NHK連続テレビ小説『半分、青い。』、2018年7月17日放送の92話はリョウちゃんの生活に影が落ち始めていました。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
『半分、青い。』第16週「抱きしめたい!」
2018年7月16日月曜日から朝ドラ『半分、青い。』の第16週「抱きしめたい!」の放送が始まりました。
物語の舞台は東京、時代は1999年(平成11年)。
本作のヒロインは「楡野鈴愛(にれの・すずめ、演:永野芽郁)」です。
鈴愛は楡野家の長女。1971年(昭和46年)7月7日生まれの、第14週現在25歳と思われます。
鈴愛の実家の楡野家は、岐阜県にある東美濃市、東美濃(ひがしみの)という架空の町の、梟(ふくろう)商店街という場所で「つくし食堂」を経営しています。
鈴愛の母が「楡野晴(にれの・はる、演:松雪泰子)」、父が「楡野宇太郎(にれの・うたろう、演:滝藤賢一)」、弟が年子の「楡野草太(にれの・そうた、演:上村海成)」、祖父が「楡野仙吉(にれの・せんきち、演:中村雅俊)」です。
祖母「楡野廉子(にれの・れんこ、演:風吹ジュン)」は、1980年時点で既に他界していて、空の上から声(ナレーション)のみの出演に変わっています。
鈴愛と同じ日同じ病院で生まれた幼馴染みが「萩尾律(はぎお・りつ、演:佐藤健)」です。
律の母が「萩尾和子(はぎお・わこ、演:原田知世)」、父が「萩尾弥一(はぎお・やいち、演:谷原章介)」で、律の家は写真店「萩尾写真館」を営んでいます。
鈴愛と律の同い年には「ブッチャー」こと「西園寺龍之介(さいおんじ・りゅうのすけ、演:矢本悠馬)」と、「木田原菜生(きだはら・なお、演:奈緒)」がいます。
ブッチャーの家、西園寺家は不動産屋を経営しているお金持ちの家です。
父が「西園寺満(さいおんじ・みつる、演:六角精児)」で、母が「西園寺富子(さいおんじ・とみこ、演:広岡由里子)」、姉が「西園寺麗子(さいおんじ・れいこ、演:幸田雛子)」です。
菜生の家は梟商店街の洋品店「おしゃれ木田原」です。
菜生の父は「木田原五郎(きだはら・ごろう、演:高木渉)」、母が「木田原幸子(きだはら・さちこ、演:池谷のぶえ)」です。
「岡田医院」の院長「岡田貴美香(おかだ・きみか、演:余貴美子)」も登場します。
鈴愛が小学3年生時、おたふく風邪が内耳に感染して急性発症する「ムンプス難聴」なる症状を起こして、左耳を失聴しました。
1999年秋、第14週途中で鈴愛は漫画家を辞めていて、東京にある漫画スタジオ「オフィス・ティンカーベル」を出ています。
漫画家を辞めた鈴愛は東京某所にある古い風呂なしアパートに住み、100円均一ショップ「大納言(だいなごん)」でアルバイトをして生計を立てています。
かつてのアシスタント仲間の、漫画家として有名になったボクテこと「藤堂誠(とうどう・まこと、演:志尊淳)」と漫画家を辞めて結婚をした「小宮裕子(こみや・ゆうこ、演:清野菜名)」とは今でも交流があるようです。
鈴愛の漫画の師匠「秋風羽織(あきかぜ・はおり、演:豊川悦司)」と、秘書の「菱本若菜(ひしもと・わかな、演:井川遥)」は……?
大納言の雇われ店長は「田辺一郎(たなべ・いちろう、演:嶋田久作)」、オーナーは藤村三姉妹です。
三姉妹は次女「藤村光江(ふじむら・みつえ、演:キムラ緑子)」と三女「藤村麦(ふじむら・むぎ、演:麻生祐未9」と末っ子「藤村めあり(ふじむら・めあり、演:須藤理彩)」。
大納言は100均になる前はオーダーメイドの帽子屋で、光江は帽子教室「3月うさぎ」を開いていて、麦は野鳥オタク、めありは不明です。
三姉妹の甥が、リョウちゃんこと「森山涼次(もりやま・りょうじ、演:間宮祥太朗)」、漫画家「鈴愛スズメ」の大ファンでもあります。
涼次が師事しているのが映画会社「クールフラット」の代表で映画監督の「元住吉祥平(もとすみよし・しょうへい、演:工藤工)」です。
15週でリョウちゃんが鈴愛にプロポーズし、鈴愛もそれを受け入れ2人は結婚することになりました。
森山鈴愛へ
前回91話では、鈴愛とリョウちゃんの結婚式が執り行われ、2人は晴れて夫婦となりました。
楡野鈴愛から森山鈴愛になったということ。
とはいっても、新居へは引っ越ししておらず、2人とも当面は今までと同じ生活をしているようです。
鈴愛は古アパートに住み100円ショップ「大納言」でアルバイト、リョウちゃんは元住吉祥平と同居生活をして、祥平の映画『追憶のかたつむり2』の製作ですね。
VHSのビデオテープ
ある日、鈴愛がいつものように大納言で働いていると、そこへ元住吉祥平とリョウちゃんがやって来ました。
近くまで映画のロケハンをしていたから立ち寄ったそう。
祥平は、自身が撮影・編集した、結婚式の様子を収めたVHSのビデオテープを鈴愛に手渡しています。
その夜、鈴愛はアパートで一人、そのビデオを見ています。
しかし、どうも自分の姿を見ることは恥ずかしく、まともに見ることができないようで、テープを早送りしてしまいます。
結婚式の様子が終わってビデオも終わりかと思ったところで画面が切り替わりました。
切り替わった画面では祥平がカメラの前に立っていて、彼は披露宴に来てくれた方からメッセージをもらったからそちらも見て欲しいと言っています。
ちなみに披露宴の様子は劇中では扱われていません。
画面に映っていたのは、ユーコとボクテ、秋風羽織、菱本さん、中野方の2人、ツインズの2人、菜生、ブッチャー、貴美香先生だったでしょうか。
中野方が!!
中野方の2人は、秋風のオフィス・ティンカーベルで繁忙期にのみ手伝ってくれるベテランアシスタントの2人です。
「中野(演:河井克夫)」さんと「野方(演:猫田直)」さんの2人のことで、ビデオメッセージの内容から、2人は92話現在良い関係にあるようです。
野方さんが中野さんを見つめながら「私もね、そろそろもらってもらおうかな〜」と言っていましたから。
既に付き合っているということでしょうか。
あの人に祝福されていない
ビデオメッセージが全て流れると、画面に「末永くお幸せに…」とテキストが表示された後に、画面暗転して終了しました。
そこで鈴愛は気が付くのですね。
「律……」
「私……結婚したよ……」
と、一番祝福されたい人にだけ言われていないことに気がついてしまいました。
ナレーションは蛇足
最後に、
「鈴愛は一番おめでとうと言って欲しい人に、言ってもらえていないことに気が付きました」
とナレーションで言っていました。
しかしこれは蛇足でした。
そういうことは言わないでも伝わりますよね。
余計な音・ナレーションを入れずに余韻をにじませる、映像と台詞だけで視聴者に感じてもらう、そういう描写をして欲しかったです。
律を求めるのはどうなのか
それと最後のシーンは、鈴愛はどれだけで律を引きずっているのかとも思いました。
幼い頃のようにあくまで幼馴染みとして、欲するのなら良いです。
しかし、お互いがはっきりと好意を持ってしまっていましたから、今さら幼馴染みに戻って……とはいかないでしょう。
流石に都合が良すぎます。
今は2人とも結婚相手がいるのです。
鈴愛が律を求めることも律が鈴愛を求めることも、現段階ではしてはすべきではないと私は思います。
まぁでも菜生からもブッチャーからもメッセージをもらっていて、「ふくろう会」では律のみもらえていないのも確かですから……求めることは仕方ないのかもしれません。
いや、でもリョウちゃんや律の妻より子の立場からすれば、都合の良いときは好きな人、都合が悪いときだけ幼馴染み、というのは通用しないですよ。
「斑目」なる人物が登場
今回、「追憶のかたつむり2」のエグゼクティブプレミアムプロデューサーの、「斑目賢治(まだらめ・けんじ)」なる人物が登場していました。
斑目は「矢島健一(やじま・けんいち)」さんが演じています。
斑目は映画の監督である祥平ではなくリョウちゃんの携帯電話に電話をかけてきて、会いたいんだけど会える日はあるかと言ってきました。
「あのね、ちょっと困ったことになったんだ……」
斑目はそう言って話をし始めたこと、祥平にではなくリョウちゃんに電話をかけたこと。
これらのことから想像されることは、おそらく『追憶のかたつむり2』の製作が難しくなった、そういうではないかと思われます。
スポンサーが降りるなどして資金繰りが上手く行かなくなったのでしょう。
斑目というと『げんしけん』の「斑目晴信」を思い出してしまいます。
おわりに
今回は物語の大きな進展はなくビデオメッセージがメインだったかと。
それだけに最後のナレーションはやはり要らなかったなぁと残念に思いました。
『追憶のかたつむり2』の製作が頓挫するということはリョウちゃんのお給料はどうなるのでしょうか?
ていうかそもそも給料など出ているのでしょうか?