原材料
原材料です。
2019年8月
- 小麦粉(国内製造)
- 糖類
- ショートニング
- 加糖練乳
- 酵母(パン酵母)
- 天然酵母(パネトーネ元種)
- 食塩
- マーガリン
- 全卵粉末
- 小麦グルテン
- 発酵風味料
- 果汁粉末
- 植物油脂
- 甘味料(ソルビトール)
- 酢酸Na
- 香料
- カロチン色素
こちらが以前の原材料。
「酵母100%中、4.9%の天然酵母を使用」「イーストフードは使っていません」と書かれています。
2020年9月
- 小麦粉(国内製造)
- 糖類
- ショートニング
- 加糖練乳
- 酵母(パン酵母)
- 天然酵母(パネトーネ元種)
- 食塩
- 全卵粉末
- 小麦グルテン
- 発酵風味料
- 植物油脂
- 果汁粉末
- マーガリン
- 甘味料(ソルビトール)
- 酢酸Na
- 香料
- カロチン色素
こちらが現在の原材料。
マーガリンの量や割合が減っているのでしょう、書かれている順番が2019年8月時より下がっていますね。
「酵母100%中、4.7%の天然酵母を使用」と書かれています。
天然酵母含有率が2019年8月時より0.2%下がっています。
さらに2019年8月時にあった「イーストフードは使っていません」の文言がパッケージから消えています!
2020年9月現在はイーストフードを使用している可能性が浮上しました。
食感の違いの原因の1つにこちらがありそうですね。
栄養成分
栄養成分です。
2019年8月
- エネルギー:243Kcal
- たんぱく質:7.0g
- 脂質:4.0g
- 炭水化物:45.9g
- 食塩相当量:1.0g
100gあたりの栄養成分(推定値)です。
2020年9月
- エネルギー:242kcal
- たんぱく質:7.1g
- 脂質:3.7g
- 炭水化物:46.3g
- 食塩相当量:1.0g
大きな変化は見られないものの、脂質の低下が気になります。
原材料のうちマーガリンが記載されている順番が下がっていることとリンクしていそうですね。
品種や質の低下はないか?
同じ業務スーパーの「天然酵母食パン」でも、2019年8月と2020年9月とでは原材料から変化が見られたことがわかりました。
原材料の変更は、2020年1月末に行われたであろう価格変更のタイミングで行われた可能性が高いです。
そのとき調べていなかったことに悔いが残ります。
しかし、たとえ原材料名が同じであっても、「品種の変更」や「質の低下」が起こっているかもしれません。
小麦は小麦でも種類が変わっていないか、同じ品種でも質の悪いものに変わっていないか。
練乳や酵母、マーガリンなどにも同じことが言えるでしょう。
残念ながらこれは私には調べる手段がないことです。
でもこれらの変更もあったのだろうなと思わせる味などの変化ではあります。
売れなくなってる?
「天然酵母食パン」は以前より売れなくなっている印象を受けます。
以前は午後にお店に行くと本品が売り切れていることが多かったのに、現在は余裕で購入できます。
売れなくなっていることが事実だとすれば、値段が上がったのに美味しくなくなったのですから当然の帰結なような。
また「味が落ちている感覚を私だけが持っているのではない」ことを示唆する現象でもあるでしょう。
注意
改めて書きます。
2020年9月に食べている「天然酵母食パン」が不味い訳では決してありません。
そこはお間違えのないようお願いします。
あくまでも2019年8月頃から比べればの話です。
おわりに
ということで、『業務スーパー』の山食「天然酵母食パン」が美味しくなくなっている気がする記事でした。
価格が変わらず味が落ちているのならいざ知らず、価格が上がって味が落ちているのですから、買わなくて良いかなという。
近ごろはフジパン「本仕込」が一番のお気に入り食パンになっています。