ディスディスブログ

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「鈴愛は律でも律は違う」と鈴愛が初めて律への気持ちを母・晴子に吐露しました - 朝ドラ『半分、青い。』54話の感想

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NHK連続テレビ小説『半分、青い。』、2018年6月2日放送の54話は鈴愛と晴子の親子水入らず回でした。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

目次

 

 

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『半分、青い。』第9週「会いたい!」

www.nhk.or.jp

 

2018年5月28日月曜日から朝ドラ『半分、青い。』の第9週「会いたい!」の放送が始まりました。

物語の舞台は東京、時代は1990年(平成2年)です。

本作のヒロイン「楡野鈴愛(にれの・すずめ、演:永野芽郁)」は楡野家の長女です。1971年(昭和46年)7月7日生まれの、第9週現在18歳か19歳、高校を卒業しています。

鈴愛の実家の楡野家は、岐阜県にある東美濃市、東美濃(ひがしみの)というおそらく実在しない町の梟(ふくろう)商店街で「つくし食堂」を経営しています。

鈴愛の母が「楡野晴(にれの・はる、演:松雪泰子)」、父が「楡野宇太郎(にれの・うたろう、演:滝藤賢一)」、弟が年子の「楡野草太(にれの・そうた、演:上村海成)」、祖父が「楡野仙吉(にれの・せんきち、演:中村雅俊)」です。

祖母「楡野廉子(にれの・れんこ、演:風吹ジュン)」は、1980年時点で既に他界していて、空の上から声(ナレーション)のみの出演に変わっています。

 

鈴愛と同じ日同じ病院で生まれた幼馴染みが「萩尾律(はぎお・りつ、演:佐藤健)」です。

律の母が「萩尾和子(はぎお・わこ、演:原田知世)」、父が「萩尾弥一(はぎお・やいち、演:谷原章介)」で、律の家は写真店「萩尾写真館」を営んでいます。

鈴愛と律の同い年には「ブッチャー」こと「西園寺龍之介(さいおんじ・りゅうのすけ、演:矢本悠馬)」と、「木田原菜生(きだはら・なお、演:奈緒)」がいます。

ブッチャーの家、西園寺家は不動産屋を経営しているお金持ちの家です。

父が「西園寺満(さいおんじ・みつる、演:六角精児)」で、母が「西園寺富子(さいおんじ・とみこ、演:広岡由里子)」、姉が「西園寺麗子(さいおんじ・れいこ、演:幸田雛子)」です。

菜生の家は梟商店街の洋品店「おしゃれ木田原」です。

菜生の父は「木田原五郎(きだはら・ごろう、演:高木渉)」、母が「木田原幸子(きだはら・さちこ、演:池谷のぶえ)」です。

「岡田医院」の院長「岡田貴美香(おかだ・きみか、演:余貴美子)」も登場します。

 

鈴愛が小学3年生時、おたふく風邪が内耳に感染して急性発症する「ムンプス難聴」なる症状を起こして、左耳を失聴しました。

 

鈴愛は1990年現在、東京にある漫画スタジオ「オフィス・ティンカーベル」が登場しています。

ティンカーベルには、鈴愛が律から勧められてドハマリした漫画家「秋風羽織(あきかぜ・はおり、演:豊川悦司)」と、秘書の「菱本若菜(ひしもと・わかな、演:井川遥)」、アシスタントにユーコこと「小宮裕子(こみや・ゆうこ、演:清野菜名)」とボクテこと「藤堂誠(とうどう・まこと、演:志尊淳)」等がいます。

 

律は、上京後住んでいるマンションで、同じ「セイホク大学」の法学部1年「朝井正人(あさい・まさと、演:中村倫也)」と出会っています。

 

 

親子水入らず

前回53話で、鈴愛の母・晴子が東京にやって来ました。

秋風や「ティンカーベル」のスタッフに挨拶を済ますと、下宿している「秋風ハウス」へと赴き、秋風の邸宅とのあまりの落差、ボロさ、古さに驚きつつ、娘が東京の地で漫画家になる夢を叶えるべく日々奮闘している様子を目の当たりにして、安心もしたのではないでしょうか。

晴子は家から掃除道具一式を持参していて、娘が仕事をしている間に部屋の掃除を始めました。

夜、鈴愛が修羅場(締切に追われていた)をかいくぐって部屋に帰ってくると、晴子さんが晩御飯の準備をして待っていたようで、しかし待ち疲れたのかベッドにもたれかかるようにして眠っています。

 

 

宇太郎の2作目は電気スタンド

鈴愛が寝ている晴子さんに「お母ちゃん」と声をかけて起こし、起きた晴子さんと2人でご飯を食べていると、晴子さんが何やら段ボールから物を取り出しています。

取り出したものは電気スタンドです。

どうやらこれは父・宇太郎が手作りをした物で、以前、鈴愛が上京することになったときには……本棚でしたか、それを作っていたので、2作目ですね。

祖父・仙吉さんも、弟・草太も手伝っています。

仙吉さんは土台部分のヤスリがけ、草太は傘の部分にブルーのペイントを入れていたでしょうか。

鈴愛はお礼の電話をしようかと提案していました。

しかし晴子さんからは却下されました。

理由は「おらん」から。

どうせ自分が家に居ないことを良いことに、羽根を伸ばしているに違いないと言うのです。

晴子さんの見込みは正しく、宇太郎は律の父・弥一さんと菜生の父・五郎の3人で「喫茶ともしび」へ行って飲み食いをしていました。

 

 

半分、片思い。

夜が更けて、布団に入った2人、親子で寝るのも上京の前日以来でしょうか。

鈴愛は、普段自分が使っているベッドに晴子さんを寝かせ、自分は隣りに布団を敷いてそこで寝ていました。

布団2組も持っていたのですね。

 

晴子さんは、菜生からもらっていた「カエルのワンピース」がハンガーに掛かっている様子を見て、着たのかと娘に聞いています。

鈴愛は着たと答え、話したいのか「それだけか? いつ着たの?とかどこで着たの?とか聞かんのか?」と促すように言いました。

それを笑いながらいつ着たのかと優しく尋ねる晴子さん。

鈴愛は「花火で着た」とキスのことを思い出してニヤニヤしながら答えています。

その様子を見て晴子さんは「は〜ん。『彼氏』できた?」とようやく気がついて聞くのです。

鈴愛は「何でわかる?!」と驚いた表情で聞き返します。

 

晴「どんな人?」

鈴「もうちょっとで格好良かったのにぃ……って感じの人」

 

言い得て妙ですね。

 

晴「ふふ……何ぃそれ」

鈴「マシュマロみたいな感じの人」

晴「マシュマロや……ふふ。お母ちゃんには会わせてくれんの?」

鈴「まだ早い。まだ『半分片思い』や」

晴「半分片思いやったら、半分両思いだね(? 語尾聞き取れず)」

鈴「うん……良い人やよ」

晴「ほんと……?」

 

 

鈴愛は律じゃないのか?

その直後、晴子さんからある一言が発せられます。

 

鈴愛は……律くんかと思っとった

 

それに対して鈴愛は……

 

鈴愛「鈴愛は律でも律は違う」

鈴愛「お母ちゃん、律の顔、ちゃんと見たことある? すっごい可愛い顔しとる」

晴子「知っとるよぉ」

鈴愛「お母ちゃん、律の成績表見たことある? 5ばっかりやった」

晴子「そっか……」

鈴愛「お母ちゃん、律のバレンタイン見たことある? 両手にチョコレートがいっぱいや。駅前のイワタ屋(?)に下取りしてもらっとる」

晴子「そっか」

鈴愛「律と私とじゃ、月とスッポンや。律にはちゃんと好きな人がいる」

晴子「そうかね……」

 

鈴愛は律が好きだったことが初めて鈴愛の口から明らかになりましたね。

自分がいくら律を好きでも、自分は分不相応、つまり律があまりにハイスペック男子だから私では身の丈が合わないと思っています。

だから友だちの一線を越えようとしていない、そういうことでしょう。

鈴愛は一歩踏み出す前に諦めてしまっていると。

 

まぁ絶対に両思いなんですけどね。

お互いがお互いの気持ちに気がついていない、ただそれだけなのです。たぶん。

いや鈴愛は気がついている、いや、気がついていた。

 

晴子さんは鈴愛が一番の美人さんに見えると言うと、鈴愛からは「親馬鹿」だと言われていました。

良いじゃないですか親馬鹿で、痛い思いをして産んだ子なのですから。

 

 

おわりに

寝ている鈴愛を眺める晴子さん、「もう子守唄はいらんかね……」と言いながら涙を流す姿は切ないものでした。

子どもの成長は嬉しいけど自分の手から離れるのは淋しいと。

鈴愛は寝たふりをしていて、母がベッドに戻った後に目を開けてやはり涙するのですね……う〜ん、良いシーンでした。

 

さて、次週は第10週「息がしたい!」です。

律が朝井から何かを言われていたり、鈴愛が「伊藤清(いとう・さや、演:古畑星夏)」と何やらやり合うシーンがあったり、波乱が待ち受けていそうです。

 

おそらく清は律と付き合っているのか、付き合いそうなのか、そういう段階まで関係が進んでいて、そんなときに鈴愛の存在を知って嫉妬して……ということになるのでしょう。

朝井も、予告で「お互い気がついていないだけだよ」と律に言っていたので、やはり鈴愛のことだと思います。

先ほど書いたように、律と鈴愛は両思いで、お互いが素直になっていないだけなことは明らかですから、朝井はその点を律に指摘するのではないでしょうか。

 

「あだち充」さんの漫画『タッチ』みたいなものかもしれません。 

本当は上杉達也も朝倉南も両思いなのに、双子の弟・和也も南のことを好きなことがわかっていることを知っているので、達也は弟に気を遣って身を引いて……みたいな。

いや、ちょっと違いますか?

ていうか和也が死ななかったら達也はどうしていたのでしょうね。

 

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