ディスディスブログ

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萬平が慟哭。病弱の身でお国の役に立てることは何かを福子と探すことになりそうです - NHK朝ドラ『まんぷく』24話の感想

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NHK連続テレビ小説『まんぷく』、2018年10月27日放送の第24話は萬平の病気と二度目の赤紙の後……でした。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

目次

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『まんぷく』4週「私がみつけます!」

www.nhk.or.jp

 

朝ドラ『まんぷく』は、2018年10月22日月曜日から第4週「私がみつけます!」が放送されています。

物語の舞台は昭和20年春の大阪です。

 

ヒロインは「今井福子(いまい・ふくこ、演:安藤サクラ)」です。

福子は今井家の末娘です。貧しいながらも愛情をたくさん受けておおらかに育った楽天家で、食べることが大好きな人です。

福子は女学校を卒業したばかり、「大阪東洋ホテル」で電話交換手として働き始めましたが、1ヶ月後には後述する恵の推薦でフロント係へと転属されています。

第3週のラストに結婚をし、それと同時に退職をしたようです。

 

福子の母は「今井鈴(いまい・すず、演:松坂慶子)」、福子の長姉は「咲(さき、演:内田有紀)」、次姉「克子(かつこ、演:松下奈緒)」です。

 

咲は年齢30歳前にして「小野塚真一(おのづか・しんいち、演:大谷亮平)」と結婚をし、名前も小野塚咲となりましたが、昭和17年春、結核を患い亡くなりました。

 

克子は名字が「香田」です。夫がいます。

夫は売れない芸術家・画家「香田忠彦(こうだ・ただひこ、演:要潤)」で、「タカ」と「吉乃」と「重之」と「学」の4人の子どもがいます。

家計は苦しく香田の実家から援助をしてもらっている様子。

 

福子の父は1話時点で既に他界しています。色々な物に手を出した挙げ句に亡くなったのだそう。鈴が言うには山師だったと。

 

福子の女学校時代からの友だちには、専門学校に通う「鹿野敏子(かの・としこ、演:松井玲奈)」とタイピストの学校に通う「池上ハナ(呉城久美)」がいて、大阪東洋ホテルの先輩でフロント係の「保科恵(ほしな・めぐみ、演:橋本マナミ)」とも仲がよくなっています。

 

福子が電話交換手として初めて応対した人物が「立花萬平(たちばな・まんぺい、演:長谷川博己)」でした。

萬平は「たちばな工房」という店を経営しているようです。発明家。

昭和16年には社名が「理創工作社(りそう・こうさくしゃ)」が変わっていました。

第3週ラストで福子と結婚しました。

 

萬平の周りは、萬平を裏切った会社の共同経営者「加地谷圭介(かじたに・けいすけ、演:片岡愛之助)」、萬平を評価したり捨てたりする世良商事の社長「世良勝夫(せら・かつお、演:桐谷健太)」がいます。

「たちばな工房」から萬平たちの下で働いている「竹ノ原大作(演:宮田佳典)」も。

 

咲に惚れていた歯科医「牧善之介(まき・ぜんのすけ、演:浜野謙太)」と、福子に惚れていたホテルの調理室係「野呂幸吉(のろ・こうちき、演:藤山扇治郎)」は、いずれも第3週時点で保科恵に鞍替えしています。

第4週では恵と牧が結婚をしていて、恵のお腹が大きくなっていました。野呂は軍に召集されています。

 

腹膜炎

昭和20年春、萬平に二度目の召集令状が届きましたが、届いたその夜(翌明け方?)から体調を壊してしまいました。

医師の診断によれば「腹膜炎」で、薬で対処するけど治るかどうかは五分五分だといわれます。

 

三途の川

福子たちの看病の甲斐もあって、萬平は意識を取り戻し、医師からも山を越えたとの言葉をもらって安心する福子。

ところが何故か、当の萬平の様子が優れません。

やはり召集されたくなかったのか?と私は見ていて思いましたがそうではなく、目覚める前に夢を見ていたからだそう。

 

何でも、夢の中で自分が川の畔に立っていて川を渡ろうとしたところ、向こう岸にお母さんが立っていて、お母さんからこっちに来ては駄目よと叱られたものだから、「はい」と答えて引き返したら目が覚めたと言うのです。

 

そのお母さんは、萬平の母親かと思いきや、福子の母・鈴でした。

その川は三途の川でしょう。三途の川の向こう側に鈴がいた……死んでいる?

 

お母さんが僕を助けてくれたのかな。お礼を言った方が良いのかどうか迷っていた、だから意識が戻っても喜ばなかった、表情に出さ(せ)なかったのだそうです。

萬平の話を聞いた福子は「言わない方がええと思います。もぉ絶対!」と口止めしていました。

 

それはそうですね。夢とはいえ、生きている人にあなたが彼岸にいた夢を見たなんて、縁起でもないことを言えません。

唯でさえ自分のことを快く思っていない鈴にそんなことを言ってしまえば……考えただけでも恐ろしい。

 

三途の川に鈴がいた理由としては、鈴が神社に「お百度参り」をしていたからでしょうか。

鈴はあくまで福子のためにお参りをしていました。

 

適性検査の結果

腹膜炎で倒れてから数日後、萬平は軍に入隊しました。

ところが今回も適性検査に不合格となってその日のうちに帰されてしまいました。

2回連続2度目の不合格。

 

アメリカ軍が!

落ち込む萬平に、福子は散歩をしませんかと外へ誘います。

萬平は杖をついているので、福子が寄り添うようにして2人で並んで村道を歩いていると、田んぼ仕事をしていた萬平の「はとこ」の「井坂八重(いさか・やえ、演:竹内都子)」と、その夫「井坂権三(いさか・ごんぞう、演:石井洋祐)」が作業を休めて萬平たちに声をかけてきました。

以前、一緒に電気で魚釣り取りをした村の子どもたちも、萬平たちの元へ駆け寄ってきます。

元気になって良かった、また魚を取ろうと。

 

とそのとき、空から、プロペラの音でしょうか、轟音が鳴り響いてそれがどんどんどんどん萬平たちのところに近づいてきました。

音の主はアメリカ軍の戦闘機1機でした。

戦闘機は萬平たちに向けて機関銃砲を撃ってきました。銃撃は一度だけで通り過ぎた後戻ってくることはありませんでした。

もしかしたら警告的な意味合いがあって、つまり当たっても当たらなくても問題なかったのかもしれません。

ただ疑問に思うのことは、アメリカ軍の機体が単機で日本の田舎の上空を飛んでいることなんてことがあるのかという点です。

 

慟哭

萬平たちは、肥溜めでしょうか、小さな屋根の付いた何かの影に隠れたり、干し草の中に隠れたりして無事でした。

すぐに鈴も音を聞きつけ駆けつけます(ここの鈴の到着はさすがに早すぎます。都合が良すぎですが仕方がないでしょうか)。

皆がホッとする中、萬平の様子がおかしいのです。

もしかして弾が当たったのか、またどこか身体を悪くしてしまったのかと心配する福子たちでしたがそうではありませんでした。

 

皆お国のために働いているのに、自分だけがお国のために何もできない情けなさ、不甲斐なさにほとほと嫌気が差していました。

地面に膝をついて、握り拳を地面に叩きつけて慟哭。

 

工藤静香さん

「慟哭(どうこく)」とは声をあげて激しく嘆き悲しむことの意味です。

工藤静香さんの曲にありましたね、「慟哭」。名曲。個人的に工藤静香さんの楽曲の中で1,2を争うくらい好きです。

慟哭か「黄砂に吹かれて」のどちらかが私的「工藤静香ランキング」の1位かな……。

いやぁ、でも「禁断のテレパシー」も「抱いてくれたらいいのに」も「FU-JI-TSU」も「MUGO・ん…色っぽい」も「恋一夜」も「嵐の素顔」も良い曲ですからね……う〜ん、1つは選べないかも。

 

生きていて欲しい

脱線しました。話を『まんぷく』にもどしますと、慟哭する萬平に福子は……

 

「そんなこと考えんといて!」

「戦争に行かなくともお国の役に立てることはきっとあります」

「私は……萬平さんに生きていて欲しい。誰に何と言われようと、あなたには生きていて欲しいの!

 

鈴も「仕方ないじゃないの。体を壊してしまったんやから。福子の言うとおり、他にもお国の役に立てることはあります」と珍しく(?)優しく萬平に声をかけます。

八重さんや子どもたちも「せやで」と賛同をするのでした。

 

僕にできること(は何か)……とつぶやく萬平に「大丈夫。私が見つけてあげます」と福子は涙を流しながら、でも笑顔で語りかけるのでした。

 

おわりに

萬平は発明家ですから、戦後の物資が不足している中で人々を助けるものを発明をすること、それが彼のお国の役に立てることではないかと思います。

特に「食」に関しての、ですね。一度「豚」になったこと、これが萬平を食に対して貪欲にさせていますから。

 

次週は第5週「信じるんです!」です。終戦して疎開先から大阪に戻っていました。

闇市で加地谷と再会を果たすみたいです。きっと世良もいることでしょう。いい人は死に、悪い人は生き残る、それが朝ドラの戦争あるある。

そして「ヘンゼルくん」こと「瀬戸康史」さんも映っていました。瀬戸康史さんというと『あさが来た』以来の朝ドラでしょうか?

 

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