NHK連続テレビ小説『まんぷく』、2018年11月3日放送の第30話は、そして引っ越しへ……でした。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
『まんぷく』5週「信じるんです!」
朝ドラ『まんぷく』は、2018年10月29日月曜日から第5週「信じるんです!」が放送されています。
物語の舞台は昭和20年夏の大阪です。
ヒロインは「立花福子(たちばな・ふくこ、演:安藤サクラ)」です。
福子は今井家の末娘です。貧しいながらも愛情をたくさん受けておおらかに育った楽天家で、食べることが大好きな人です。
「大阪東洋ホテル」のフロント係として働いていましたが、第3週のラストに萬平と結婚をし、同時にホテルを退職しました。
結婚したことで名字が今井から立花に変わりました。
第4週では太平洋戦争に入って、夫と母の3人で兵庫の上郡に疎開しています。
福子の母は「今井鈴(いまい・すず、演:松坂慶子)」、福子の長姉は「咲(さき、演:内田有紀)」、次姉「克子(かつこ、演:松下奈緒)」です。
咲は年齢30歳前にして「小野塚真一(おのづか・しんいち、演:大谷亮平)」と結婚をし、名前も小野塚咲となりましたが、昭和17年春、結核を患い亡くなりました。
真一は戦争時に軍から召集を受け、その後消息はわかりません。
克子は名字が「香田」です。夫がいます。
夫は売れない芸術家・画家「香田忠彦(こうだ・ただひこ、演:要潤)」で、長女「タカ(演:岸井ゆきの)」、次女「吉乃(よしの、演:濱田優音)」、長男「重之(しげゆき、演:栗田倫太郎)」、次男「学(まなぶ、演:西村竜直)」の4人の子どもがいます。
家計は苦しく香田の実家から援助をしてもらっている様子。
太平洋戦争では真一と忠彦が召集されています。戦争後も消息不明。
福子の父は1話時点で既に他界しています。色々な物に手を出した挙げ句に亡くなったのだそう。鈴が言うには山師だったと。
福子の女学校時代からの友だちには、専門学校に通う「鹿野敏子(かの・としこ、演:松井玲奈)」とタイピストの学校に通う「池上ハナ(呉城久美)」がいて、大阪東洋ホテルの先輩でフロント係の「保科恵(ほしな・めぐみ、演:橋本マナミ)」とも仲がよくなっています。
太平洋戦争では疎開をして大阪を離れています。
福子と結婚したのは発明家「立花萬平(たちばな・まんぺい、演:長谷川博己)」です。
「たちばな工房」という店を経営していましたが、後述する加地谷が共同経営者となったことをきっかけに会社が大きくなり社名も「理創工作社(りそう・こうさくしゃ)」が変わっています。
しかし加地谷に騙され、憲兵に捕まり拷問を受けていました。その拷問の影響か、身体の不調がなかなか治らず、太平洋戦争時に二度、軍から召集を受けましたがいずれも適性検査に引っかかり家に帰されています。
萬平の周りは、萬平を裏切った会社の共同経営者「加地谷圭介(かじたに・けいすけ、演:片岡愛之助)」、萬平を評価したり捨てたりする世良商事の社長「世良勝夫(せら・かつお、演:桐谷健太)」がいます。
「たちばな工房」から萬平たちの下で働いている「竹ノ原大作(演:宮田佳典)」も。
加地谷は萬平を騙した際に憲兵の一人と結託をしていたことがバレて逃亡生活をしていて、世良と大作は太平洋戦争時に軍から召集を受け入隊していました。戦後の消息は不明。
咲に惚れていた歯科医「牧善之介(まき・ぜんのすけ、演:浜野謙太)」は、恵と結婚をしています。
牧と恵は戦後2ヶ月ほどで福子たちと再会を果たしました。生存。
牧と同じく福子に惚れていたホテルの調理室係「野呂幸吉(のろ・こうちき、演:藤山扇治郎)」は、牧と同様に恵に鞍替えしていましたが、軍に入隊をしている間に牧に恵を奪われてしまっています。戦後の消息は不明。
ライバル出現
闇市にハンコ屋が増えてきました。福子たちのハンコ屋が繁盛している様子を見て真似をしだしたのです。
福子たちより好条件で販売している店もあるようで、福子たちの収入は減っていくばかり。
「神部茂(かんべ・しげる、演:瀬戸康史)」が家に住み着いたり忠彦が戻ってきたり家の人間も増えていることから、食費も馬鹿になりません。
そして引っ越しへ…
そんな中で福子と萬平は居候している香田の家を出ていこうと考え始めています。
萬平は世良から泉大津に軍の倉庫があると紹介されていて、そこへの引っ越しを決めていました。まだ何をするかは決めていないにもかかわらず、です。
福子と萬平が忠彦たちに家を出ていく報告をしていました。
ハンコ屋はライバルも出てきて頭打ち状態にあるから、従業員を減らした方が良いと萬平は言っていました。
鈴も家を出ていくようです。福子たちに付いていくということでしょう。
自分の出て行けば、香田の実家からの仕送りが再開するだろうから、と。
神部も居候の身の自分が居残るのは……と萬平たちに付いていこうとしましたが、あなたはタカたちの家庭教師でしょうと福子に止められていたので、残るのでしょうか?
やっぱり絵を描く
忠彦がキャンバスに向かって絵を描き始めています。
出征している間に目をやられてしまい、色がわからなくなっている忠彦ですが……?
今までのようには無理だけど、色がわからないのなら、わからないなりの、今までと違った絵が描けるかもしれない、ということを言っていました。
自分はやはり絵を描きたい、許してくれと妻の克子に謝る忠彦。
夫の言葉に対し、克子は「許すも何も、あなたは画家やないですか!」と背中を押しています。克子はずっと忠彦が絵を描くことを望んでいましたから、再び絵を描くと宣言してくれて嬉しいのです。
真一が戻ってきた
真一が戻ってきました。戦争では中国に行っていたようです。
香田の家で、忠彦は真一から預かっていた、忠彦が咲に贈った桜の絵を返しました。
戦時中も克子が大事に抱えて疎開先まで持って行っていましたね。
改めて桜の絵を眺めて涙を流す真一。
再会して以来、真一は人が変わったように明るくしていましたが、それは努めてそうしていただけで、彼もまた忠彦と同様に戦地で大変な目に遭ってきた一人でした。
あなたも地獄を見てきたのですね、と言う忠彦。
戦争で生死のやり取りを体験した人間にしかわからない、忠彦と真一には共通の感覚があり、それは日本にいた福子たちにはわからないもののようです。
真一はアトリエから忠彦の靴を履いて去ってしまいました。忠彦の他は誰にも挨拶をせず。
挨拶をせずに去った理由は?
私にはこのときの真一の行動や心理がよくわかりませんでした。あちらで酷い目に遭ったことと萬平や福子に顔を合わせることと何の関係があるのか……?
克子やタカといった家族を見てしまうと、自分には家族(妻)がいないという現実が痛いほど伝わってきてしまうから、でしょうか。
真一が香田の家に行った理由は、香田の家に咲の絵を預けていたから。
亡き妻に「ただいま帰りました」と言いたいからであって、できれば幸せそうな家族の団らんは見たくないという。
咲が亡くなったのはしばらく前の出来事ですけど、戦争で大変な思いをした後ではやはり妻に会いたいと思うのでしょう。切ない。
おわりに
これで安否不明な人は、大作と野呂の2人ですか。生きていて欲しい。
次週は第6週「お塩を作るんですか!?」です。
世良に紹介された泉大津の海の近くにある倉庫には、鉄が大量にあると言っていたので、鉄の板(?)を使って海水から塩を作ろうということになるのでしょう。
鉄の板の上に海水を撒き、それを下から火であぶって抽出する的な。