NHK連続テレビ小説『半分、青い。』、2018年6月8日放送の59話は清と鈴愛というより清とユーコのバトルが勃発していました。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
- 『半分、青い。』第10週「息がしたい!」
- 鈴愛と清
- ユーコがあえて波風を立てる
- 女としてのランクが上
- 写真の鈴愛に爪でバッテン
- 心に刺さったすみれ色のマニキュア
- 湿度高い系って?
- 律のマンションの前でマグマ大使の笛を
- 秋風オススメの大福とシュー・ア・ラ・クレーム
- おわりに
『半分、青い。』第10週「息がしたい!」
2018年6月4日月曜日から朝ドラ『半分、青い。』の第10週「息がしたい!」の放送が始まりました。
物語の舞台は東京、時代は1990年(平成2年)です。
本作のヒロインは「楡野鈴愛(にれの・すずめ、演:永野芽郁)」です。
鈴愛は楡野家の長女。1971年(昭和46年)7月7日生まれの、第10週現在18歳か19歳、高校を卒業した年です。
鈴愛の実家の楡野家は、岐阜県にある東美濃市、東美濃(ひがしみの)というおそらく実在しない町の梟(ふくろう)商店街で「つくし食堂」を経営しています。
鈴愛の母が「楡野晴(にれの・はる、演:松雪泰子)」、父が「楡野宇太郎(にれの・うたろう、演:滝藤賢一)」、弟が年子の「楡野草太(にれの・そうた、演:上村海成)」、祖父が「楡野仙吉(にれの・せんきち、演:中村雅俊)」です。
祖母「楡野廉子(にれの・れんこ、演:風吹ジュン)」は、1980年時点で既に他界していて、空の上から声(ナレーション)のみの出演に変わっています。
鈴愛と同じ日同じ病院で生まれた幼馴染みが「萩尾律(はぎお・りつ、演:佐藤健)」です。
律の母が「萩尾和子(はぎお・わこ、演:原田知世)」、父が「萩尾弥一(はぎお・やいち、演:谷原章介)」で、律の家は写真店「萩尾写真館」を営んでいます。
鈴愛と律の同い年には「ブッチャー」こと「西園寺龍之介(さいおんじ・りゅうのすけ、演:矢本悠馬)」と、「木田原菜生(きだはら・なお、演:奈緒)」がいます。
ブッチャーの家、西園寺家は不動産屋を経営しているお金持ちの家です。
父が「西園寺満(さいおんじ・みつる、演:六角精児)」で、母が「西園寺富子(さいおんじ・とみこ、演:広岡由里子)」、姉が「西園寺麗子(さいおんじ・れいこ、演:幸田雛子)」です。
菜生の家は梟商店街の洋品店「おしゃれ木田原」です。
菜生の父は「木田原五郎(きだはら・ごろう、演:高木渉)」、母が「木田原幸子(きだはら・さちこ、演:池谷のぶえ)」です。
「岡田医院」の院長「岡田貴美香(おかだ・きみか、演:余貴美子)」も登場します。
鈴愛が小学3年生時、おたふく風邪が内耳に感染して急性発症する「ムンプス難聴」なる症状を起こして、左耳を失聴しました。
鈴愛は1990年現在、東京にある漫画スタジオ「オフィス・ティンカーベル」が登場しています。
ティンカーベルには、鈴愛が律から勧められてドハマリした漫画家「秋風羽織(あきかぜ・はおり、演:豊川悦司)」と、秘書の「菱本若菜(ひしもと・わかな、演:井川遥)」、アシスタントにユーコこと「小宮裕子(こみや・ゆうこ、演:清野菜名)」とボクテこと「藤堂誠(とうどう・まこと、演:志尊淳)」等がいます。
律は、上京後住んでいるマンションで、同じ「セイホク大学」の法学部1年「朝井正人(あさい・まさと、演:中村倫也)」と出会っています。
9週終了時点で、鈴愛は正人と、律は「伊藤清(いとう・さや、演:古畑星夏)」と出会っていて、それぞれが付き合いそうな距離感にいます。
鈴愛と清
前回58話のラスト、「喫茶おもかげ」で鈴愛がボクテとユーコにご飯をおごっていました。
正人からフラレたショックから激しく落ち込んでいた自分を、2人が支えてくれていたから、そのお詫びというかお礼というか、です。
そこへ、律と清が入ってきて……というところです。
清と鈴愛はお互いに挨拶をしています。
清「ここケチャップついてるよ」
鈴愛はナポリタンですか、それを直前まで食べていて口の左にケチャップが付いてオレンジ色になっていました。
口の右側をこすった鈴愛に対して……
清「……反対」
鈴「ああ……ども」
と言って、鈴愛はボクテとユーコに彼女が清だと知らせます。
羽根より軽い口で既に話をしていたのです。
ユーコは色々と察しがついたようで、表情が少し強張ります。
清は鈴愛が自分の絵を描いてくれたことを話題に切り出して……
「ああ……見たんですね。あんまり上手く描けてなくて……」
と鈴愛が謙遜(?本音でしょうか、鈴愛のことですから)をしたところ清は……
「ううん、上手に描けていたわよ」
と言いました。
こ・わ・い……この嵐の前の静けさ感たるや。
ユーコがあえて波風を立てる
それに反応をしたのはユーコでした。
清に自分が鈴愛の友だちだと自己紹介した上で、律の方へ向き直り……
「あ、律くん。こないだはスープすごく美味しかった。ごちそうさま」
……と言います。
清が何のことかと律に促すと、清が……
「律くん、鈴愛にスープ作りに来てくれたんです」
……と言います。怖い。
清は笑顔で「へぇ、料理なんかするんだ。知らなかった」と律に話しかけます。
律は普段はしない、気まぐれだと答えたところで、会話を切って2人、席に向いきました。
いやいや……。
女としてのランクが上
席に戻ったとき、さっそくボクテがユーコに「ちょっとなぁにユーコちゃん、わざと波風立てるようなこと言って」と声を掛けると、ユーコは……
「『ううん、上手だったわよ』何で上から目線?」
……と答えました。
「上だからじゃない? 鈴愛ちゃんより。女としてランクが」
とボクテはわざと意地悪に言いました。
鈴愛はそんなボクテに「おい!」と突っ込んでいましたが……それ以上は言い返せないでいました。
女性らしさというと……小学校時代からあまり変わっていないですからね、鈴愛は。
写真の鈴愛に爪でバッテン
清ももちろん、鈴愛やユーコのやり取りを快くは思っていないです。
「今度作ってよ、スープ」
……と言うなど、ユーコの言葉がジャブのように効いているご様子。
さらにその後、律の部屋へ行くと、飾ってある「ふくろう会」の写真を見て、律の隣りに写っている鈴愛の顔に爪で「✗(バツ)」印付けていました。
完全に鈴愛のことを恋のライバル、恋敵だと思っているようです。
今、自分が律の彼女なのに。
心に刺さったすみれ色のマニキュア
その後、オフィス・ティンカーベルでは秋風塾が開かれています。
ボクテとユーコと鈴愛の漫画レッスンですね。
「秋風羽織は弟子たちに、最近生きていて、実生活の中で気になったことを必ず発表させます。そしてそれを物語に昇華させる、という訓練をしています」
「何故なら、秋風羽織が最も大事に思うのが『オリジナリティ』と『リアリティ』だからです」
秋風は鈴愛に「最近心に刺さったこと」を聞くと、鈴愛は意外な答えを言いました。
それは「律の左手薬指に塗られた、すみれ色のマニキュア」でした。
「涙止めマスク」を作るほどに涙を流した、自分が正人にフラレたことではなく。
律のマニキュアは清が塗ったものだと鈴愛は断言しました。
先述した「おもかげ」で清を見たことに、律の左手薬指と同じ色のマニキュアをいていたから。お揃い。
秋風は悦びます。そういうエピソードをいただけと。
さらに秋風はそれを見たときどう思ったかを問います。
「その指を折ってやりたい、って思った?」とはボクテ……物騒。
律がスープを作りに来てくれたときに左手薬指に絆創膏が貼ってあって、律は鈴愛が失恋したのに自分だけが上手く言っているのが申し訳ないから、と理由を言っていました。
「まーくん(正人)にフラレたことよりも、私はこの一週間で一番心に残った出来事は『律の一本だけの爪の色』です」
「私は、この先大人になってマニキュアを塗るようになっても(もう大人だからとユーコのツッコミ)、この先マニキュアを塗りたいって思っても、すみれ色は選ばない気がします」
「自分の心がわからなかったので、余計に心に残りました」
秋風はこのエピソードと感想をお気に召したようで、「なかなか良いじゃないか。正直でよろしい」と感心していました。
鈴「先生、自分の心を見つめることが創作の原点なら、これは苦しい仕事ではありませんか?」
秋「見つめているときは、な。だが、それが美しい物語に昇華したときに、そして多くの読者が喜んでくれたときに、君のその心も癒やされるんだ」
創作で身も心も削っている感じ。
鈴愛は自分の心がわからないと言っていますけど、いい加減鈍感すぎるかなと思います。
律もですけど。
その鈍感さのせいで、正人や清という犠牲者が生まれてしまっている訳ですから、罪なことです。
湿度高い系って?
私の11本目の指と言い、清は律の左手薬指の絆創膏を剥がし、再び自分が塗ったマニキュアを露わにします。
「こういうの『うっ』ってなる?」
「『湿度高い系』大丈夫なんだ?」
……と、清は彼女からマニキュアを塗られたり、11本目の指などと言われて嫌にならないかと聞いていました。
湿度高い系というのが少々わかりにくいですが、言い換えると「愛情が重い」ということでしょうか?
重い=くどい=ジトジトしている、ということかなと私は理解しました。
湿度が高い愛情は「いっそ、好きかも」だそうですよ、律は。
律のマンションの前でマグマ大使の笛を
秋風が出版社からお中元にA5ランクの「松阪牛」を頂いたそうで、生肉がお中元の品として適切なのかと思うものの、庭で皆でバーベキューをすることにしました。
日にちは7月7日、七夕です。
鈴愛の誕生日でもあります。
秋風は律と正人も呼ぼうと地雷を踏んでいました……。
正人は既に吉祥寺に引っ越しを済ましているため、律を呼ぼうということになり、誕生日ケーキを買って来ていいぞと言われたこともあり、鈴愛とユーコとで律のマンションに迎えに行きました。
普通は電話で連絡を取ってから行くものだと思いますが、そこはドラマなので。
鈴愛は久しぶりに「マグマ大使の笛」を律のマンションの前で吹きます。
が、律は出てこなかったので、帰ろうとすると、律の部屋の窓が開きます。
窓から律が顔を覗かせるかと思いきや(誰も思わなかったでしょうけど)、顔を出したのは清でした……。
……間違いなく修羅場が待ち構えています。
秋風オススメの大福とシュー・ア・ラ・クレーム
秋風塾で秋風は鈴愛たちにシュー・ア・ラ・クレームを出していました。
シュークリームは、シュー・ア・ラ・クレームの日本語、和製外来語ですか。
そのとき彼は「大福は『よしあき・いっちょう堂』、シュー・ア・ラ・クレームは『ブランソレイユ』」と言っていたような言っていなかったような。
正直ちょっと聞き取れなかったです。
モデルは大福は大阪の『一心堂』さんで、シュークリームは京都の『クレーム デ ラ クレーム』さんでしょうか?
違っていたら申し訳ありません。
おわりに
第9週の終わりに放送された第10週の予告では、律の部屋の中と思われる場所で鈴愛と清が喧嘩をしていましたから、あのシーンが明日60話で展開されるはずです。
両思いなのは間違いないですが、今の段階では律は鈴愛を選ばないと思います。
というのも、清と付き合っているからというのが表面的な理由になりますけど、メタ的に捉えるならば、秋風の漫画は作者の人生経験を元にすると散々言われているから、です。
鈴愛は正人よりも心に残った律から、清が大事だから、これ以上清を困らせるようなら鈴愛とは距離を置くと、そういう言葉を吐かれるだろうなと私は考えています。
それこそが漫画の原動力になる、というか原動力にして漫画を描き、プロの漫画家としてデビューすることになるのではないかな、と。
メタ的にそろそろ本格的に漫画家になる流れが欲しいですからね。