NHK連続テレビ小説『まんぷく』、2018年10月24日放送の第21話は福子たちが疎開しました。疎開生活開始です。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
『まんぷく』4週「私がみつけます!」
朝ドラ『まんぷく』は、2018年10月22日月曜日から第4週「私がみつけます!」が放送されています。
物語の舞台は昭和19年春の大阪です。
ヒロインは「今井福子(いまい・ふくこ、演:安藤サクラ)」です。
福子は今井家の末娘です。貧しいながらも愛情をたくさん受けておおらかに育った楽天家で、食べることが大好きな人です。
福子は女学校を卒業したばかり、「大阪東洋ホテル」で電話交換手として働き始めましたが、1ヶ月後には後述する恵の推薦でフロント係へと転属されています。
第3週のラストに結婚をし、それと同時に退職をしたようです。
福子の母は「今井鈴(いまい・すず、演:松坂慶子)」、福子の長姉は「咲(さき、演:内田有紀)」、次姉「克子(かつこ、演:松下奈緒)」です。
咲は年齢30歳前にして「小野塚真一(おのづか・しんいち、演:大谷亮平)」と結婚をし、名前も小野塚咲となりましたが、昭和17年春、結核を患い亡くなりました。
克子は名字が「香田」です。夫がいます。
夫は売れない芸術家・画家「香田忠彦(こうだ・ただひこ、演:要潤)」で、「タカ」と「吉乃」と「重之」と「学」の4人の子どもがいます。
家計は苦しく香田の実家から援助をしてもらっている様子。
福子の父は1話時点で既に他界しています。色々な物に手を出した挙げ句に亡くなったのだそう。鈴が言うには山師だったと。
福子の女学校時代からの友だちには、専門学校に通う「鹿野敏子(かの・としこ、演:松井玲奈)」とタイピストの学校に通う「池上ハナ(呉城久美)」がいて、大阪東洋ホテルの先輩でフロント係の「保科恵(ほしな・めぐみ、演:橋本マナミ)」とも仲がよくなっています。
福子が電話交換手として初めて応対した人物が「立花萬平(たちばな・まんぺい、演:長谷川博己)」でした。
萬平は「たちばな工房」という店を経営しているようです。発明家。
昭和16年には社名が「理創工作社(りそう・こうさくしゃ)」が変わっていました。
第3週ラストで福子と結婚しました。
萬平の周りは、萬平を裏切った会社の共同経営者「加地谷圭介(かじたに・けいすけ、演:片岡愛之助)」、萬平を評価したり捨てたりする世良商事の社長「世良勝夫(せら・かつお、演:桐谷健太)」がいます。
「たちばな工房」から萬平たちの下で働いている「竹ノ原大作(演:宮田佳典)」も。
咲に惚れていた歯科医「牧善之介(まき・ぜんのすけ、演:浜野謙太)」と、福子に惚れていたホテルの調理室係「野呂幸吉(のろ・こうちき、演:藤山扇治郎)」は、いずれも第3週時点で保科恵に鞍替えしています。
上郡の黒竹村へ疎開
昭和20年、大阪も空襲される危険が迫ってきたため、散々反対してきた鈴も重い腰を上げて、福子と萬平と3人で一緒に疎開をすることにしました。
蒸気機関車に乗って向かった先は、萬平の親戚がいるという兵庫県の「上郡(かみごほり、かみごおり)」は「黒竹村」です。
黒竹村は実際に存在する場所なのでしょうか? いや架空の場所と思いますが。
上郡駅から家まではバスもタクシーも何もありませんから歩いて行くしかなく、まだ体調が元に戻っていない萬平にとっては大変なことでした。一山越えていましたね。
山道を歩いている最中には梅の花が咲いていましたから、2月くらいの寒い時期と思いますけど、道中に雪はありません。上郡辺りは冬には雪が降りそうな気もしますがどうでしょう……?
井坂家の離れ
何とか黒竹村にたどり着くと、萬平の親戚に挨拶しています。
「井坂」という家です。
井坂家は結構大きな日本家屋で、農家なのでしょうか。
「井坂権三」と「井坂八重」夫妻。
権三は「石井洋祐」さん、八重は「竹内都子」さんが演じています。
竹内さんは記事作成現在、平日16:20から再放送されている朝ドラ『カーネーション』にも出演されています。朝ドラはカーネーション以来でしょうか?
萬平の「はとこ」が八重さん。
その八重たちは萬平たちを温かく迎え入れてくれました。
3人は家の離れに案内され、そこで疎開暮らしをさせてもらうことに。
離れの建物は古く、茅葺屋根、土間には竈、居間には囲炉裏が備わっていました。
問題は電気が通っていないこと。
昔は電気がない生活が普通でしたからね……って私はその時代を知らないですが。
とりあえずは電気がない状態で3人の疎開生活がスタートしました。
挨拶回り
萬平と福子は早速、村の挨拶回りをしています。
最初は役場に手続き(?)をしたようで、そのとき福子は職員に村に医者がいるかどうかを尋ねています。
医者は山を越えて町まで行かないといないと。
萬平は電気を通せないかと聞いていましたが、役場では無理なようで、村の家々に挨拶回りをしていく中で、それぞれに電球は余っていないかソケットは余っていないかと聞いていき、色々と道具を集めていました。
挨拶回りの中で2人は村の人たちから野菜をたくさんいただけたものですから、家に帰ると福子と鈴とで「煮込みうどん」を作ることにします。
煮込みうどんは鈴の好物だそう。
都会とは異なり黒竹村では食糧には困っていないようです。
うどんができる頃には辺りは日が暮れていて、福子は土間から大きな声で萬平を呼びました。
ちょうどそのとき、居間に電気が入って部屋が明るくなります。
福子と鈴が家の外へ出てみると、萬平は近くにある電柱によじ登って電線をつなげて家まで電気を通していました。
鈴は武士の娘
鈴は家に残って、井坂夫妻に荷物を家まで運ばせています。
自らは正座をして、そんな2人を眺めているだけ。
大荷物で大変だったでしょうと労をねぎらう八重に対して、
「いいえ。私は武士の娘ですから」
といつものセリフを吐きました。家系図は置いてきたけどと。
すると井坂夫妻は鈴が由緒ある家の人間と思ったようで、鈴の方へ向き直り地面を膝を付き土下座しました。
そして何かあったら言ってくれと言うものですから、鈴はすっかり上機嫌で「ありがとう」など言って、満足げな表情を浮かべています。
武士と言ったって足軽の娘なのに。
しかも自分が世話になっている身なのに、恩人に対してふんぞり返るなんて嫌な人です。
村での生活で改善されると良いですが……無理でしょうね。
「わろてんか現象」とは?
朝ドラの前に放送されている『NHK おはよう日本』のエンディングで朝ドラトークになっていて、司会の「高瀬耕造」アナウンサーが、咲が夢枕に立つことに触れ、それを「わろてんか現象」と呼んでいました。
『まんぷく』の2つ前の朝ドラ『わろてんか』で、「葵わかな」さん演じるヒロイン「北村てん」の夫の、松坂桃李さん演じる「藤吉」が死後、てんの夢枕に立つことが多かったのです。
高瀬アナが言っていたのはそういうことですね。相棒の「和久田麻由子」アナウンサーは高瀬アナの言っていることがいまいち理解できていなかったようですが。
また、朝ドラの後に放送されている『NHK あさイチ』では、司会の「博多華丸・大吉」の大吉さんが、電柱によじ登って電線を引っ張る行為は、皆さんは絶対に真似しないでくだいさいね、と冗談交じりで注意喚起していました。
確かに現代においては犯罪行為となることでしょうね。ドラマを見て真似しようとする人はさすがにいない……ですよね? いや、わからないですか? 止めましょう。
おわりに
朝ドラで疎開というと、その先で嫌な人がいて冷たくされたりいじめられたりするのが常でしたが、『まんぷく』ではそういう嫌な人はいないみたいで、その点ホッとしています。
一番嫌な人は鈴ですね、今のところ。
そう言えば、今週放送分からオープニングが少し変わっているでしょうか。これまで見たことのないカットが挿入されているような気がします。