NHK連続テレビ小説『半分、青い。』、2018年6月6日放送の57話は鈴愛が正人から告白の返事をもらいました……。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
『半分、青い。』第10週「息がしたい!」
2018年6月4日月曜日から朝ドラ『半分、青い。』の第10週「息がしたい!」の放送が始まりました。
物語の舞台は東京、時代は1990年(平成2年)です。
本作のヒロインは「楡野鈴愛(にれの・すずめ、演:永野芽郁)」です。
鈴愛は楡野家の長女。1971年(昭和46年)7月7日生まれの、第10週現在18歳か19歳、高校を卒業した年です。
鈴愛の実家の楡野家は、岐阜県にある東美濃市、東美濃(ひがしみの)というおそらく実在しない町の梟(ふくろう)商店街で「つくし食堂」を経営しています。
鈴愛の母が「楡野晴(にれの・はる、演:松雪泰子)」、父が「楡野宇太郎(にれの・うたろう、演:滝藤賢一)」、弟が年子の「楡野草太(にれの・そうた、演:上村海成)」、祖父が「楡野仙吉(にれの・せんきち、演:中村雅俊)」です。
祖母「楡野廉子(にれの・れんこ、演:風吹ジュン)」は、1980年時点で既に他界していて、空の上から声(ナレーション)のみの出演に変わっています。
鈴愛と同じ日同じ病院で生まれた幼馴染みが「萩尾律(はぎお・りつ、演:佐藤健)」です。
律の母が「萩尾和子(はぎお・わこ、演:原田知世)」、父が「萩尾弥一(はぎお・やいち、演:谷原章介)」で、律の家は写真店「萩尾写真館」を営んでいます。
鈴愛と律の同い年には「ブッチャー」こと「西園寺龍之介(さいおんじ・りゅうのすけ、演:矢本悠馬)」と、「木田原菜生(きだはら・なお、演:奈緒)」がいます。
ブッチャーの家、西園寺家は不動産屋を経営しているお金持ちの家です。
父が「西園寺満(さいおんじ・みつる、演:六角精児)」で、母が「西園寺富子(さいおんじ・とみこ、演:広岡由里子)」、姉が「西園寺麗子(さいおんじ・れいこ、演:幸田雛子)」です。
菜生の家は梟商店街の洋品店「おしゃれ木田原」です。
菜生の父は「木田原五郎(きだはら・ごろう、演:高木渉)」、母が「木田原幸子(きだはら・さちこ、演:池谷のぶえ)」です。
「岡田医院」の院長「岡田貴美香(おかだ・きみか、演:余貴美子)」も登場します。
鈴愛が小学3年生時、おたふく風邪が内耳に感染して急性発症する「ムンプス難聴」なる症状を起こして、左耳を失聴しました。
鈴愛は1990年現在、東京にある漫画スタジオ「オフィス・ティンカーベル」が登場しています。
ティンカーベルには、鈴愛が律から勧められてドハマリした漫画家「秋風羽織(あきかぜ・はおり、演:豊川悦司)」と、秘書の「菱本若菜(ひしもと・わかな、演:井川遥)」、アシスタントにユーコこと「小宮裕子(こみや・ゆうこ、演:清野菜名)」とボクテこと「藤堂誠(とうどう・まこと、演:志尊淳)」等がいます。
律は、上京後住んでいるマンションで、同じ「セイホク大学」の法学部1年「朝井正人(あさい・まさと、演:中村倫也)」と出会っています。
9週終了時点で、鈴愛は正人と、律は「伊藤清(いとう・さや、演:古畑星夏)」と出会っていて、それぞれが付き合いそうな距離感にいます。
正人の返事
前回56話で、上京していた晴子さんを見送った鈴愛と正人、中華料理を食べて地元に戻ってきて、近所の公園まで来たところで休憩、公園のベンチに座って2人話していました。
正人が帰ろうと言い歩きだすと、鈴愛は正人の袖をつかんで「この手が……勝手に……離れたくないって」「正人くん、好きです」と告白しました。
ここまでが56話、今日放送の57話冒頭で早速正人から返事がありました。
正「ごめん……鈴愛ちゃん」
鈴「へっ?!」
正「自分、そういうつもりじゃなかった」
付き合うとかあれするとかそういう関係を望んで仲良くなるつもりじゃなかったと。
じゃあどうしてキスをしたのかと小一時間。
鈴「えっ、えっ、いやだよ!正人くん好きだよ?」
正「離して……」
鈴「いやだよ!まーくん」
正「まーくんとか止めて」
鈴「まーくん、ねぇ、ねぇ」
正「ちょっ、離してって!」
と言って必死に食い下がる鈴愛を正人は突き飛ばしてしまいました。
地面に倒れ込む鈴愛、正人は「大丈夫」と言って心配しますが……
鈴愛は正人から差し出された手を無視して、一人で立ち上がって帰って行きました。
「いやぁ一言言わせてもらえば、いくら自分にその気がないからって、これはないんじゃないんですか?まーくん」
というナレーションが入っていました。
いやいや……確かに突き飛ばすのは良くないですけど、鈴愛も大概でしたよ?
ちょっとしつこかったです。
どちらか一方が悪いのではなく両方悪いです。
鈴愛は完全にイケる、付き合える、キスできると思っていたので、思いがけない断りが来てしまい頭が混乱してしまったのでしょう。
正人も思っていた以上にしつこかったのでつい力を入れてしまったのでしょう。
自分は律が大事だから
鈴愛は、下宿している「秋風ハウス」に戻るやボクテやユーコの前で大泣きして大騒ぎ、過呼吸まで起こしています。
過呼吸を起こす中でもユーコたちに、律に会いたいとワガママを言って、ユーコが律の家に電話をかけて、律に事情を説明していました。
律はまず正人から事情を聞いていました。
正「恋愛じゃないよ。付き合ってないよ。一回花火して今日一緒に公園歩いて、その後お母さんを新幹線で送っただけ」
律「それで十分なんだよ。あいつ免疫ないから。マハジャロとかゴールドのお立ち台に乗ってる女と一緒にすんなよ……今のはちょっと偏見だったかもしれないけど、マハジャロに悪かった」
正「一緒にしないためにハッキリ言ったんだ。鈴愛ちゃんに好きって言われて、今この子を抱きしめたら絶対好きになる。抱きしめてチューしたら100%好きだよ」
律「それでいいじゃん。恋愛ってそういうものじゃん」
正「自分さ、律みたいな真面目な人にはわからないかもしれないけど、遊んでるっていう感覚なくって、ああ可愛いな好きだなって思って付き合うとどんどんどんどん……」
(略)
正「そんなところに鈴愛ちゃんを巻き込みたくないって思った。鈴愛ちゃん5人目の彼女は許されないだろって思った」
正「例えばってことだよ、回り回って今はフリーだよ」
正「それに自分、律が大事だから」
正「律は東京に来て一番の友だちだから。自分、結構人嫌いでさ、あまり人とうまくいったことないんだ、こう見えて」
正「でも律を吉祥寺に誘ってるんだよ。一緒に住もうって。こんな友だちって、友だちって言っていいかな? 友だちって初めてなんだよ」
律「……で、それと鈴愛とどう関係あるの?」
正「律の好きな人とは付き合えないよ」
正人はそう言いました。
それを聞いた律は「は?」となっていました。
律には清という彼女がいますし、鈴愛は正人を好きですからね。
でも正人は続けて……
「お互いに気づいてないだけだよ、自分の気持ちに」
……と言いました。
たぶん正人の言っていることが正しいです。何せ「正しい人」ですから。
律も鈴愛も自分の本当の気持ちに気がついていないのですね。
正人はそれにいち早く気がついたから大怪我を負う前に撤退できましたけど、清は大怪我をしそうです。
律は正人のその言葉をまだ理解できなかったようです……いや、しようとしなかっただけかもしれません。
律、裏を貸す
律は次に、秋風ハウスに行って鈴愛を慰めていました。
秋風ハウスに着くと、今度は鈴愛は実家に電話をかけて晴子さんに事の顛末を洗いざらい話している最中でした。
いや、正人に突き飛ばされたことは言っていなかったかも?
律が来たことを鈴愛が気づくと、鈴愛は受話器を律に渡して自分は部屋に戻ってまた泣いています。
どう転んでも周りへの迷惑を顧みない子なのですね……まずは律にわざわざ来てくれてありがとうですし、晴子さんにも話を聞いてくれてありがとう、ユーコやボクテも自分のために色々してくれてありがとう、なんですけどねぇ。
まぁ周りに気をまわせるどころの話じゃないということでしょう。
律が晴子との会話を終えて鈴愛の部屋に入ると、鈴愛は今度は律に「裏、貸して」欲しいと言っていました。
裏とは背中のことですね。
律は素直に背中を貸して、鈴愛はそこに自分の聞こえる側の右耳を当てて、律の心臓の鼓動を聞いているかのようです。
鈴「律の背中はあったかいなぁ、余計泣けてくるな」
鈴「いくら泣いてもスズメの涙、なんつって」
……などと冗談を言えるくらいには元気が出てきたようです。
鈴「こんなときでも律が笑うと嬉しい……ほっとする」
律は自分が生まれて初めて聞いた泣き声が鈴愛の泣き声なんだよなと語りかけていました。
同じ日同じ病院で、律が鈴愛の5分前に生まれていますから、泣き声として初めて聞いたのは鈴愛の泣き声なのですね。
和子さんの嬉し泣きかもしれないですけどね、実際は。
おわりに
鈴愛は自分の左の耳が聞こえなくなったときのことを思い出していました。
そのとき家族や周囲の前では泣けず、木曽川の川のほとりで律の左隣りで初めて耳のことで泣いたのですね。
家族に心配をかけたくないから泣けなかったけど律の横では泣けたのです。
今回はボクテやユーコの前でも大泣きでしたが。
今回の、鈴愛に寄り添う律は、まるでドリカムさんの「サンキュ.」に出てくる人みたいだなぁと感じました。
さぁ、これからが修羅場ですよ。
清がそのことを知ったときがどうなるのか、ちょっと楽しみです(ゲス顔