ディスディスブログ

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咲姉ちゃんが夢枕に立ったか座っていたか問題が勃発していました - NHK朝ドラ『まんぷく』20話の感想

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NHK連続テレビ小説『まんぷく』、2018年10月23日放送の第20話は大阪への空襲が始まりました。咲の夢枕問題が勃発していました。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

目次

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『まんぷく』4週「私がみつけます!」

www.nhk.or.jp

 

朝ドラ『まんぷく』は、2018年10月22日月曜日から第4週「私がみつけます!」が放送されています。

物語の舞台は昭和19年春の大阪です。

 

ヒロインは「今井福子(いまい・ふくこ、演:安藤サクラ)」です。

福子は今井家の末娘です。貧しいながらも愛情をたくさん受けておおらかに育った楽天家で、食べることが大好きな人です。

福子は女学校を卒業したばかり、「大阪東洋ホテル」で電話交換手として働き始めましたが、1ヶ月後には後述する恵の推薦でフロント係へと転属されています。

第3週のラストに結婚をし、それと同時に退職をしたようです。

 

福子の母は「今井鈴(いまい・すず、演:松坂慶子)」、福子の長姉は「咲(さき、演:内田有紀)」、次姉「克子(かつこ、演:松下奈緒)」です。

 

咲は年齢30歳前にして「小野塚真一(おのづか・しんいち、演:大谷亮平)」と結婚をし、名前も小野塚咲となりましたが、昭和17年春、結核を患い亡くなりました。

 

克子は名字が「香田」です。夫がいます。

夫は売れない芸術家・画家「香田忠彦(こうだ・ただひこ、演:要潤)」で、「タカ」と「吉乃」と「重之」と「学」の4人の子どもがいます。

家計は苦しく香田の実家から援助をしてもらっている様子。

 

福子の父は1話時点で既に他界しています。色々な物に手を出した挙げ句に亡くなったのだそう。鈴が言うには山師だったと。

 

福子の女学校時代からの友だちには、専門学校に通う「鹿野敏子(かの・としこ、演:松井玲奈)」とタイピストの学校に通う「池上ハナ(呉城久美)」がいて、大阪東洋ホテルの先輩でフロント係の「保科恵(ほしな・めぐみ、演:橋本マナミ)」とも仲がよくなっています。

 

福子が電話交換手として初めて応対した人物が「立花萬平(たちばな・まんぺい、演:長谷川博己)」でした。

萬平は「たちばな工房」という店を経営しているようです。発明家。

昭和16年には社名が「理創工作社(りそう・こうさくしゃ)」が変わっていました。

第3週ラストで福子と結婚しました。

 

萬平の周りは、萬平を裏切った会社の共同経営者「加地谷圭介(かじたに・けいすけ、演:片岡愛之助)」、萬平を評価したり捨てたりする世良商事の社長「世良勝夫(せら・かつお、演:桐谷健太)」がいます。

「たちばな工房」から萬平たちの下で働いている「竹ノ原大作(演:宮田佳典)」も。

 

咲に惚れていた歯科医「牧善之介(まき・ぜんのすけ、演:浜野謙太)」と、福子に惚れていたホテルの調理室係「野呂幸吉(のろ・こうちき、演:藤山扇治郎)」は、いずれも第3週時点で保科恵に鞍替えしています。

 

戦況の悪化

前回の昭和19年春から季節は進んで同年の夏、太平洋戦争の日本の戦況が悪くなってきました。

北九州にアメリカ軍の爆撃機による空襲があり、それを受けて東條内閣が「学童疎開促進要項」を閣議決定、7月にはサイパン島の守備隊が全滅(玉砕)、東條内閣が総辞職に追い込まれました。

自分たちの住む大阪も空襲される日が来るのだろうか、と福子たちの不安と心配が大きく膨らんでいます。

 

克子の疎開

福子の次姉・克子は4人の子どもたちと疎開をすることにしています。

福子たちとは名残惜しみつつ、しばしのお別れです。

克子の荷物の中には長姉・咲の夫・真一から預かった、夫・忠彦が咲のために描いた桜の絵も持っているようで、克子は子どもの世話を含め大変そうです。

 

鈴は離れない

自分たちも大阪から田舎に疎開しようと、福子は言います。

しかし母の鈴は、この家を守るのが自分の務めと頑として拒否。

爆弾が落ちてきたら家を守るも何もなくなるんよと必死に説得しますが、爆弾なんか落ちてきませんと無根拠なことを言って福子の誘いを跳ね除けます。

これまで通り、鈴は感情だけで動く人、逆を言えば理屈ではなかなか動かない人なので、こうと決めてしまうと動きません。

 

昭和19年秋

昭和19年秋、とうとう東京にも空襲がありました。11月24日と言っていましたか。

東京が空襲を受けたことで日本中に不安が広がっています。

東京が空襲されたということは大阪も空襲される危険が高まっている、福子と萬平は疎開をしなければならないことを感じ取ります。

そんな中で福子の親友の2人、敏子とハナも疎開すると福子に伝えてきました。3人でよく食べていた屋台のラーメン屋もいなくなっています。

周りの人たちがどんどん大阪から離れていく……。

 

夢枕

咲が夢枕に立ちました。いや座ってもいました。

 

鈴のところに立った咲は「この家をしっかり守ってください」と言い、福子のところに立った咲は「(鈴と萬平の)首根っこを捕まえてでも逃げなさい」と真剣な表情で言っていました。

咲が鈴の夢枕に立ったときはまだ東京の空襲が起こる前、福子の夢枕に立ったときは東京の空襲後でしたから、その間に咲の気持ちも変わったのでしょうか。

 

福子は翌日、萬平と共に実家へ行き、咲姉ちゃんが夢枕に立って逃げろと言ってきた、だから一緒に疎開をしようと言います。

しかし、咲は自分の夢枕に座って家を守れと言っていた、咲の仏壇は自分のところにあるのだから咲は自分のところにしか出てこない(自分に言ったことが正しい)と鈴は言い、やはり福子の言うことを聞きません。

夢枕に立ったとか座っていたとか、そもそも夢枕に立ったから行く行かないを判断するとか、そんなどこにも根拠のない感情的なやり取りばかりをする親娘、しかも、自分がいくら論理的に物事を説明しようとしても全く聞き入れてもらえずに閉口する萬平。

 

大阪に空襲

昭和20年(1945年)、とうとう大阪にも空襲がありました。天王寺の辺りだそう。

福子たちの不安が現実のものとなります。

 

さらに同年3月4日、福子たちが住む地域にもアメリカ軍の飛行機が飛来しました、しかしこちらには爆撃はありませんでした。

 

爆弾の代わりビラが大量に市内に撒かれています。

そのビラには爆弾の絵が描かれていて、その裏には赤い字で……

 

このリーフレットは爆弾であり得たのだ

 

……などと書かれていました。

工場や港湾などの軍事施設には立ち入らぬよう警告する、この無益の戦争に結末をつけるまで、幾度となく爆撃する、と。

 

「リーフレット (leaflet) 」とは英語で宣伝用印刷物の意味です。

紙を拾ったということは、紙が爆弾であったらあなたは死んでいた、という意味になります。

これは予告空襲であり空襲予告でもありました。

 

決意

リーフレットを読んだ福子、咲が言っていたように首根っこを捕まえてでも鈴を疎開させようと、実家へ行きます。

福子が言葉を発する前に鈴は「わかってる」と言いました。

鈴は既に荷物をまとめていました。夫と咲の位牌も一緒です。

 

こうして福子と萬平と鈴も疎開しています。

疎開先は、萬平の親戚がいる兵庫の「上郡(かみごおり)」と言っていたでしょうか。

疎開をした日の3日後、大阪に初めての大規模空襲が起こりました。危機一髪です。

 

おわりに

もう20話ですか……早い。

疎開先での生活を長く描写するとも思えないので、近々終戦するのでしょう。

でもあれですか、戦争の悲惨さや疎開生活の大変さを描写しないと、戦後をいかに生き延びるかの描写も重みがなくなるでしょうから、しばらく疎開生活を描くかもしれないですね。

 

夢枕に立っていた座っていたの親娘のやり取りは面白かったです。安藤サクラさん上手い。

空襲が来る来ないのときの、カメラの方を振り返って真剣な深刻な眼差しを向けた数秒間のシーンも、安藤さんの演技が素晴らしかった。セリフはない、ただ見つめるだけのシーンで深刻さや重大さを伝えるというのはなかなか難しかったのではないかと想像します。

 

鈴が疎開を嫌がる気持ちもわからなくないです。当時は代々受け継いできた家が多かったでしょうし、家族との思い出もたくさん残っているでしょうし。

 

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