NHK『ガッテン!』で2019年4月3日に「今、ツラいあなたに!保存版 新発想の花粉症対策SP」が放送されました。
花粉症対策としてあるものを使って「鼻バリア」をすることが有効であると紹介されていました。
目次
NHKガッテン!
NHK『ガッテン!』とはどのような番組でしょうか。
ふだんの生活の「なぜ?」「どうして?」について、最先端の科学とユニークな実験、世界の隅々を体当たり取材するなど、あらゆるアプローチで徹底解明。いつも作っていたあの料理がびっくりするほど美味しく変身したり、信じ切っていたあの健康法が、誤解だらけだったり。「そういうことだったのか!」とスカッとしちゃいます。目からウロコの『お役立ち情報』であなたの家族と暮らしがガラリと変わりますよ!
公式Webサイトの「番組について」ページにはこのように書かれています。
以前は「ためしてガッテン」という番組タイトルでしたが、数年前に現在の「ガッテン!」に変更されています。
レギュラーゲストだった「山瀬まみ」さんが出演しなくなっただけで、番組の内容は変わりありません。
「ためしてガッテン」から数えれば番組は25年ほど続いているそうで、長寿番組の一つと言えそうです。
「今、ツラいあなたに!保存版 新発想の花粉症対策SP」
『ガッテン!』2019年4月3日の放送は「今、ツラいあなたに!保存版 新発想の花粉症対策SP」でした。
花粉症回。
花粉症は放送時点でピーク期、あるいはピークの終わりに差し掛かろうかという時期と思いますから、放送するタイミングが数ヶ月遅いようにも感じられます。
しかし、花粉は「スギ(杉)」や「ヒノキ(檜)」に限らず、「イネ(稲)」や「ブタクサ(豚草)」など通年飛んでいるものでしょうし、多い少ないの差こそあれ来年も間違いなく飛散するものですから、いつ放送しても遅すぎることはないとも言えるでしょう。
番組によれば、花粉症は国民の3分の1以上の方がかかっていると言われているそうです。
私も3分の1に入っています。辛い。
人それぞれ色々な対策をしてやり過ごしていると思われますが、『ガッテン!』では新たな花粉症対策を求めて世界のアレルギー研究者に取材をし、日本の「学会」の関係者にもアンケートをして調査をした結果、超簡単な花粉症対策の方法を発見したのだそうです。
『ガッテン!』が発見したというとかなり語弊がある気もしますが。
鼻バリア
その超簡単な花粉症対策の方法とは「鼻バリア」とのことでした。
花粉症発祥の国、これはイギリスだそうですが、花粉症対策としてイギリスで広く使われているのがこの「鼻バリア」です。
鼻バリアって何?というと、あるものを鼻の中に塗って、鼻の中で花粉を割らせないことのようでした。
花粉は水分に反応して割れて受粉をする仕組みになっています。
呼吸とともに吸い込まれ鼻の中に入った花粉が、鼻の粘膜や鼻水を雌しべと勘違いして反応して開いて、花粉の中からアレルゲンが出てくることで、私たちの身体はアレルギー反応を起こしてしまいます。
アレルゲンとはアレルギー症状を引き起こす原因物質のこと。
「あるもの」を鼻の中に塗ることにより、花粉が鼻の粘膜に触れることや花粉が開くことを防ぐ、これが鼻バリアの効果になります。
鼻に塗る「あるもの」とは?
「鼻バリア」のために鼻に塗る「あるもの」とは何でしょう?
あるものの正体は「ワセリン」でした。
画像がワセリンです。
ワセリン(欧文表記:Vaseline)は、保湿剤のひとつ、ユニリーバの商標で世界各地で一般名詞化されている。石油から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製したもの。
ワセリンのWikipediaにはこのように書かれています。
石油から作られているのですね。
ワセリンとヴァセリン
書いていて思ったのですが、ワセリンとヴァセリンは同じものという認識で良いのでしょうか?
ユニリーバから出されているものが「ヴァセリン」、日本のメーカーからは出されているものは「ワセリン」と書かれていることが多いと思います。
『ガッテン!』では商品名など隠されていたものの、日本のメーカーから出されていた白色ワセリンもユニリーバのヴァセリンも両方とも映像に映っていました。
ですから、どちらでも「鼻バリア」に使えるのでしょう。
医療用では白色ワセリンを用いることがほとんどである。
基本的には同じものでしょうけど、Wikipediaによると医療用としては白色を使うことがほとんどみたいなので、私は白色ワセリンばかりを使っています。
鼻バリアの方法
話を「鼻バリア」に戻します。
ワセリンを鼻に塗ることで鼻バリアをすると書きました。
では、具体的にどのような方法で、どのくらいのワセリンの量を、鼻のどこに塗ったら良いか、どのくらいの頻度で塗ると良いか、ということになります。
ワセリンを塗る方法は、「綺麗にした指」、できれば「綿棒」にワセリンを付けて鼻の中に塗ります。
ワセリンの量は、綿棒の場合は「綿棒の先がワセリンで薄く覆われるくらい」です。
あまり多いと鼻呼吸がしにくくなりますから、自分で良い具合に調節すると良さそうです。
鼻のどこに塗ったら良いかについては、「鼻の穴の入り口付近」です。
鼻の入り口だけでなく鼻の中にも塗って良いようです。
番組に出演していた先生は「小鼻」と表現していました。
ただし、あまりに鼻の奥に指や綿棒を入れると、鼻血が出たり鼻の粘膜を傷つけたりsる危険があるでしょう。
塗り方も優しく塗りましょう。
塗るのはどのくらいの頻度が良いかについては、1日3回から4回ほどと言われていました。
ときどき鼻をかんで、花粉がついたワセリンを取り除き、またワセリンを塗る感じです。
めっちゃ簡単ですね。
他の対策との併用が望ましい
鼻バリア単体でかなりの効果を期待できるみたいでした。
しかし、薬やマスクなど皆さんが従来してきた対策と、今回のワセリンによる鼻バリアとを併用すると尚良いということです。
注意点
ワセリンを使った「鼻バリア」については、いくつか注意点がありました。
まず先ほど少し書いているように、やさしく塗ることと、あまり鼻の奥まで指や綿棒を刺さないこと・塗らないことです。
また、ワセリンは鉱物油だからのようですが、「脂漏性湿疹」や「脂漏性皮膚炎」の方は避けた方が良いとのことです。
薬を使うことでアレルギー症状を起こした経験のある方は、使用前に必ず医師や薬剤師に相談をしてください。
知っていた
実は、私はこのワセリンを使った「鼻バリア」を『ガッテン!』を観る前から知っていて、実践もしていました。
鼻バリアというワードは知らなかったですが。
ワセリンはいつから使っていたでしょうか……2〜3年前には既に使っていましたね。
おそらく、インターネットで花粉症対策に関することを調べていたときにワセリン情報に行き着いたり、あるいはまとめサイトなどに偶然出会って知ったのでしょう。
詳しいきっかけは覚えていません。
上にリンクを貼った「ウェザーニューズ」や「日経デュアル」の記事にも花粉症対策としてワセリンを使うことが書かれていました。
いずれも『ガッテン!』より早くから情報が公開されていたようです。
そもそもがイギリスで一般的な花粉症対策としてワセリンを使用していたのですから、『ガッテン!』が方法を発見したということではないのですが。
おわりに
ということで、NHK『ガッテン!』の花粉症対策回で、ワセリンを使った鼻バリアが紹介されていたことについての記事でした。
しかしワセリンは本当に便利ですね。
普段から口や手など肌が乾燥したときに使っていますし、小さく浅い切り傷なら傷薬にも使いますし、そして花粉症対策にもなるのですから。
私はほぼ1年中使っています。
ボクシングで、ラウンド間にセコンドの人がボクサーの顔の傷に何かを塗っているシーンがよく見られますけど、あれはワセリンですよね、確か。