2019年5月8日、NHK『ガッテン!』にて「戻し0分でうまみ30倍!?真・干しシイタケ究極活用術」が放送されました。
干しシイタケ回。
番組で紹介された戻し時間0でできる「干しシイタケの活用法」が、料理の隠し味に使ったり食べるときのふりかけ的に使ったりと便利そうでした。
目次
NHKガッテン!
NHK『ガッテン!』とはどのような番組でしょうか。
ふだんの生活の「なぜ?」「どうして?」について、最先端の科学とユニークな実験、世界の隅々を体当たり取材するなど、あらゆるアプローチで徹底解明。いつも作っていたあの料理がびっくりするほど美味しく変身したり、信じ切っていたあの健康法が、誤解だらけだったり。「そういうことだったのか!」とスカッとしちゃいます。目からウロコの『お役立ち情報』であなたの家族と暮らしがガラリと変わりますよ!
公式Webサイトの「番組について」ページにはこのように書かれています。
以前は「ためしてガッテン」という番組タイトルでしたが、数年前に現在の「ガッテン!」に変更されています。
レギュラーゲストだった「山瀬まみ」さんが出演しなくなっただけで、番組の内容は変わりありません。
「ためしてガッテン」から数えれば番組は25年ほど続いているそうで、長寿番組の一つと言えそうです。
放送時間は毎週水曜日19時30分からです。
再放送の放送時間は、2019年度より毎週水曜日15時08分からに変更されたようです。
「戻し0分でうまみ30倍!?真・干しシイタケ究極活用術」
『ガッテン!』の2019年5月8日の放送は「戻し0分でうまみ30倍!?真・干しシイタケ究極活用術」でした。
シイタケ回というより干しシイタケ回。
何でも、現在「旨味(うまみ)」が世界でも注目を集めているのだそうです。
旨味を得られる食材として、日本の「シイタケ(椎茸)」が取り沙汰されており、海外でも「シイタケ」の名前のまま通用したり、シイタケの栽培方法が世界農業遺産に指定されたり、UMAMIバーガーなる商品も開発されていたりしているそうです。
シイタケはシイタケでも、干したシイタケ「干しシイタケ」から得られる「グアニル酸」という旨味成分が注目を集めている理由になっているとのことです。
戻す必要なしの干しシイタケ活用法
干しシイタケは世界からは注目を集めていると書きました。
しかし、その一方で日本国内では生産量が激減し、衰退の一途を辿っているそうです。
使われなくなった理由で多かったのが「戻すのが面倒」だから。
確かに、結構な時間を水に浸していないと戻らないイメージがありますね。
それを受けて今回の『ガッテン!』では、戻し時間をゼロにした干しシイタケの活用法が紹介されていました。
戻し時間がないということは干したまま使うということです。
方法は「おろし金でおろす」ことです。
めっちゃ簡単ですよね。
使いたいときに使いたい量の干しシイタケを、おろし金でおろしてパウダー状にして、料理や調味料に振りかける、たったそれだけ。
これだけで干しシイタケを食べると得られる旨味成分である「グアニル酸」を摂取することができて、「旨味の相乗効果が大爆発」するそうです。
使い方
干しシイタケを粉末状にしたものを、どのように使ったらいいか? についてです。
まず番組では、バニラのアイスクリームに結構な量をかけていました。
量は、「小野文惠」アナウンサーは番組内で「ひとつまみ」と言っていた気がします。
スタジオ出演者が試していたときは、ひとつまみどころではない量の粉末をかけていたように見えましたが。
バニラアイスに粉末状の干しシイタケをかけた後、スプーンでしっかりと混ぜてから食べています。
干しシイタケをかけたバニラアイスを食べた感想は、バニラアイスに「濃厚なコク」が生まれて、とても美味しいようです。
粉末干しシイタケをかけた後に、普通のバニラアイスを食べると、ただ甘いだけのアイスに感じられるほどだと。
干しシイタケの味はしないそう。
他にも、粉末干しシイタケをカレーや味噌汁に入れていたり、ケチャップやマヨネーズに入れていたりしていました。
たったそれだけで旨味がアップするそうですよ。
コツ
カレーや味噌汁といった料理に干しシイタケを使う際のコツは、水を入れるタイミングで粉末干しシイタケをこと、みたいです。
番組内では加熱中に入れると紹介されていましたが、公式webサイトには水を入れるタイミングと書かれています。
要するに、加熱するときに入れて具材と一緒に熱を入れることが重要ということでしょう。
ケチャップやマヨネーズに入れても良いです。
それだけで旨味ソースになります。
海外のハンバーガーショップでは、ミキサーで粉末状にした干しシイタケを、塩と混ぜて特製調味料「UMAMIダスト」をこしらえていました。
なるほど、もはや何でもありですね。
量は?
粉末干しシイタケの量はについては、具体的な量は番組では特に言っていなかったと思います。
アイスにかけるときに「ひとつまみ」と言っていたくらいだった気がします。
私たちの「好み」で良いのでしょう。
色々と試してみて、自分にとっての好みを探ると良いかもしれません。
とは言っても、ものには限度があります。
カレーなどは大さじ1杯ほど、調味料に入れる場合は小さじ1杯ほどから始めて、その都度調節してく感じで良いでしょうか。
旨味が増す理由
干しシイタケが持つとされる旨味成分が、先ほども少し書いた「グアニル酸」です。
グアニル酸はシイタケを干すなどして細胞が壊れたときに、旨味の素となる物質と酵素が出会うと生まれる、と言っていたかと思います。
グアニル酸などの旨味成分は、実は他の旨味成分とくっ付くことで、より大きな効果を得ることができるみたいです。
「旨味の大爆発」が起きると。
グルタミン酸+イノシン酸=旨味7倍
グルタミン酸+イノシン酸+グアニル酸=旨味30倍
番組では引用部のように紹介されていました。
卵や乳、昆布、緑茶などに含まれる代表的な旨味成分「グルタミン酸」と、鰹節(かつおぶし)や鶏肉・牛肉・豚肉などに含まれる「イノシン酸」を一緒に摂取すると、得られる旨味効果が7倍になる。
グルタミン酸とイノシン酸と、さらに今回紹介している干しシイタケに含まれる「グアニル酸」の3つの旨味成分を同時に摂取することで、得られる旨味効果が30倍になる。
そういうことを示しています。
30倍ですよ、30倍。
おわりに
ということで、NHK『ガッテン!』の干しシイタケ回で、干しシイタケを戻さずに活用する方法が紹介されていたことについての記事でした。
水で戻さず、干したまま使えるのですから、超簡単ですよね。
今日、スーパーマーケットで干しシイタケ買っている方が多いと思います。
我が家でも買う予定ですけど、既に売り切れていそう……Amazonで買った方がよいでしょうか。