蕎麦の「小諸七兵衛」がどこにも売られていません。
近所のスーパーマーケットにも、少し遠出した先にあるお店を覗いてみても置いていません。
店頭から商品が消えた原因はあのテレビ番組かな? と思っていますがどうでしょう。
目次
信州田舎そば「小諸七兵衛」
信州田舎そば「小諸七兵衛」というお蕎麦(そば)があります。
スーパーマーケットなどで売られている蕎麦の商品名です。
「星野物産」という群馬県みどり市にある会社から出ています。
販売ページによれば「小諸七兵衛」は、自家製粉の引き立てのそば粉を使用した「『もみ切り打ち』仕上げをした小諸造りの太切りそば」とのこと。
ここ3ヶ月ほど、この「小諸七兵衛」を買おうと定期的に近所のスーパーマーケットを見てきましたが、まぁ売られていないんですよね。一つも。
少し遠出したときも、なるべくスーパーやデパートの食品売り場に立ち寄っては、蕎麦・うどんのコーナーに行って確認してきましたがやはり売られていませんでした。
とあるスーパーではお店に行くたびに、「小諸七兵衛」の棚が用意されているにもかかわらず商品が置かれていないものですから、もしかしたら開店直後の時間に行けば置いてあるのかと思って、開店時間に合わせて買いに行っても置いてありませんでした。
ずっと納品がないなら売り場をなくせばいいのに……変に期待しちゃうじゃないですか。
供給が間に合わず
先ほどリンクを貼った星野物産さんの商品ページを拝見すると下記のように書かれていました。
(2018.8.30)現在供給数量を大幅に上回るご注文をいただいており、弊社の増産体制も可能な限り続けてまいりましたが、現在日々のご注文に対応できない状況となっております。
つきましては誠に勝手ながら一時休売とさせていただきます。
再開の目途が立ち次第、お知らせさせていただきます。
供給が追いつかないほどに注文が殺到しているということですか。
もっと早くこのページを発見していれば良かった……確認しない私がいけない。
Amazonでは売られているが…
ネットでは売られているのです。
ネット通販大手『Amazon』で調べれば画像のような販売ページがあります。
売られてはいるのですが、記事作成時点で画像にあるような3束入った1パックが「4,190円より」という価格が付けられています。
メーカーの希望小売価格「281円(税込)」の商品が、ですよ。ボッタクリ価格。
きっかけは『マツコの知らない世界』?
毎週火曜日20:57からTBSで放送されている『マツコの知らない世界』、2018年7月24日の放送で「ミリオン歌手が熱弁! 蕎麦の世界」という企画が流れました。
ここで小諸七兵衛が紹介されたことが、品薄どころか品切れ状態に陥った一番の原因ではないかと私はにらんでいます。
次回は
— TBS マツコの知らない世界 (@tbsmatsukosekai) 2018年7月23日
明日 7月24日(火)よる8時57分から放送!
▼「マツコの知らない蕎麦の世界」
90年代、爽やかな歌声でミリオンヒットを連発したバンド、DEENのボーカル池森秀一さんが、ツアーごとに全国各地で食べつづけてきた絶品蕎麦を紹介!
▼「マツコの知らないしおりの世界」
お楽しみに!
プレゼンターの方は、90年代に爆発的なヒットを飛ばしていたバンド『DEEN』のヴォーカル「池森秀一」さんです。
奪い去りたい人。
実はこの収録が池森さんがお一人でテレビ出演した初めての機会だったそう。
確かに売れている当時、DEEN自体があまりテレビに出演しないバンドさんだった記憶がありますね。池森さん名義で個人で活動している印象も、実際はされているかもしれませんが、私の印象にはないです。
池森秀一が選ぶベスト乾麺
このマツコの知らない世界で、池森さんが「家で食べるならコレ! 3,000回食べたベスト乾麺」として絶賛していたのが、今回紹介している「小諸七兵衛」でした。
3,000食以上食べても飽きないのだそうです。
池森さんは36歳の頃に筋トレをしていてマッチョになった自分をふと冷静に見つめ直す機会があり、自分はどこへ向かっているのだと、そこから健康的に身体を小さくさせようとして昼食に蕎麦を食べる生活を始めたそうです。
それ以来蕎麦にハマって、特に乾麺は小諸七兵衛、となったようでした。
「毎日ウマっと思ってる」そうで、そんな池森さんのご自宅の画像がテレビで紹介されていて、品がずらっとストックされている様子が画面に映し出されていました。
池森さんがスタジオで用意されたキッチンで、蕎麦を茹ででマツコさんにご馳走していました。
茹でている間から「これ美味いですよ。ビックリしますよ」などと池森さんが言うものですから、マツコさんは「さっきから、あんまり言わない方がいいですって。ハードルを上げすぎです」とコントロールしようとするのですが、池森さんは「あ、そう? でも本当に美味しいよ?」と自信たっぷりに答えるのです。
ここまで言うのだから、これは本当に美味しそうだと視聴者は思ったことでしょう。私は思いました。
小諸七兵衛を食べた感想
めんつゆには「にんべん」さんの「つゆの素」、薬味はネギのみだったでしょうか。
「本当だ。ここだとちょっと……(蕎麦屋っぽいでしょ?)うん」
「歯ごたえが……や、美味しい」
「これでも飽きないかも」
とは食べたマツコさん。
マツコさんは食べたものが相当に好みのときは「これ美味しい!!」と大声で叫ぶことが多いですが、このときはそれほどまでは叫ばないで、しみじみと美味しいと言っていました。大人しい。
言うほどは美味しくなかったけど、池森さんの立場を考えて気を使ったのかもしれません。
やはり池森さんがハードルを上げすぎたのでしょうか?
池森さんとしても小諸七兵衛はあくまで乾麺の中ではベストとして紹介していましたから、そもそものところで蕎麦屋の蕎麦と比べてどうこういう話ではないのですけどね。
300円ほどのスーパーで普通に売られている乾麺なら、これが一番美味しいという。
私たちが家で食べる蕎麦は、まずこういった300円ほどの乾麺タイプがほとんどですから、その中でベストと言えるほど美味しいのなら、やはり一度は試してみたいですものね。
皆が皆そう思ったからこその品切れの状態ということでもありますし。
でも 放送されたのが2018年7月24日ですからね。記事を書いているのは2018年10月23日ですから、ほぼ3ヶ月の間、私は食べたいと思い続けて食べられていません。
書いていたら余計に食べたくなってきました……ああ。
おわりに
ちなみに池森流の蕎麦の食べ方は、「つゆはびちゃびちゃにつける!」「わさびはたっぷりつゆに溶かす!」「(家で)打つ必要なし!スーパーで買え!」です。
マツコさんも池森流に賛同していました。これは私も賛同します。
通の食べ方とか言って、つゆをつけずに蕎麦本来の味をとか、わさびはつゆには溶かさず蕎麦に直接乗せるとか、言う人いますものね。
その人がどういう食べ方をしても良いですけど、自分が良い食べ方とか通の食べ方とか思っている方法を押し付けないで欲しいです。
それはそれでわかった。あなたはそう食べてください。私はそうは食べませんよと言いたいけど、私はヘタレなのでそうは言えずに言うなりになります……弱い。
それにしても仮に『マツコの知らない世界』きっかけだとすれば、テレビの影響力は未だ大きいのだなと思います。
ネットでは「テレビ離れ」などとという情報をちらほら見ますけれども。