NHK連続テレビ小説『半分、青い。』、2018年6月16日放送の66話はボクテの裏切りが発覚したその後でした。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
『半分、青い。』第11週「デビューしたい!!」
2018年6月11日月曜日から朝ドラ『半分、青い。』の第11週「デビューしたい!!」の放送が始まりました。
物語の舞台は東京、時代は1990年(平成2年)です。
本作のヒロインは「楡野鈴愛(にれの・すずめ、演:永野芽郁)」です。
鈴愛は楡野家の長女。1971年(昭和46年)7月7日生まれの、第10週現在18歳か19歳、高校を卒業した年です。
鈴愛の実家の楡野家は、岐阜県にある東美濃市、東美濃(ひがしみの)という架空の町の、梟(ふくろう)商店街という場所で「つくし食堂」を経営しています。
鈴愛の母が「楡野晴(にれの・はる、演:松雪泰子)」、父が「楡野宇太郎(にれの・うたろう、演:滝藤賢一)」、弟が年子の「楡野草太(にれの・そうた、演:上村海成)」、祖父が「楡野仙吉(にれの・せんきち、演:中村雅俊)」です。
祖母「楡野廉子(にれの・れんこ、演:風吹ジュン)」は、1980年時点で既に他界していて、空の上から声(ナレーション)のみの出演に変わっています。
鈴愛と同じ日同じ病院で生まれた幼馴染みが「萩尾律(はぎお・りつ、演:佐藤健)」です。
律の母が「萩尾和子(はぎお・わこ、演:原田知世)」、父が「萩尾弥一(はぎお・やいち、演:谷原章介)」で、律の家は写真店「萩尾写真館」を営んでいます。
鈴愛と律の同い年には「ブッチャー」こと「西園寺龍之介(さいおんじ・りゅうのすけ、演:矢本悠馬)」と、「木田原菜生(きだはら・なお、演:奈緒)」がいます。
ブッチャーの家、西園寺家は不動産屋を経営しているお金持ちの家です。
父が「西園寺満(さいおんじ・みつる、演:六角精児)」で、母が「西園寺富子(さいおんじ・とみこ、演:広岡由里子)」、姉が「西園寺麗子(さいおんじ・れいこ、演:幸田雛子)」です。
菜生の家は梟商店街の洋品店「おしゃれ木田原」です。
菜生の父は「木田原五郎(きだはら・ごろう、演:高木渉)」、母が「木田原幸子(きだはら・さちこ、演:池谷のぶえ)」です。
「岡田医院」の院長「岡田貴美香(おかだ・きみか、演:余貴美子)」も登場します。
鈴愛が小学3年生時、おたふく風邪が内耳に感染して急性発症する「ムンプス難聴」なる症状を起こして、左耳を失聴しました。
鈴愛は1990年現在、東京にある漫画スタジオ「オフィス・ティンカーベル」が登場しています。
ティンカーベルには、鈴愛が律から勧められてドハマリした漫画家「秋風羽織(あきかぜ・はおり、演:豊川悦司)」と、秘書の「菱本若菜(ひしもと・わかな、演:井川遥)」、アシスタントにユーコこと「小宮裕子(こみや・ゆうこ、演:清野菜名)」とボクテこと「藤堂誠(とうどう・まこと、演:志尊淳)」等がいます。
律は、上京後住んでいるマンションで、同じ「セイホク大学」の法学部1年「朝井正人(あさい・まさと、演:中村倫也)」と出会っています。
9週終了時点で、鈴愛は正人と、律は「伊藤清(いとう・さや、演:古畑星夏)」と出会っていて、それぞれが付き合いそうな距離感にいます。
ボクテはクビ
65話で、ボクテが「草萌書房」の漫画雑誌「月刊アモーレ」に、鈴愛の2作目でしたか、漫画『神様のメモ』をもらってそれをアレンジして掲載してしまいました。
秋風にそのことがバレてご立腹、ボクテに対して秋風塾の破門を言い渡します。
要するにクビ。
「『月刊アモーレ』などというチンケなところからデビューして、金の卵も温泉卵になるわっ!」
だそうです。
鈴愛とユーコが呼び出され、事情を聞かされると鈴愛は『神様のメモ』はボクテにくれないかと言われたからあげたと伝えます。
ただアモーレに掲載された『神様のメモ』は、オリジナルとは異なる内容で、しかもエ口だったみたいです。
「お前はアホか? 自分の作品をあんなエ口まがいの作品にされてなぜ怒らない?」
秋風がボクテをクビにした理由は、どちらかというと鈴愛がネタの譲ったことよりも、ボクテが漫画をエ口に仕上げたことに対して怒っているようです。
後に「ボクテに渡すことによってより面白くなっていれば私も黙った」とも言っていまいたから。
そして、ネタ・アイデアを他人に譲るなどご法度・言語道断ということで、ついでのように、鈴愛もクビが言い渡されました。
ちなみに、ボクテは秋風のデスクの下に隠れていて一部始終を聞いていました。
鈴愛とユーコも途中でボクテのことに気がついていたのですが、ボクテからジェスチャーでお願いされていたので黙っています。
が、鈴愛がクビ宣告を受けたことで、それだけは、とデスク下から飛び上がるように出てきました。
そのときボクテはデスクに頭を強くぶつけてコブができています。
『女光源氏によろしく』がガーベラ新人賞受賞
最悪なタイミングというか最高のタイミングと言うか……
散英社の「月刊ガーベラ」の1992年度でしょうか、今年のガーベラ新人賞にボクテの『女光源氏によろしく』が選ばれたことが明らかになりました。
焦って功を急がなければプロデビューできたのに……という。
秋風は、ボクテのガーベラ・デビューを取り下げ、賞も辞退する、いや辞退したと宣言しました。
ボクテは既に他誌に自分の名前で漫画を掲載してしまっているプロの漫画家ですから、そもそも応募する資格がないのでしょうか?
そういうルールを私は知りません。
ボクテの退社
日を改めて、ボクテと鈴愛とユーコは秋風に謝罪をしました。
しかし、いつもは気まぐれで周りを振り回している秋風も、今回ばかりは許してくれません。
「作品は生き物だ。いか様にも育つ」
「お前(ボクテ)は楡野のアイデアをパクったばかりか、『神様のメモ』の息の根を止めたんだ」
それは許されることではないと。
ボクテは、許してもらえるとは思っていません、ここ(ティンカーベル)を出て行きます、こんなに良くしていただいたのにごめんなさい、先生のことを本当に尊敬していたし、先生の描く世界が好きだったのに……と。
でも一つだけお願いがあります、鈴愛だけはここに居させてください、とボクテは深く頭を下げます。
鈴愛の人の良さにつけ込んでかすめ取るようにアイデアをもらったのだから、鈴愛は悪くない、自分が悪いのだと。
「………………………えぇ〜」
と秋風。
鈴愛もプロ意識が低すぎる、この世界アイデアの貸し借りはないぞ、と釘を差しつつも、ボクテの土下座と頭のコブに免じて、鈴愛のことは許してくれました。
ていうかこの時点でまだプロじゃないですけどね。
こうしてボクテは、1992年の夏のなりかけに、ティンカーベルを去りました。
菱本さんから「ピエロルッフ(と聞こえました)のバターサンド」を餞別代わりに渡されています。
2丁目でできた友だちとおやつにどうぞと。
バターサンドはどこの店のもの?
「ひしもっちゃん(菱本さん)」がボクテに渡していた、「ピエロルッフ」と聞こえたバターサンドのお店、元ネタはどのお店なのでしょう?
バターサンドというと、北海道『六花亭』の「マルセイバターサンド」を真っ先に思い浮かべますけど……マルセイバターサンドのことでしょうか?
それとも『CLUB HARIE(クラブハリエ)』のレーズンサンドでしょうか?
はたまた別のお店? 私にはわかりませんでした。
鈴愛がガーベラ新人賞を受賞!!
ある朝、ひしもっちゃんに叩き起こされた鈴愛。
その「ひしもっちゃん」から「今、キタノ編集長から電話があって、ボクテくんが辞退した後、厳正な審査の結果、あなたの『一瞬に咲け』が繰り上がったそうよ! ガーベラ大賞新人賞!! デビューよ!」と伝えられました。
鈴愛のプロ漫画家デビューが決まりました。
ボクテの次点ということですが、結果オーライ。
おわりに
うん、今回の秋風の処分は妥当というか当然かなということで、鈴愛も首の皮一枚つながり、そしてデビューできてよかったです。
ていうかヒロインですから、この流れは既定路線ではありますけど。
もう60話を超えていますから、そろそろプロにならないでどうするという感じもします。
ただ、プロになるための修行の風景をもっと丁寧に描いて欲しかったという思いもあります。
今週でしたっけ先週でしたっけ? NHK『あさイチ』の朝ドラ受けトークで、「博多大吉」さんが「漫画を描きましょうよ」と発言していました。
鈴愛が正人や律との恋愛ばかりにうつつを抜かしているドラマの進行にツッコミを入れていたことがありました。
それは本当にそうです。
人生で楽しい嬉しい悲しい悔しい寂しいなど多くの感情を体験することは創作活動の糧になることは確かでしょう。
けど、漫画を描くことがドラマの本分であるのですから、鈴愛が技術的なことで苦労している様子をもっと描いてからプロになって欲しかったです。
劇中、カケアミやクロッキーデッサンのことくらいですよね、技術的なことを描いたシーンって。
漫画はもっとたくさんの技術が詰まっているはずです。
その全ては無理としても、描き様はあったのではないかなとは思います。
さて、次週第12週は「結婚したい!!」です。
鈴愛が「楡野スズメ」としてプロの漫画家デビューをし、『月刊ガーベラ』に『一瞬に咲け』が掲載されている映像がありました。
鈴愛の実家「つくし食堂」でも、宇太郎と晴子と仙吉がガーベラを見て笑顔になっている様子もあって。
週タイトルの結婚したいは鈴愛ではなくユーコでしょうか?
鈴愛が駅のホームで律と再会しそうな……?!!